学歴という呪い
私はそこそこの学歴を持っている。中の上くらい。学歴フィルターにもギリギリ引っかからないらしい(本当か?)。
ただ、最近学歴がなければもっと生きやすかったのかもしれないと思うのだ。
それは単純に、人の目ばかり気にする自分から逃れられないから。
絶賛就職活動中の私は、世間的に名が知れていて評価の高い企業に行きたいという気持ちをぬぐい切れずにいる。せっかくそれなりの大学に入ったのにもったいないと感じてしまうからだ。
別に、就職予備校的な考え方で大学を選んだわけではない。変な話、それなら学生数が多く学閥もある大学に行ったほうがいいに決まっている。
単純に勉強を楽しめるかどうかというところ、そして大学生活に満足できそうかを考えた結果今の大学にたどり着いたにすぎない。
でも、私には大きな欠点がある。
それは、人からの評価だけを頼りに生きているということ。
自分で納得して選んだ道も、周りの人間に一回否定されただけでだめだったんだと感じてしまう。
自信がないことが原因とされているが、既にかなりのチャレンジを積んで経験もしてきたのでこれ以上何を頑張ればいいのかよくわからない。まあ短所の改善はするけど。
それはさておき、他者の評価軸で生きている人間が、ある程度の学歴を手にするとどうなるか。
知名度の高い大手以外に行くという選択肢が苦しくて取れなくなるんですね。
それがどんなに自分の志向に近かったとしても。
学歴は高い方がいいというが、嘘なんじゃないかと思う。
学歴が高くなればなるほど、他者評価にさらされることになる。常に他者評価にさらされ、できる奴と比べられると、当然自己評価は下がっていく。
自信がない人間ほど、高学歴に不向きなんじゃないかと最近思うのだ。
とはいえこれは、大学受験に偶然成功した私の視点。
実際受験に失敗してしまった人から見たら、大学名の評価で自己肯定感が下がるという意見も当然見受けられるだろう。
しかし私が言いたいのは、良い大学に行ったらすべてが安泰というわけではないということである。
安泰にたどり着きたいのなら、まずは自信をつけるためにどうすべきかを考えた方がいい。きっとそれは、勉強だけでは身につかないから。
とはいえ私も自己肯定感が低いと言われがちな人間である。
低いのは自己肯定感じゃなくて自己評価だ! と言い返したい気持ちもあるが、どうやらあまり自信がない類の人間らしい。
ずっと自信家なところが短所だと思って生きてきたのにな。
他者評価を気にしない方法があれば、ぜひとも伺いたい次第である。
あ、「やりたいことをみつける」とか綺麗ごとはナシで。
くだらないことばかり考てしまう人間のことを、もっと知ってくださると嬉しいです。