子育て中の話あれこれ⑤天性のギャンブラーなサンタクロースからのクリスマスプレゼントが素敵すぎた件
先日、フォローさせていただいている妻飯さんの投稿で、思い出したことを。
ちなみに、妻飯さんの投稿は家族愛にあふれている。いつ読んでもほっこりできるので、癒されている。
あれ?妻飯さんてそんなギャンブラーでしたか…。
そしてふと思い出した、二男が小学6年生の冬のできごと。
2005年のクリスマス、12月25日の朝。目を覚ますと枕元に、きれいにラッピングされた小さな箱があった。
開けると、黄色いミッキーマウスの腕時計。ベルトが太くて凝ったデザインで、こんなのちょっとどこにも売ってない。
二男がサンタクロースだという。
「え、これどうしたの?」
「UFOキャッチャーで取った」
「えぇっ⁉ホントに?何回で取れたの…?」
恐る恐る聞くと、
「3回。本当は母さんの好きな水色のやつを取りたかったんだけど、これが取りやすかったから」
だそうだ。
へぇぇ…。
子どもというものは不思議で、確かに自分が生んだにも関わらず、当然だが自分とは全く違う思考を持っている。小6の私ならそんな「賭け」はせず、無難にその金額で買えるものを選ぶだろう。
そんな二男もじき29歳になる。
先日、パソコンまわりのことがわからず聞くと、まずは自分で調べて。どうしてもわからなかったら聞け、と冷たく言われた。挙句、
「母さん、老子の言葉でな、『飢えている人に魚を与えるのは簡単だけど、その場しのぎにしかならない。魚の釣り方を教えれば、食べて行ける』てのがあるんだよ」
と、説教された。
はぁ。
言い訳をさせてもらうと、調べても意味がわからないことが多くて、永遠に答えにたどり着かない感じなのだ。それを調べて行くと日が暮れそう。人生の残り時間を考えると、ちょっとぐらい教えてくれたっていいじゃんか…、とは言えなかった。結局それは、相手の貴重な時間を奪うってことだもんね。
その腕時計は、ベルトを替えて今も持っている。電池を替えてももう動くか微妙だが、私がもし認知症でわけがわからなくなってしまったとしても、この腕時計のことは覚えている自信があるのだ。
「なんだよ、まだそれ持ってんの?もう動かないなら捨てなよ」
オバサン的最近、二男にそう言われたが、全く聞く耳を持たなかった。
母親の喜ぶ顔を想像しながらUFOキャッチャーを操作していたであろう二男のことを、抱きしめていたいからだ。
鳥肌。
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