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人生に関するメモ(1) 【これからの時代を生きる】

本メモは人生の基礎的な内容に関するメモです。
自戒として自分が見直すために残しております。


1. これからの時代を生きる 34項目

…考える力・共創する力・進化する力が必要

1-1. 何人の中で競争しているか?
…1億人か80億人か?
→プロ意識、ハングリー精神、見ているもの、見ている先が全然違う
→貧困や格差から生まれるものもある


1-2. 中国、インド、ブラジル、エジプトが台頭
→日本は中流国へ
→グローバル化は grow or die


1-3. 単純反復作業やパターン化できる仕事は減少
→複雑な問題解決を人と協同しながら行う仕事は増加
→それができる人材は不足、地域間ギャップが大きい
→優秀な人材は複数の企業が共有、企業間・企業個人間の境目は曖昧になっていく
→ミニ起業家的個人が多く生まれ、彼らが繋がって新しい事業が生まれていく


1-4. 予測不能かつ複雑なタスクが仕事の大半を占める
…プロジェクト型チームが増加
→専門性を持つ人々がパッと集まり・パッと問題解決をし・パッと解散するような、SNS などの緩くて広いつながりのネットワークから構成される
→自分の組織の人だけでなく、同じエコシステムの中にいるインフルエンサーと密接に働かなければならない仕事が増加
→言われたことをやるのではなく、自分で考えて新しいものを作り出すことがより求められる
→データを分析して判断してから行動するのではなく、
バーチャル世界を含めて実際に行動をしてそのデータを分析して判断するようになる


1-5. 新しいトレンドや構造変化を予測する仕事が急増する
→企業・国などを超える多様な人脈やネットワークを持つことが資産になっていく
→職場はよりバーチャルになっていく


考える力

1-6. 考える力
…考えて決める人・実行する人という役割分担が薄れる、
一人一人が考えて実行することが求められる
→なぜそれを目指すか・具体的にどうすれば達成されるのか
❶目指すものを定義する❷要素に分解してズームイン・ズームアウトする
❸想像力と世界観を広げる❹事実と数字で考える


1-7. ❶目指すものを定義する
・明確な数字と時間軸を説明できるように
・達成した時の状況が映像で思い浮かぶか、データで確認できるか


1-8. ❷要素に分解してズームイン・ズームアウトする
・現状と向き合う
・ズームイン、細かく砕いて核心に迫る
・ズームアウト、思考や発想の枠を広げる


1-9. ❸想像力と世界観を広げる
・世の中の様々な情報との接点をどうもつか
・そもそも疑問を持たないのであれば膨大な量の情報は何の役にも立たない
・実際に体験してみる、文化の違い、年齢の違い


1-10. ❹事実と数字で考える
・仮説を経験則や感覚で判断すると、本当はそうではない可能性を消すことができない
→数字という一つの揺るがない事実を切り口に自分で考えて確信を持って判断する
→数字を効果的なコミュニケーションツールとして使って周りの人々を動かす


1-11. 平均値を扱う問い
…実態の数値の分布がどうなっているかを考えて意識・理解することが大切
→一般常識として見聞きしている数字は通り過ぎてしまう、実態に関心がない


1-12. 考えるステップ
…プロジェクトにおける人間・AIのエラーについて考える

(ⅰ)意見・判断と事実とを明確に分ける
…エラー率が0.01%に下がった、改善はしているが本当に問題ないと言えるのか?
→小さい数字に見えるもののあくまで感覚的な意見・判断にすぎない、事実であるエラー率0.01%と徹底的に向き合うことから始める

・まず仮説を立てる、その次に数字を見る
…データ収集の方が楽、すぐ修正できる
→なぜ?を構造分解する、繋がりを明確にしてレイヤーを分ける


(ⅱ)規模感を数字に落とす
…エラー率が0.01%とはどういうことか?
→1万回に1回の割合でエラーがある

・わからない数字はざっくり概算する
…インパクトがどれくらいか、戦略を考える価値がありそうかどうかを考えることができる
→基礎統計は覚えておく


(ⅲ)実感の湧く数字と比較する
…エラー率が0.01%、1万回に1回の割合でエラーがある
→1つのタスク遂行に2万回の作業が必要だとすると、全てのタスクに2個のエラーがあるということ

・何と比較すべきかを考える
…分析とは比較して本質を際立たせること
→どのような状況か映像が思い浮かぶように具体化する


(ⅳ)元のデータにあたってその定義を確認する
…エラー率が0.01%とはどのような方法で計算しているか?
→分母の定義は何か?分子の定義は何か?量が変化していればそれはなぜか?
・データの定義
・データの算出方法
・調査対象範囲・調査サンプル数、どんな対象か、どのくらいの規模か
・調査期間、分析に役立つものか
・調査主体、どのような目的で作ったデータか、信頼性を判断
・出典資料、データの元データは何か


共創する力

1-13. 共創する力
…多様な専門性を持つ個人が企業・国を超えて機動的にコラボすることが求められる
→❶場を創る❷その時点でベストな答えを一緒に絞り出す
❸アイデアをとりあえず形にして実行する❹多様な人々の力を尊敬し信じる


1-14. ❶場を創る
・物理的・心理的な環境を行う問題解決にとって必要な形に整える
・参加者全員が共有すべき目標・価値観・暗黙のルールを共有する


1-15. ❷その時点でベストな答えを一緒に絞り出す
・想定外の問題に対して限られた時間で議論してベストな答えを出すのが苦手
・情報・視座・経験・価値観が異なる
・同じ言葉でも違う理解をしている
・思惑・感情がある
・対立は発生するが最後は誰かが決めなければならない
・明確なゴール、知恵・意見をフラットに理解、
机に並べて全体を見た上で自分がベストな判断をする、壁があっても諦めない


1-16. ❸アイデアをとりあえず形にして実行する
・仮の形を作ってそれをベースに組み替えたり進化させる方が抽象論を繰り広げるよりいい
・やっていない人との間に時間差が生まれる
…その僅かな時間差が経験・データの蓄積の決定的な差になる、
時間が経つにつれて差は加速度的に大きくなる


1-17. ❹多様な人々の力を尊敬し信じる
・異なる価値観を持つ人々が出し合った知恵を繋ぐのは信頼


進化する力

1-18. 進化する力
…実際にやってみて反応を見て修正するプロセスを繰り返す継続的な進化が求められる
→❶真剣勝負をする❷自己認知をする❸自己修正をする
❹目指すものに対する純粋な情熱を持つ


1-19. ❶真剣勝負をする
・自分をよく見せよう、賢くかっこよく見せようという考えを捨て去る
・泥まみれでも今の自分が今やるべきことに 120%集中し努力している
・トップになれるかどうかは圧倒的に努力をしているかどうかのみに左右される


1-20. ❷自己認知をする
・自分育成は自分にしかできない
・自分を客観視、何が好きで何を大事にしてるか


1-21. ❸自己修正をする
・人の能力は努力によって伸ばせると信じているかどうかが自己認知の精度に大きく影響する


1-22. ❹目指すものに対する純粋な情熱を持つ
・譲れないものは何か?
・本当にやりたいことにどれだけ迫れているか?
・情熱があれば❶❷❸ができる


大切なこと

1-23. ❶自分の好き・得意・やりたいに向き合う
・感じたことを自分の言葉で書く
・過去・現在・未来で考えてみる
・つながった原体験を考える
・自分らしさ・専門性を考える


1-24. ❷考えをまとめて何人かと議論
・目的を共有する
・❶とそこに至るまでの思考プロセスを共有して 3 つの質問
・相手に自分の話のフィードバックとアドバイスをもらう


1-25. ❸自分の世界を広げる
・その道を極めている人の話を聞く
・現場を体験する
・海外の情報を見る


1-26. ❹具体的な目標を数字・事実で考える
・達成結果を事実で確認できるレベルまで落とす


1-27. ❺何をすればいいか、なぜできていないかを考える、ズームイン・ズームアウト


1-28. ❻打ち手の可能性を何人かとブレインストーミング


1-29. ❼その中で1週間以内で行動に移せるものをやる
・自分がワクワクするか
・誰かと一緒にやるものだと効果的


1-30. ❽やった結果を内省して次のチャレンジをする
・やる前と後で見えてきたものは何か?気づいたことは何か・
・自分の強みと弱みは何か?
・正解を探さない


1-31. やりたいこと・目標・夢
…なくていい、はじめは分からない
→まず人生の目的を考えることが重要、自分が死ぬ瞬間から逆算する、そうすればどう生きたいかがぼんやり現れる
→そこから今やりたいことに全力を注いでやり続ける、目標を立てられる人生が素晴らしいとかはない
→他にやりたいことがあったり、うまくやれる可能性が見つかったりすれば乗り換えればいい
❶一定期間は続ける、しばらく続けないと情熱は出てこない
❷同じような業界を転々としても意味ない、新しい発見がない、人間関係も変わらない
❸前やってたことを無駄にしない、外部からの知識をマージできればいい
→人生の目的を考えることは脳に負荷がかかる、大変な作業、ほとんどの人間は人生の目的を考えることから逃げる
→だから目の前の作業に逃げて幻の達成感・満足感を味わう、時間潰しのためにカネを使う、だから満たされない、幸せを感じれない
→副産物としてプロジェクトの失敗を招く


1-32. 成功するためにやることは1つしかない
…成功することをめちゃくちゃ想像すること、脳は想像したことが避けたいことか実現したいことか区別がつかない
→成功を想像するには成功を定義できなければならない
→ほとんどの人間は成功を定義できない、幼稚な脳には成功を定義するのに十分な情報が入っていない
→だからほとんどの人間は死ぬまで成功できない
→ほとんどの人間は「できるかできないか」を考えるが、実は重要なのは「やりたいかどうか」でしかない


1-33. 成功したとしても自分を正当化するな
…成功した人間は自分を正当化する、ヒーローになりたがる、みんなもそうなれよと言う
→科学的には愚か、時代は変化しなくなる職業もある、子供の時と大人の時のなりたい職業は違う
→そもそもどんな仕事があるか分からない
→変化のリスクに耐えられない人が未来に希望を託そうと大きな目標・夢を立てがち


1-34. 業績の悪い企業は大きな目標を掲げる
業績の良い企業は無駄を減らしていく
→大きな目標を立てるほど失敗しやすい、目先の利益を優先してモチベーションが破壊される
→やりたいことやチャンスが見つかったときに全力を注げる準備をしておくことが重要
→目標は曖昧に立てなきゃいけない、方向性、どういうスキルを手に入れたいか


1-35. 今やりたいことを続けるには
・小さいことを毎日やる
…自分をよく知る、フィットしたやり方が何か
→できない自分に向き合う

・理想を描く
…結果ではなく行動をゴールに置く
→自分との約束を守る、感情に流されない

・スキマ時間で休もうとしない
…最善主義、限られた時間で全力を尽くす
→変化を好む、場所・時間・ツール・インプット
→スキマ時間に考えることは『今この瞬間に死んだら後悔するか?』この1択
後悔しないならダラダラすべき


2. 知的生産 28項目

2-1. まず何をするべきか?
…知的生産の戦略策定、どのような知的生産物を生み出せばこの局面で勝てるかを考える
→情報収集は後回しでいい


2-2. 知的生産をして誰かに売って対価をもらうということ
…広い意味でマーケティング
→差別化が一番重要、既に持っている知識との差別化、内外問わず、
→何をどこまで知っているかを理解しどうやって新しい付加価値をつけるかを考える
→広さで新しさを出す(問題意識の外側)
深さで新しさを出す(問題意識の内側)
→受け手によって変わる、発注者が真のターゲットとは限らない、ターゲットが広がるほどメッセージは切れ味を失う
→どの程度のリソースが使えるか、時間・お金・人、なる早・いつでもという返答は避ける、手に入る情報で求められる水準の付加価値を出せるか
→リソースが足りなければ炎上するだけ、期待値を下げるしかない


2-3. 成功・失敗は期待値と現実のギャップによって決まる
…期待値と現実のギャップは時間が経つほど埋めにくくなる
→リスクヘッジとしてのコミュニケーション能力、状況が悪い時ほど早めに危険信号を出す
→妥協できるリソースをはっきりさせる、警告サインを出す意味は大きい、代替案を作れる


2-4. 情報収集の前に問いを明確化
…〜に関してこの3つの問いに答えが出せるような情報を集めよう、という意識
→イメージがわくため心理的安心感を増す、ここまでわかればいいという目安を用意、とにかく量・質を高めることに執着するのはマネジメントとは言えない
→プロフェッショナルとは求められている水準を最低限の労力でクリアして
クライアントを常に満足させれる人、常に100%になってる間はアマチュア


2-5. それぞれの問いに対してどのような情報を用いて答えを出すか仮説を立てる
…問いの難易度設定、難しいものだけソースを広く設定して多面的に情報を集める、アウトプットのイメージ、足りない情報は何か
→一次情報を集めて情報の非対称性を生む、二次情報を高度に組み合わせてインサイトを生む、公開資料・社内資料(定量)、社外のインタビュー・社内のインタビュー(定性)
→まずはインタビュー、不確実で時間がかかる、依頼する人が見つかるか、受けてくれるか、受けてくれても望んだ情報が手に入るか、関係者リスト、依頼のレター・メール、日程調整
→次に社内資料、他社が絡むソースは時間がかかる、手を動かしてなんとなく安心するな


2-6. 質問はドキュメントに落とす
…明確に言い切る、曖昧にしない
→相手の話をしていることに多少なりとも疑問点があった場合はそれを明確にする
→筋が通っていないように思えることにヒントが隠されている場合が多い、
筋が通っていないままアウトプットできない、ガイドに拘らず興味深い仮説は掘り下げる


2-7. 観察はまとまった量のものをまとまった時間で
…繰り返し起こっている事象かを知る、対象者への影響を少なくする、
ホーソン効果、観察されていると意識すると行動を変える


2-8. 仮説は捨てるつもりで作る
…初期仮説が反証されることなく立証されて成果物とするのは悪い仮説・単なる思い込み
→まずやってみよう、聞いてみよう、見てみよう
→筋の良い情報が取れそうな人物・場所を社内外から見つけて情報収集できるようにする、どこかにもっといい情報があるはずだと思って時間をかけない、青い鳥は探さない
→事例研究、収集した情報は答えではなく答えを出すための材料にすぎない、プロセッシングして自分の頭で答えを出す
→とにかくなんとかする、できない・ない理由をロジカルに説明しない、
筋の悪い仮説は捨ててまったく違うアプローチを考える、精神的にきついがこれが一番早い
→人間は想像していること


2-9. 情報のプロセッシング
…収集した情報を分けたり組み合わせたりしてインサイトを引き出す
→その局面において重要なインサイトだけを引き出す、そうしないと無限にできる
→じゃあ〜すればいいという行動につながるインサイトを引き出す、
評論家とは洞察までしかアウトプットできない人
→肯定なのか否定なのかのポジションをはっきりさせて話す、
知的生産のクオリティは異なるポジションを取る人と摩擦を起こすことで初めて高まる、迷いは成果物とともにクライアントへ届く、上の人に決めてもらうのは意味がない
→現時点のベストとしてのポジション、反証されれば即座に捨てる
その時点で頭の中にある関連情報や類似事例からの推察で決める、人生・経営・投資はアート、不変の法則はない、プレイヤーやクライアントの状況は常に変化している


2-10. 長く考えるのではなく何度も考える
…問いの立て方・情報収集の仕方は何度も考える方が突破口を見つけやすい
→現時点の角度を捨てて違うアプローチを細切れに色々試す、経営は分析とは逆の営み、統合こそが経営、分析と統合をシームレスに繋ぐことが必要
→分析から統合へ・論理から創造へとモードを切り替える、
分析と論理が必要なのは問題の本質を掴みどんなアウトプットが必要かを決める時、統合と創造が必要なのはわかったことから新しい行動を決める時
→問題を明確にする前に創造性を発揮しても意味がない、
論理性だけ駆使しても新しい行動につながらない
→エキスパートかどうかは最初の段階で筋の良い手を直感的に思い浮かべることができるか、緻密な思考を積み重ねることで直感が生まれる


2-11. ソマティック・マーカー仮説
…意思決定において感情はむしろ取り入れられるべきもの
→立場・感情で論理的正しさを歪めてはいけない、既得権益を持った人であればあるほど歪む、屁理屈をつけて事態をうやむやにする
→売却か清算かと言う結論が必要な場でポジティブな結論にまとめようとするなど、原爆を落とされる前の日本


2-12. 紙に書く
…視覚は空間軸に乗ったインプット、絵画、理性や秩序、テキスト、アポロン的
→音声では気づかないことも視覚化することで気づくことがある


2-13. 人に話す
…音声は時間軸に乗ったインプット、音楽、感情や混沌、動画、デュオニュソス的
❶思考が整理されポイントが明確化される
❷他人の頭をプロセッシングに活用できる、論理の破綻や深いインサイトに気づく可能性が高い


2-14. 意思決定の方法
・オプティマル
…事実・論理を積み上げて意思決定をする

・ランダム
…サイコロを転がして意思決定をする

・ヒューリスティック
…手っ取り早くまあまあ満足できる意思決定をする


2-15. 視野
…対象の空間的・時間的広がり

→他の国・歴史との比較、狭い視野による一次情報の偏りを防ぐ
→アップルのような会社が日本から出てこない、ヨーロッパ・他のアジア諸国からも出ていない
→アップルのような会社がアメリカから出る理由が論点となる、イノベーションが日本で起きない
→歴史を遡るといい発明をたくさんしている、家電・自動車・建築、平安時代から続いている


2-16. 視点
…対象に着目するポイント

→物事には良い側面と悪い側面がある、リターンとリスク
→DDT、マラリア抑制のための殺虫剤、マラリアは抑制されたがペストが異常に蔓延
→蚊を撲滅したがゴキブリは耐性を持ち体内に蓄積
→ゴキブリを食べたトカゲは DDT で酔っ払ったような状態になり猫に食べられる
→猫は死んでしまいネズミが増えペストが蔓延する
→競合にも利点がある


2-17. 視座
…対象を考察する上での自分の立ち位置
→誰の利益を背負っているかという立場を変える
→社長の視座さえ突き抜けた革命家の視座


2-18. アンラーン
…一度学んだことをまっさらにする、環境の変化が速いから
→一度学んだコンセプト・フレームワークに執着し続けるのは怠惰を通り越して危険
→問いをずらす、あるべき姿をずらしてギャップの傾きを変える、
与えられた戦況を所与のものとして考えるのではなく状況そのものを再定義する
→問いを裏返す、あるべき姿を現状と入れ替える、目の前の問題は本当に問題なのか?
→本当の問いが見えてくる、初期作業は無駄になるが知的生産のクオリティは上がる


2-19. 気合い系の言葉に逃げない
…抽象的で曖昧な言葉による宣誓がされているのであれば論理的に意思決定を行う風土がない、言葉とは論理であるため、言葉を奪われた人間は思考できない、雰囲気に流されるだけ
→用語を厳密に定義することはプロセッシングのクオリティを保つために必須、関係者が混乱するのは事業についてバラバラなイメージを持って話をしているから
→思考停止ワードが出てきたら具体的に何を指しているのかを明確にしてイメージさせる
→どんな人間がどんな状況でどんな心理でどんな行動を取るかをよく考える、自分ごとにすれば言葉にならない・論理にならない、論理で語れるのは他人ごとだから


2-20. 定説に流されて思考停止しない
…自然科学の定説は強靭、社会科学の定説は社会構造・テクノロジーで規定されるため脆弱
→世界恐慌、大規模な経済政策は必要ないと主張、高い失業率が続けば労働コストが低下して労働・モノの需要供給はいずれ均衡するため

→実際は、
❶労働組合という社会構造の変化があった
…労働コストは一定水準から下がらず労働の需要供給は均衡しない
❷化学肥料・工業生産というテクノロジーの変化があった
…モノの供給量が大幅に向上しモノの需要供給は均衡しなかった
→社会科学の定説は時代が変われば現実を説明できなくなる

→セオリーに反するものはチャンスの可能性、セオリーに反しているのにうまくいっているということは大多数の人間が正しくない可能性、自分だけが気づいているということは世界と自分との間に情報の非対称性が生まれている、情報の非対称性は付加価値を生む
→必要なのは新しい知識の蓄積ではなく当たり前だと信じている常識の見直し
→極端に振れたもの、その逆側に振れたものが背後に潜んでいると考えると大きな気づきになる


2-21. 数値に対する感覚を磨く
…自己批判を行う上で一番有効なのは数値、確かさにはさまざまなレベルがある
→プロセッシングでは確かさにばらつきがあるデータを組み合わせて結論を出し、数値感覚と照らし合わせて非現実的なものではないかチェックする
→プロセッシングの精度・スピードを高めるには主要な数値の規模感を抑える、各種統計、四季報


2-22. なんとなくわかった気がするものはわからないときちんと言う
…わかっていることとなんとなくわかった気がすることを厳密に見極める
→積み上げるものが高いほど基礎が脆いと崩れる
→なんとなくわかった気がするという状態は他人に盲従すると発生しやすい、権威がある人が言っているから


2-23. 説得より納得、納得より共感
…人のコミットメントを得るには共感が必要、こうなれば面白い・快感だよね?
→意思決定のクオリティを左右する1番の要件は合理性ではなく共感
→質問には答えずに質問で返す、質問という名の反対・否定


2-24. 情報は少ないほどいいと知る
…少ない情報はプロセッシングの負荷を少なくしてダイレクトに行動に繋がる
→何を伝えたいのかを明確にすれば情報量が少なくても良い、建築・デザインの考えを取り入れる
→What(自分たちがやるべき行動)・Why(理由・事実と洞察)・How(具体的なやり方) をセットにする、抽象行動用語を使わない、検討・推進・強化・実践・注力・連携、何をするのかイメージできない、向きではなく到達点を伝える

→受け手の反応を予想して順番を組み立てる
❶共感できるし面白い
…What→Why→How、情報量少なめ

❷共感できるけどつまらない
…What→Why→How、What とWhy の情報量はほぼゼロ、How の情報量多め

❸違和感があるけど面白い
…Why→What→How、Why の情報量多め、なぞるように

❹違和感があるしつまらない
…Why→What→How、Why と How に時間をかける、そもそもこれはいらない

→フォーマットの選択、動画・写真・図解・文章、Why が一番重要、
定量情報と定性情報でフォーマットを使い分ける


2-25. アウトプットが出なければインプットが足りない
…長期視点で考えると知識ストックが重要、いかに継続するか、短期視点で考えるとテクニック
→インサイトの精度・スピードが上がる、目に見えない現象の背後で何が起きているのか?これから何が起こりそうなのか?
→常識を相対化、当たり前が当たり前でなくなれば情報の非対称性が生まれ付加価値に繋がる、見送る常識と疑うべき常識とを見極めることができる
→創造性が高まる、アナロジーの活用、パクって繋げる、創造とは新しい組み合わせを作ること

→知識ストックを増やす、知識ストックが10倍になるとアイデアは100倍になる、量が質に転化する10個から2個つなげると45通り、100個から2個つなげると4950通り
→必要な知識ストックは人生の戦略によって変わる
→ビジネスであれば経営戦略・マーケティング・財務会計・組織・リーダーシップ・意思決定・経済学・心理学・歴史・哲学・宗教・自然科学・アート
→全然違う分野のインプットも必要、似たようなインプットばかりだとアウトプットの質が落ちる
→英語でインプット、量質ともに圧倒的、日本人は日本語である程度インプットできるのがいいところ、ただある程度で止まる
→メモ、感じることが習慣に、学びから好奇心が生まれる・好奇心があれば学び続けれる


2-26. メタファー的読書
…全体で全体を例える、離散的
→南極で生き延びた話を読んで、ピンチにおけるリーダーシップについて知りたい


2-27. メトニミー的読書
…部分で全体を例える、連続的
→南極で生き延びた話を読んで、南極・地球の天候・地形・生物が知りたい


2-28. 子どもから学ぶ
…借り物の概念・教育による偏見をもとにありきたりの筋道にあった話をする大人の議論より、予期せぬ質問をする子どもから教えられることは多い


3. 話すことについて 10項目

3-1. 結論から話す
…短い時間で相手に必要なことを伝える、帰納的な話し方
→学校で習うのは演繹的な話し方
→PREPの型、結論⇨理由⇨例⇨結論
→ミーティングのアジェンダ、結論のイメージ、逆算して運営する
→結論のレベルと概念はあらかじめすり合わせる


3-2. Talk straight 的に話す
…端的さと率直さ、駆け引きも言い訳もいらない
→イェスかノーから追加説明や相手の質問、ポジション
→イェスかノーがはっきりするとWhyへ進める
→Whyへ進めれば問題の所在がわかる
→できない時はできる方法を提案する、間違っていれば上司にもクライアントにも言う


3-3. 数字というファクトで話す
…数字は世界共通言語、動かしようがない
→感覚的な問題を数字に落とし込んで証拠にすることで納得してもらう
クライアントが知らなかった事実は価値を認めてもらえる
→自分でなければ集計できないようなデータが有効


3-4. 数字とロジックで話す
…様々なバックグラウンドがあれど一緒にプロジェクトができる
→流暢に喋ることが価値なのではなく論理と数字で議論することが価値
理解できないところは合わせずにそのままにする
→母国でも同じ


3-5. ローコンテクスト
…誰でも文脈が理解できる、前提知識がいらない


3-6. 感情より論理を優先させて話す
…説得力のある話は論理も感情も高いレベルで構成
→論理で話せば上も耳を貸す、感情で話す若造は信頼してもらえない
→感情で話すことはベテランになってからでも間に合う


3-7. 相手に理解してもらえるように話す
…相手が何も知らない前提で考える
→細かい議論でなく流れは理解しやすいか筋が通っているか、知識がない人のチェック
→話しながら理解度を感じ取る、相手の無言は理解ではなく無理解
→相手の仕草から察する、理解されていない時、自分が進んだのに資料を見ている、自分ではなく隣の人を見ている、だいたい分かりました


3-8. 相手のフォーマットに合わせて話す
…クライアントの思考パターンを学ぶ、フォント、色使い
クライアントの社内文書を兼ねる場合もある
→社内用語・社外用語を明確にし相手の使う言葉に合わせる
→社内の言葉か一般の言葉か確認する


3-9. 相手の期待値を把握して話す
…評価と信頼を得続けるためには相手の期待を越え続けることが必要
→求められていないことに時間を使ってもムダ
→相手が何をどのレベルまで期待しているかを見極めて外さない
→相手の期待値のちょっと上を常に達成していく
→期待値を満たせないものは安請け合いしない、期待値を下げるマネジメントも必要


3-10. 報告・連絡・相談は指示の目的・内容を明確に把握して話す
…共通の理解を得るために行う
→確認すべきこと
❶仕事の背景や目的
…別の提案ができる可能性もある

❷具体的な成果イメージ
…こういうことですか?という仮説を持ってコミュニケーションする

❸クオリティ
…資料であれば各項目1枚か3枚か、スピード感

❹優先順位
…締め切りはいつか、100%でも締め切りを過ぎればムダ、ルーティーンと比較


4. 思考について 7項目

4-1. 作業を始める前に手順を考えて合意を得る
…どの要素をどう分析すると答えが出るのかの手順を考えて合意を得てから
手順に基づいて細かい作業を進める
❶作業の全体像が見えるので完成までの道筋がわかり安心感が生まれる
❷関係者同士で手順やアプローチを合意しておくことで後出しがなくなる
❸事前に作業の量・難易度の見積もりができる


4-2. モレなくダブリなく
…全体の中で位置づけれる、重要な部分に集中できる、意思決定のスピードが上がる
❶論点を整理・分解
❷各論点について数値分析
❸項目のウェイトを決める
❹アクションに落とし込む
→自分では間違いに気づけない、フィードバックが必要


4-3. 空雨傘紙理論を使うとは?
…事実・自分の解釈・推奨アクションを区別して答えを明確にすると言うこと
→失敗は主に3つ
❶事実だけ
…だから何?
→自分の解釈もセットにする

❷推奨アクションだけ
…なぜ?
→事実・自分の解釈・複数のアクションからそれを選んだ理由もセットにする

❸事実と意見・解釈の混同
…それはあなたの意見ですか?
→きちんと区別して提示する


4-4. 仮説思考
…もしかしたらこうではないのか?お前はどうしたいのか?

→予想できる範囲でストーリーを描いてリサーチする、検証としてのリサーチ
仮説⇨リサーチ・検証⇨フィードバック、新しい仮説

→選択肢や条件をリスト化
仮説⇨現実が起こる⇨仮説にそって対応


4-5. 自分の意見を持って情報にあたる
…能力を向上させるのは情報量ではなく思考、自分の意見を持つこと
→自分の意見を持って情報に触れて初めて学びの機会が生まれる


4-6. 正解にこだわらずに考え続ける
…間違えていることに気づいたり他人と考えが違うと認識するために考えを持つ
→間違えることを恐れない、正解を覚えようとしない


4-7. 本質を追求する
…点が線になるようなひらめきにたどり着くまで考え続ける
→相手が知りたいのはバラバラの点の情報ではなく線の本質、それが価値
→高い視点が必要
→情報をたくさん集めるより 1 つか2 つの本質を抽出して磨きあげる


5. デスクワークについて 8項目

…意識してAIを使うだけで違う

5-1. 議事録には文書作成の基本が詰まっている
…ビジネスの議事録に発言の記録はいらない、裁判や国会の議事録だけ
❶日時、場所、参加者、アジェンダ
❷決まったこと
❸決まらなかったこと
❹確認が必要なこと
❺次回に向けて誰がいつまでに何をするか


5-2. スライドに逃げない
…まず文章に落として伝える、このメモ書きみたいに
→それで伝わらなければスライドは時間の無駄
→パソコンもスマホも使えない状況でどう伝えて人を動かすの?


5-3. スライドを作るとすれば
…解釈・主張が明確、シンプルで見やすいのが良い
→ワンスライド・ワンメッセージ、根拠となる数字と自分の解釈
❶スライド番号
❷メッセージ…自分の解釈・主張
❸出所…メッセージをどのデータで証明するか
❹グラフやチャートのタイトル
❺グラフやチャート…メッセージの根拠、統計、アンケート、引用、現場写真
❻脚注…内容理解にあたって留意すべき点、一次情報をもとに集計・作成
→分かりやすい、聞き手の負担が少ない。飛ばすのが簡単、再利用が簡単


5-4. 最終アウトプットから逆算して作業プランを作る
…スライドはタイトルだけをどんどん書いてアウトラインを作ってから
→それぞれの作業を切り出して複数人に依頼できる
→最後になってあれが足りない抜けているということがない


5-5. 検索式読書術
…読書の目的を明確にする⇨目次ベースで該当箇所を拾って重要部分だけ読む⇨多くの文献を読む


5-6. 仕事の速さを早めるパレート思考
…余計なことをしない
→20%に注目、大事なことやインパクトがあることに集中してそれ以外は切り捨てる
→自分なりの判断が持てないと捨てる勇気も持てない


5-7. スライドや表は作成スピードが命
…作成時間が短縮できれば考える時間が持てる、作成時間を短縮しようとしなければ作業に逃げてるだけ
→AI使おう、文章力大事だよ
→細かい修正、ショートカットの多用でマウスを使わない、誰でも可能性がある


5-8. スライド
❶よく使うチャートや操作はアイコンメニューをカスタマイズして使う
❷チャートは使い回せる形態で描く
❸チャート内部に文字を入れる、チャートの上に文字ボックスを載せない
❹チャートをコピーするにはシフトとコントロールキーを押しながら横にずらす
❺チャートからはみ出る場合は[描画オブジェクト内でテキストを折り返す]を指定
❻テキストボックス内で改行しない
❼マトリクスは四角を 4 つ組み合わせる、大きな四角を描き線を十字に描かない
❽チャート同士を繋ぐときは「コネクタ」を使う
❾チャートの高さを揃える機能を覚える


5-9. 表
❶セルの結合を使わない、修正できない
❷セルの行と列を入れ替えるときは[形式を選択して貼り付け]⇨[行列を入れ替える]
❸他の資料からコピペする場合は[形式を選択して貼り付け]⇨[値]
❹数字を転写するときは直で打ち込まないで「=」を使う
❺関数を使いこなす
❻早めにピポットテーブルをマスターする


6. クライアントへのコミットについて 15項目

…クライアントなしで生きていけるのであれば必要ない

6-1. バリューを出す
…付加価値を出す、相手に対して貢献して価値を感じてくれる
→相手が求めていることができなければ自己満


6-2. 発言しないならミーティングに出るな
…沈黙からは何も生み出せない
→つまらない意見でも知恵を絞って何かを言ったほうがマシ


6-3. 時間はカネと認識する
…休憩も含まれる、スキルがないなりに最大限の努力をする
→スピードと質を両立する、完璧でなくてもいいから早く出す、時間が経つにつれて期待値は高まってしまう
→何もでてこなければその時点で何もでてこないと報告すべき
→失敗を早めに開示しないとチームに迷惑をかける、早めに開示


6-4. 仕事が正しい人ではなく仕事が速い人に人が集まる
…仕事の速さはみんなすぐわかる、仕事の正しさはみんなすぐにはわからない、やった後にわかること
→実質仕事は速いか遅いかの2択、仕事の速ければ修正する時間がある、正しくなる確率が高まる


6-5. 能力の差はスピードで逆転できる
…どれだけ上手くできていても、間に合わなければ役に立たない
→当たり前の速さを変える、ストイックにこなすことが当たり前、普通の人からしたらすごいこと


6-6. 未来のゴールを見て
・過去を見てると遅くなる
…こう教わった、これまではこうだった

・未来を見てると速くなる
…これからこうなりたい、だから今はこうする


6-7. スタートダッシュで後が楽になる
…間違えるスピードが速い人は上手くいく


6-8. 決断は今決めること、思い切って決めることではない
…大切なのは即答すること


6-9. 早く寝ることは結果を出せる時間を増やすということ
…集中力が足りないと結果を出せない時間が増える


6-10. コミットする
…約束したことを必ずやり遂げるのがコミットするということ
→弱い人間・企業はコミットを口実に搾取する、人生のノイズ
→コミットする対象は常にクライアント、信用は年齢やスキルで得られない
→頑張ることにコミットするな、上司にコミットするな、結果にコミットしろ
→方法は問わない、人の手を借りてでも約束を果たすことを最優先する
→コミットメント力を高めるために
❶仕事内容に納得している
❷コミットメントが高い組織にいる


6-11. 守破離
…師匠を見つける、若いうちはどのような仕事をするかより誰と仕事をするかが大事
→師匠の一挙一動を真似る
師匠と違ったやり方を覚えて幅を広げる
師匠のやり方を超え独自の技を生み出す
→言語化できない暗黙知の部分こそがプロフェッショナルにとっては大事


6-12. フォロワーシップを発揮する
…リーダーの提案を実現するために周りを巻き込んで自主的に動く
→2 人目の人間が最初の人間をリーダーにする、一人でムーブメントを作ることはできない


6-13. プロフェッショナルのチームワーク
…試合に出れる時は出て勝利に貢献する、それがプロフェッショナルかアマチュアかの違い
→限定的な役割であっても何らかの形で価値を発揮して役割を担う必要がある
→分業、誰が欠けても成功しない


6-14. 天才から学べ、嫉妬するな
…天才は自分が輝ける場所を見つけた人
→天才には会っていても気付けない、桁外れすぎて自分ではその場で理解できない、みんなが評価してて分かりやすいのは天才じゃなくて理解できるレベルの優秀ってだけ
→理性的に理解できない人間に追いつこうとすることを大事にする


6-15. 雑用を卒業したければ疎かにせずさっさと極める
…無駄が少ない、スピードが猛烈に早い、淡々と膨大な量をこなす
→いつまでも苦労するなら根本が間違っている、ゴール・努力の内容が間違っている、睡眠・運動・食事など生活の質が悪い


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などあればXでお声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。

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