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アートに関するメモ(8) 【日本の古典芸能】

本メモはアートの基礎的な内容に関するメモです。


1. 落語 15項目

1-1. 落語
…話術で笑いに変えながら世間を描く日本の古典芸能
→人情を背景に諧謔精神に満ちた滑稽で味付けをして笑わせたり泣かせたりする
→使うのは最小限の小道具と噺家の身体だけ


1-2. 落語のジャンル
…滑稽噺、人情噺、怪談噺、芝居噺、音曲噺
→ほとんどが滑稽噺


1-3. オチ
…話を締めくくるための気の利いた結末


1-4. マクラ
…演目の世界への入り口の噺
→演目に関するもの、古典的な小咄、噺家による決まり文句、天気・身辺の世間話
→マクラでお客様の反応を探って演目を選ぶ噺家もいる


1-5. 高座
…一段高い座の座布団に座る、説教がルーツ
→高座返しは客席に向けて裏返さない、縫い目のない辺を客席に向ける、縁が切れないように


1-6. 和服
…高座の座布団に合う、伝統性を保つ
→羽織、楽屋の状況を高座に伝える、噺の終わりや順番を調整
→はしょるは時間を短くする、つなぐは時間を長くする、
放送業界の巻く・伸ばすはここからきている


1-7. 扇子と手拭い
…この 2 つであらゆる道具・仕草を表現


1-8. 見習い、6ヶ月の試用期間を経て前座名をもらう
→前座、師匠の家と寄席の楽屋を往復する毎日
→二ツ目、プロとして独立するために自分の芸を高める
→真打、噺家のスタート


1-9. 落語のルーツ
…平安時代〜鎌倉時代、全国を回った仏教の説教、三段構成も説教からくる、マクラをふり・中盤はおかしく・オチで結論に導く
→安土桃山時代、安楽庵策伝、醒睡笑、落語の祖、
戦国武将は学者・僧侶・茶人を話し相手として抱えていた、御伽衆
→江戸時代、古典落語、説教から発展した御伽衆の話の滑稽な部分を洗練させて完成させた、
ビラ屋が繁盛、極彩色が人気だった
→明治時代、新作落語、江戸時代を舞台にした時代劇のようなものもある


1-10. 寄席文字
…会場の入り口に並ぶ看板の文字、橘流、丸みがあって切れがある
→書かれた文字に隙間がない、お客様がびっしり詰まって欲しいという願い、右肩上がりは縁起かつぎ
→歌舞伎は勘亭流、相撲は根岸流


1-11. 寄席囃子
…進行の合図を前座が行う
→1 番太鼓、開演 30 分前、お客様の大入りを願う、
大太鼓を長バチでドントコイ・ドントコイというリズムで叩く
→2 番太鼓、開演 5 分前、笛が入って賑やかになる
→出囃子、それぞれの噺家が登場する時
→追い出し、終演、真打が高座でお辞儀をしてお客様を送り出す、
デテケ・デテケ・テンデンバラバラというリズムで叩く、
最後に長バチで大太鼓の周りを擦ってギーという音を出す、木戸を閉める音を表現


1-12. 上下をつける
…下手は左側、上手は右側
→立場が下の人間は右側を向く、立場の上の人間は左側を向く、
人が出入りする場所に目上の人を置かない


1-13. 固定キャラクター
❶八つぁんと熊さん
…長屋に住む職人コンビ、気が短くケンカっ早いが情は深い
→あたぼうよ、ちょっくらごめんねえ

❷与太郎
…頭の回転は遅いけど憎めない、ほんわか天然ボケキャラ
→アタイ

❸一八
…金持ちの旦那にゴマを吸ってご祝儀をもらうことを生業としている人
→結構でげすね、ようござんすね


1-14. 三題噺
…お客様から3つのお題をもらって1つの噺にまとめるアドリブの噺


1-15. 落語の有名な演目
…寿限無、時そば、目黒のさんま


2. 歌舞伎 19項目

2-1. 歌舞伎
…演劇で感動的な人間ドラマを描く日本の古典芸能


2-2. 歌舞伎のジャンル
…時代物、世話物、舞踊劇


2-3. 隈取
…歌舞伎独特の化粧
→色によって人物の性格・役割を表す
❶紅隈、勇猛な武将、若々しさ、正義、善人
❷藍隈、代赭隈、墨隈、表情の陰の部分、悪人、鬼、妖怪、怨霊


2-4. 着物
…かなり誇張されているが豪華で美しい
→座っても立っても美しいラインを描くシルエット、後ろ姿でもお客様の目を引ける柄や帯結び、所作が加わっても美しさを崩さずに動きを効果的に表現
→ 役柄の型も表す、人の外見はその人の内面を表すという考えに基づく
→引き抜き、ぶっかえり、一瞬で衣装が変化する


2-5. 型
…役柄、善人ぶり・悪人ぶりで分かれる


2-6. 立役
…善人、正義を貫く庶民の味方、仇討ちを志す荒武者、主君のために命を懸ける忠義者


2-7. 敵役
…悪人、髪型・化粧・衣装で見るからにわかりやすい


2-8. 二枚目
…優男役


2-9. 三枚目
…道化役


2-10. 女形
…基本的に悪人ではなく悪事は男に尽くした結果とされる


2-11. 黒衣
…黒い着物に黒い頭巾をつけている人
→黒は無を表す、見えない人による作業もなかったことにする


2-12. 歌舞伎のルーツ
…江戸時代、かぶき者、常軌を逸した者、世界に斜に構えて勝手気ままに振る舞う、かぶき者は念仏踊りが好き、奇妙な衣装がファッションのお手本になった
→念仏踊りがかぶき踊りとして新しい芸能の形式として成立する、女性が男装、男性が女装
→女歌舞伎、遊女による興行、風紀の乱れを呼ぶとして禁止される
→若衆歌舞伎、少年の歌・踊り・軽技を楽しむ風習を興行化、風紀の乱れを呼ぶとして禁止される
→野郎歌舞伎、女形を誕生させながら庶民の娯楽としての歌舞伎は成長する、市川団十郎、坂田藤十郎、近松門左衛門、曽根崎心中
→明治時代、坪内逍遥、桐一葉、シェイクスピアの歴史劇をお手本にした、
町中への進出が許される、新時代に相応しいスタイル、
→昭和時代、舟橋聖一、源氏物語、仇討ちものなどが禁止される、皇室がテーマになる
→平成時代、スーパー歌舞伎、芸能から芸術になってしまった感がありそれを止めようとする、
あくまで伝統を踏まえながら時代に合わせていくスタイル


2-13. 下座音楽
…三味線・鼓・太鼓・笛などの和楽器による音楽
→芝居の場面を盛り上げる、主人公が長唄の囃子に合わせて急に舞の所作をすることもある
→効果音、同じ楽器で異なる水・雨・風の音を表現


2-14. 花道
…舞台の左側に舞台から客席を分けるように客席の後ろまで伸びている通路、
役者が出入りする時に使う
→他の芝居と大きく異なる、もう 1 つの舞台と考えられる


2-15. 役者至上主義
…ある芝居の見せ場の部分だけを抜き出して上演する
→〜さんが演じる〜の作品の〜の場面を見にいく
→芝居のストーリーだけでなく〜さんという役者の芸を見ることがファンの楽しみ
→1 つの役を演じた役者の芸風がお家芸となって受け継がれる


2-16. 襲名
…家に伝わる名前を子や弟子が受け継ぐこと
→芸の伝承が大前提、家・一門の伝統を背負って誰もが認めるほどに芸が習熟すれば許される
→襲名披露、豪華出演者が顔を揃えての口上


2-17. イヤホンガイド
…同時進行で解説をしてくれるサービス
→独特のセリフ回しが聞き取れずに何を言ってるのかわからない、セリフを喋っていない役者の動きが何を意味するかわからないという疑問を解消
→初心者から上級者までなるほどとなる解説が多い、セリフの意味、
セリフにまつわる当時の生活習慣、衣装の種類や柄、下座音楽の意味、道具の名前など


2-18. 大向こう
…歌舞伎の見せ場で客席から飛ぶ掛け声、役者の屋号が飛ぶ
→タイミングは非常に難しい、役者が見得を切った時・花道から登場する時・幕切れのチョンという音に合わせる時


2-19. 歌舞伎の有名な演目
…東海道四谷怪談、仮名手本忠臣蔵、天衣紛上野初花


3. 能 24項目

3-1. 能
…歌と舞で古典文学を描く日本の古典芸能
→屋根のある専用舞台で謳いながら舞う


3-2. 能のジャンル
…脇能、修羅物、鬘物、雑能、切能
→爽やかな神霊、勇猛な武将、優美な女性、面白いもの、力強く速いテンポの鬼や天狗
→古典文学をテーマに脚色されたものが多い、万葉集、古今集、新古今集、源氏物語、伊勢物語、平家物語、古事記、風土記


3-3. 現在能
…シテなどの登場人物が現実世界に生きている存在として登場、登場人物の対立・心情がテーマ


3-4. 夢幻能
…シテが現実世界に生きていない霊的な存在として登場、自分が生きていた過去を振り返る
→前場でワキの旅人が歴史・文学にゆかりのある土地を訪れる、
シテが地元の人の姿で現れて土地に伝わる話を語る、
アイが別の地元の人としてシテが語った話をわかりやすく語る、後場でシテの亡霊が舞を舞う


3-5. 能面
…シテは能面をつけて演じる
→女面、小面、若女、曲見、姥、老女
→尉面、子牛尉、笑尉、皺尉、悪尉
→男面、中将、平太、頼将
→鬼神の面、般若、泥眼、顰


3-6. 装束
…独特に様式化されていて豪華で美しい
→役柄を表す、色や形で性別・年齢・身分・職業がわかる


3-7. 扇
…使い方には意味がある
→役柄・感情を表す、舞台での物語との境界線を表す


3-8. シテ
…主人公
→前場のシテは前シテ、後場のシテは後シテ


3-9. ワキ
…相手役


3-10. アイ
…前場と後場の合間に語りを入れる人
→狂言方が演じる


3-11. 後見
…紋服で登場し後座に座ってシテを補佐する人
→通常は2人、重い演目では3人、あらゆる事態に備える、衣装の直し、道具の受け渡し、セリフを教える、代役を務める


3-12. 囃子方
…笛・小鼓・大鼓・太鼓
→掛け声をかける、他の出演者への合図、どこを演奏しているか・どう演奏するつもりかを伝える
→拍子不合、謡は拍子に束縛されないため拍子が合わない部分が生まれる、
そこで華やかな演奏が来る、終わりを合わせたりするために自由に演奏できる箇所がある


3-13. カマエ
…立っている時・座っている時の姿勢


3-14. ハコビ
…歩き、すり足、足袋を履いた足の裏を床から離すことはない
→歩幅・速度・強弱・方向などでワキとの距離・関係・空間の広がり・心理状態を表現


3-15. 能のルーツ
…奈良時代、散楽、唐から日本へ伝わる、軽業・奇術・物真似の3つの要素を持つ芸能
→平安時代、猿楽、滑稽な物真似芸という意味
→鎌倉時代、物語要素が充実した猿楽に発展
→室町時代、舞の要素が充実した能・お笑いの要素が充実した狂言に分かれる、観阿弥、世阿弥、曲舞という音曲を取り入れて能の音曲革命を起こす
→能は庶民を離れて武家・貴族と結びつくようになる、応仁の乱で文化も能も廃れてしまう
→江戸時代、将軍の婚礼などの儀式の時に祝賀能が開催、初日の町入能でしか庶民は見れなかった


3-16. 幽玄
…夢を見ているような心地になる、舞の優雅さに見惚れる、謡の声を聞く
→拍手をしなければ失礼になるということはない、1曲終わった後に皆が夢見心地になって誰も拍手をすることなく役者が退場することもある


3-17. 番組
…会場で配られるプログラム、江戸時代から表記を変えない
→最上部に能のタイトル、1字ほど下げて狂言のタイトル


3-18. 小書
…タイトルの左に描かれる文字
→演出・舞い方・衣装が通常と違うことを示す


3-19. 能の舞台
…本舞台、後座、橋掛り
→京都の西本願寺の能舞台を元にしている
→能の舞台の下には瓶が埋められたり吊るされたりしている、足拍子を瓶で共鳴させて響かせる、音を吸収して余計な残響を減らす


3-20. 切戸口
…後座の右奥にある通路、地謡・後見はいつの間にか舞台に登場できる


3-21. 松
…かつての寺社の境内で演じていた時の名残
→松はめでたい木、神が姿を表す木
→能の演出、橋掛りを進む役者が松のそばを通り過ぎるごとに次第に舞台に近づいてくるという印象を強く受ける


3-22. 見所
…能の観客席
→正面、舞台の正面、舞台全体を見やすい
→脇正面、舞台の左側に面した正面、橋掛りでの演技がわかりやすい
→中正面、正面と脇正面の間に扇形に広が


3-23. 開演は何もない舞台に噺子方が登場した時、お調べという演奏
→終演はシテ・ワキ・地謡・噺子方が順に退場して舞台に何もなくなった時
→拍手をしたい場合は地謡・噺子方が退場する時


3-24. 能の有名な演目
…羽衣、土蜘蛛、翁


4. 狂言 18項目

4-1. 狂言
…話と舞で笑いに変えながら喜怒哀楽を描く日本の古典芸能
→能と同じ舞台で行われる


4-2. 狂言のジャンル
…脇狂言、大名狂言、太郎冠者狂言、婿狂言、女狂言、鬼狂言、山伏狂言、出家狂言、座頭狂言、集狂言、舞狂言
→シテの役柄で分類される


4-3. 本狂言
…能とは独立した演目として演じられる狂言


4-4. 間狂言
…能の一部として演じられる狂言
→語り間、会釈間、劇間
→ほとんどが語り間、居語り、座って語る


4-5. 面
…基本的には面をつけない、狂言の登場人物は現実世界に生きている存在であるため
→狂言でも面を用いる場合がある、鬼神、動物・植物の精、老人、女性
→狂言独自の面の使い方、面をつけて鬼に化ける、面をつけて人を脅す・騙す


4-6. 装束
…簡素に作られていて庶民的だが染めが凝っている
→能装束は絹製、狂言装束は麻製
→太郎冠者の装束は鬼瓦・花札・カマキリなどの大胆な柄が大きく描かれる


4-7. シテ
…主人公


4-8. アド
…相手役


4-9. 猿に始まり狐に終わる
…狂言師の修行過程、靱猿、釣狐
→ここからは自分で工夫を凝らして芸を磨く


4-10. 狂言のルーツ
…奈良時代、散楽、唐から日本へ伝わる、軽業・奇術・物真似の3つの要素を持つ芸能
→平安時代、猿楽、滑稽な物真似芸という意味
→鎌倉時代、物語要素が充実した猿楽に発展
→室町時代、舞の要素が充実した能・お笑いの要素が充実した狂言に分かれる
→江戸時代、狂言役者は幕府や藩の生活保障があって受け継がれる
→明治時代、生活保証がなくなる、お笑いは軽視された
→昭和時代、第二次世界大戦後にお笑いが市民権を得るようになり狂言が注目され始めた


4-11. 固定キャラクター
…太郎冠者、半分は主役になっている、狂言を代表する人物
→元服した若者・若い使用人を指す言葉、固有名詞ではない
→現実的で身近な人物であるため写実性が求められる、役者にとっては難しい、役者の人生観・人柄が滲み出る


4-12. 舞台上の動き
…後座・橋掛りに座っている人は舞台袖に引っ込んでいるのと同じ
→名乗座から目付と脇座前を経てまた名乗座へ回るのは外出・旅行を表現


4-13. 言葉は室町時代のもの
…他の古典芸能に比べて聞き取りやすい
→独特の発声法、近くで聞いてもうるさくなく遠くまではっきり聞こえる、師匠を真似する


4-14. 擬音
…狂言師が動作に合わせた擬音を口で喋る
→効果音を誇張して様式化、雰囲気を出すのに効果音が欲しい、狂言は能に比べて写実的
→臨場感が出て滑稽さが増す


4-15. わわしい女
…口やかましい・うるさい女
→狂言の女性は能の女性より強い、気弱な夫に苛立つ妻など
→化粧も面もつけない、女らしさを強調しない、女としてよりも人間として描かれる


4-16. 酒を飲む場面
…3杯目で酔うのが1つの型になっている
→酒を食べるという表現もある、コメからできている


4-17. 終演は大きく分けて 2 通り
❶演技をしながら橋掛りの奥の揚幕に入っていく、太郎冠者が謝りながら揚幕に逃げ込み主人がやるまいぞやるまいぞと言いながら追って揚幕に入る終わり方が最も多い

❷舞台の上で演技を留める、掛け声をかけて片膝をついて終わる、くしゃみをして終わり、正面を向いて笑って終わる、太郎冠者が平伏して終わる、セリフで終わる、笛がシャギリを吹いた後に掛け声をかけて膝をついて終わる


4-18. 狂言の有名な演目
…棒縛り、萩大名、附子


5. 文楽 15項目

5-1. 文楽
…人形浄瑠璃芝居で人間ドラマを描く日本の古典芸能
→音楽劇、オペラと同じ
→劇を語るのは人間だが演じるのは人形
→文楽の作品が歌舞伎になったり歌舞伎の作品が文楽になったりする


5-2. 文楽のジャンル
…時代物、世話物


5-3. 段
…物語の構成単位
→各段は 3 つくらいの段に分かれる、口・中・切
→段切、幕切を文楽ではこう表現する


5-4. 太夫
…浄瑠璃を語る人
→役者、ナレーター、ボーカリスト、指揮者、演出家、
お客様の方を向いて語る太夫がテンポ・リズムを含めて三味線・人形の動きを決めている
→語りの方法は独特、1つ1つの音をなだらかに繋いで語ったり間をとったりして感情を表現、役によって声を変えることはしない、すべて太夫の地声


5-5. 三味線弾き
…伴奏を演奏する人
→登場人物の感情・情景を的確に表現、決して太夫より前面に出ない
→芸名はすべて沢がつく、沢の字体で番付の位を表す


5-6. 人形遣い
…語りに合わせて人形を操る人
→人形は作家が描いた登場人物そのものに接することができる
→首・右手を担当するのが主遣い、左手を担当するのが左遣い、足を担当するのが足遣い、頭巾と黒衣、足遣い 10 年・左遣い 10 年と言われる


5-7. 首
…男の首が30種類、女の首が15種類、特殊なものが25種類


5-8. 文楽のルーツ
…室町時代、浄瑠璃語り、浄瑠璃姫と源義経の恋を描く
→三味線で伴奏をつけるようになる
→箱の中で人形を操る人形回しが加わる
→江戸時代、竹本義太夫、近松門左衛門
→明治時代、植村文楽、個人の名から座名を文楽座とする
→昭和時代、文楽研修生、第二次世界大戦後、文楽の後継者が増えなかったため公募


5-9. チャリ場
…お笑いの場面
→1段の中のある場面に挿入されるだけ、全編笑いという作品はない
→道化のシーン


5-10. 景事
…歌や踊りの場面
→叙情的・叙景的な言葉を曲節豊かに演奏する、多数の三味線の掛け合い、人形は優美に踊る
→道行、登場人物が目的地まで移動する道中
→ミュージカルシーン


5-11. 大阪弁
…義太夫は大阪生まれ大阪育ち
→現代の大阪弁ともまた違っている方言、独特の節回しがあり聞き取りづらい、聞き取れたとしても現代人の感覚では理解できない感情も多い
→三味線と一体となって全てを表現する


5-12. 人間の感情を正確に伝えるリアリティを求めない
…誇張された表現で本質を描くのが文楽におけるリアリズム


5-13. 実力主義
…他の古典芸能と大きく違う
→第二次世界大戦後の文楽研修生、家元制度がなく門閥意識が弱い


5-14. 開演は儀式的
…東西声から、ladies and gentleman と同じ
→チョンチョンとなってお囃子が入り幕が開く、
半分開くとハッという声がして太夫と三味線弾きが登場、
とざいとーざーいと言って黒装束は引っ込む
→非日常的な文楽の世界に入っていくために案内をするのが東西声


5-15. 文楽の有名な演目
…曽根崎心中、仮名手本忠臣蔵、一谷嫩軍


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などあればXでお声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。

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