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ばあちゃんの着物が教えてくれた「大事なコト」

私の大好きだった
父方の祖母が亡くなって
もう4年が経ちました。

どこにでもありがちな相続や、
血縁の権利主張の所為で
処分や整理が 進まなかったために、
空き家みたいになった
ばあちゃんの家。

不要な物を処分してほしいと
義理姉に言われた親父が
先日、私に助けを求めてきたのでした。

久しぶりに、ばあちゃんの住んでいた家に行きました。

不要な物を整理している際に、
大切にしていた、
ばあちゃんの着物が
20着ほど見つかりました。

綺麗に和紙に包まれてタンスに保管されていました。

若い時分は、貧しかった祖母も
晩年は裕福になり、
よく着物をあつらえていたようです。

初孫だった私の結婚式に出るまでは
死んでも死にきれないと常々言っていた祖母。
私の結婚式当日は、
一番良い着物で参列してくれたのは
誰の目にも明白でした。

そんな、着物を
よくある「着物買い取ります」系の店に
持ち込みました。

色々考えるところ、思うとことはありましたが

結局、「0円」とのことでした。
最初は、美品に見えるので
嘘やん!と思いましたが、
もう、せっかく持ち込んだので
無料引き取りで、カタを付けました。

あとから、考えると、
そういう商売なのかもしれません。

それより、
変に値段がつくよりは、
この方が良かったのかもしれません。

1着500円とか言われた方が、
もっと、悲しいかもしれません。

そんなことよりも、
あれだけ大切にしていた
ばあちゃんの高価な着物も
結局タダなのだ。

ということが私の心に
大きな衝撃を与えました。

やっぱり、「物より思い出」だ。

そして、「死んだらおしまい」なのだ。

お金は もっと、思い出に残ることに使わなければ
ならないのかもしれません。

ばあちゃんの住んでいた町も
なんだか色褪せてしまったように感じました。
子どもの頃行った頃とは
コロっと景色が変わってしまった。

その着物の持ち込みの後
久しぶりに
年取った父と母と昼食をしました。
何年ぶりの親子水入らずなんだろう。

ひょっとすると、ばあちゃんの
粋な計らいだったのかもしれません。

物より思い出。
死んだらおしまい。
だから、今を生きろ。

ってことだよね、ばあちゃん。

<追伸>
ばあちゃん。
親戚のおじさん、おばさんも
色々変わってしまったよ・・・。
残念だけど。
人が集まるってのは、やっぱり自然なことじゃないね。
待っていて、みんなが来るものじゃないね。
やっぱり、人を集める魅力があったんだね。
あの時代のばあちゃんのあの家には。
だって、行くのが楽しみで仕方なかったもの。
時代は、残酷なほどに流れているって実感したよ。
色々あるけれど、
俺、頑張るよ。


なんしか、カッコいい大人になろう。


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