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人生とは「いつかの約束」を果たす旅なのかもしれない。

映画「家へ帰ろう」

いい映画でした。
今ならアマゾンプライムで見れますね。

88歳の頑固者のじいちゃんが、
老後施設に入れられる直前に、
アルゼンチンからポーランドへと
The Great Escape!

と書くと痛快なファンキーな、
じいちゃんの旅物語に聞こえるかもしれない。

しかし、
この背景にあるものは
ズシリと重い。
ユダヤ人迫害、ホロコースト。

「ポーランド」と「ドイツ」という言葉を
決して口にすることはしない。
それほどまでの残酷な過去の体験。

意地でもドイツの地を踏まずに、
友人とした約束を果たすため
祖国ポーランドに向かおうとする姿には
ジーンと訴えるものがあります。

また、このじいちゃんの
スーツ屋の意地ともいえる
スーツの着こなし、ダンディズム。

女性と交わす軽快な軽口と、
年長者として若者を叱るところは、厳しく叱る、
でも時々見せる、意気地なしな所。

そして、
様々なタイプの女性を味方にして
旅の難局は何度も切り抜ける。

見ていても痛快です。
そんな、人間味あふれるモテ男なんです、じいちゃん。

けれども、
結局は、終始 女性にずっと振り回されているのですが。
冒頭の孫娘との記念撮影をしようと
おこづかいで釣るやり取りも
しっかりと、翻弄されているのだから、
しょうがない。

だからこそ、モテるのかもしれない。

だからそこ起きるドラマと縁。
これがこの映画の醍醐味かもしれない。
大切なのは「お金」じゃなく、
「縁」なんだよと
訴えかけてくるようにも思えます。

過去に口で「愛してる」と言わそうとして、
拒否した末娘。そして勘当。
久しぶりの再会。
実は、その腕には、父と同じタトゥー。
これこそ父への一番強い愛情ではないのか。

本当は誰が一番愛していたのかってこと。

頑固じいちゃんが、折れて、赦す。
これは、個人のことのようであるが、
いろんなことの比喩でもありますね。

じいちゃんのダンディズムと、様々な女性たち。
この織りなすドラマは本当に面白い。

そして最後は、じいちゃんは、70年越しの約束を果たすことができるのか。


人はいつでも幸せだった場所に戻っていく。


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