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【映画雑記】ラヴクラフト生誕130年であるとこの「カラー・アウト・オブ・スペース」

ラヴクラフトが今年で生誕130年だったなんて全く知らずに今月の頭にラヴクラフト原作の「カラー・アウト・オブ・スペース」を観ました。

 ラヴクラフト映画というと、どうしてもレンタルビデオ全盛の時代に観た「死霊のしたたり」、「フロム・ビヨンド」、「ヘルハザード 禁断の黙示録」なんかを思い出してしまう。俺という人間の性癖を生み出した朝日ソノラマ「宇宙船」でスチル写真満載で取り上げられ、VHSビデオリリース時には裏表紙まるまる使った広告が堂々と掲載されてたもんですよ(…で、実際に見てあれ?と思うようなことも多々あったのはここだけの話です)。

して、本作はどうだったか。結論から言うと、素晴らしいの一言でしたよ!ラスト15分の怒濤のように押し寄せる色!色!色!これは映画館で観るべき狂気の一篇です。鑑賞後、家に帰ってから記憶に新しいうちにラヴクラフトの原作「宇宙からの色」を久しぶりに読んだ。舞台を現代に移し、主人公の家族構成を少し変えてはあるものの、ストーリーそのものに大きな改変は無いことにすこぶる驚いた。逆に原作通りだと地味になりそうなところだが、オリジナルのショック描写がきちんとフックになってるんですね(ちょっと「物体X」オマージュが強すぎるかなとも思うが)。 正直、中だるみを感じさせる点もあるにはあったが、クライマックスでしっかり取り戻してくれたので、そんなのはチャラです!

ひとつ気になったことがある。映画の内容とはあまり関係がないが、公式がニコラス・ケイジのクセの強い芝居と、アルパカを妙に推した宣伝をTwitterを主に展開していることだ。確かにニコジはクセが強い。本作でもその異能っぷりを余すことなく発揮しているし、某「少年ジャンプ」的なフレーズをキメるとこは確かに笑ってしまった。アルパカもかわいかった。だがしかし、おかげでリピート組と思しきお客様がニコジが何か言うたびに、そしてアルパカがスクリーンに映るたびに「ハハハッ!」と声をあげて笑うもんで気が散ってしょうがなかったです。それも途中まででスクリーンが「色」に染まってどんどん地獄絵図になっていくに従って聞こえなくなりましたが。それも映画の力ですかね。

もとい、個人的には大好きな映画ですが、ジャンル映画に興味がない人には何が面白いのかさっぱりでしょうね。ですが私は強くおすすめします!

スラム、ダンク!!

https://www.youtube.com/watch?v=RfYAXMwCpk0

#カラーアウトオブスペース
#宇宙からの色

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