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以前の自分を取り戻せないんじゃない、解放されたのだ。新たな一歩を歩もう。

昨年9月、
大きなピンチがやって来ました。

それは、
回避不可の強制終了のような出来事でした。

しかし、
今から考えると
それぞれの出来事は
つながっていたのではないかと思えました。

日記を遡ってみました。

AとBとCの3名の女性が
私の部下にいて、
それぞれが部門別の事務をしていて
それぞれ10年、7年、7年のベテランでした。

2021年10月18日
Aが結婚のために
会社を辞めると報告があった。

クセも強かったが、
いい所もたくさんあった。
Bとは犬猿の仲、Cとは仲が良かった。

2022年2月18日
Bの妊娠を知る。

苦手な先輩であるAが辞めることで
第2子を早く作ろうと考えたのは
容易に想像がついた。
半年後に、産休を取ることになる。

2022年5月17日
Cから退職の報告があった。

AとBの不在で自分への負担増は
容易に想像ができたため
退職を考える大きなきっかけになったと
想像がついた。

2022年9月20日
Bの産休派遣代替派遣のDが1ヵ月で辞めることになった。

BとCがいなくなることでDが不安になったのは
容易に想像ができた。

この9月20日から、
私の「ピンチ」がはじまったのです。

方針について、上司との大口論がありました。
私の課は、一人欠員することになり
10年以上離れていた実務をすることになったのです。
残業が増え、有給休暇は取れずイライラが募ります。
ベテラン3名がいなくなり
繁忙期を1名欠員の状態で迎えることになります。
忙しさで、信頼していた部下たちとも、どんどんと距離を感じました。
特にAの後釜の新人Eなどとの人間関係の悪化を感じました。
周りから腫れ物に触るような対応をされているのを感じました。
周りにたくさんいたはずの味方が気づけば、
ごくわずかになっていました。

いつの間にか部下たちの時代になっていたのです。

今までつらいことは
この会社での約20年間でも何度もありましたが
自信喪失をしたのは初めてでした。

そして、みじめさを感じたのもはじめてでした。
とても、自分が情けなく、悔しかったです。

眠れない日が続き、
感情がなんだか薄れていきました。

自信喪失。
いわゆる
アイデンティティークライシスでした。

もう、誇りにしていた何もかもが失われました。

これは、
蝶になる前の、サナギの状態だと
自分に言い聞かせます。

まずは、嵐が過ぎるのを待つのだ。
ただひたすらに嵐が過ぎ去るのをひたすら待つ。

これをまずします。

そして、目の前の出来ることをする。
出来ないことまで無理をせず、
出来ることだけをする。
徐々に、出来ることを増やしていけばいいのです。

そして過去の自分を振り返らないで
今のダメな自分も「受け入れる」ように心がけます。

負の時は、どんな長所も他人には
短所として受け取られるのだ、
でもまた正の時になったら、
また長所として受け入れられるのだから、大丈夫だと。

せっかく味わうどん底の経験なのだから
「何かを掴んで」這い上がってやろうと決心しました。

決してタダでは起き上がらないぞと決意しました。
この経験を活かしてやる、と。

このどん底は、
自信も失い、生きる気力も奪われて
何もかもが最悪だと思えましたが
きっと良い面もあるはずです。

転職を本気で考えられるきっかけとなりました。
嫁さんの前で、結婚して10年以上経ちましたが
今回はじめて涙を流し弱音を吐き本音で話せました。
嫁さんとあらたなステージに突入できたのはこの出来事があったからです。
子どもとの時間を大切にしようと決心をさせてくれました。

だから、これはどん底ではあるが、
私にとっては「良い転機」なのだと
気づけるようになりました。

無事に当初の最低限の目標であった
「12月の繁忙期を乗り越える」
これを、無事に達成したのですが
最近、めっきりやる気が起こりません。

まるで、燃え尽き症候群のようです。

そして、忙しい間は、
何もできなかったが
もう少し時間的余裕が出たら
もっと色々考えていこうと
思っていたのですが
いざ余裕ができても
そんな感じにはなれませんでした。

そして、また
以前のような自分に戻れるんじゃないかと
心の奥底で、そう思っている自分がいるんですが
そうではない現実をヒシヒシと感じさせられます。

もう、以前のような自分には戻れない。
なんだか、寂しい気持ちになってしまいます。

仕事にやる気を燃やす部下。
部下の教育に使命を見出す同僚。

そんなみんなを横目に、ふと
以前の自分ではない自分
以前の自分には決して戻れない自分に気がつきます。

うらやましいと言えば
うらやましいですが、
決して卑屈にはなりません。

心からその人達の成功を祈ることができます。

言葉にするのならば
「私は解放されたのだ。」


この経験を経て、
以前の囚われから解放されたのだ。


以前の自分にはもう戻れない。
それは悲しい、
でも、解放されたのだ。

青虫が、サナギを経て、蝶になるのだ。

もう以前の自分には戻れないのだ。
でも、
経験を経て囚われから解放されたのだ。

人生に起きること全部、正解なのかもしれない。

そう思えました。

これは、エラーではなく、
人生にプログラムされていることなのだ。


そして、
以前の自分には戻れない、
これこそが「変容」なのだと気づきました。

「変化」なんかではない「変容」なのだと。

以前の自分を取り戻せないんじゃない、
解放されたのだ。

新たな一歩を歩もう。

そう思って心新たに生きていきます。

なんしか、カッコいい大人になろう。

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