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人生に関するメモ(7) 【考える力】

本メモは人生の基礎的な内容に関するメモです。
自戒として自分が見直すために残しております。


1. 問いから考える 25項目

…人生も仕事もアートも、全てのプロジェクトは問いから始まる

1-1. 人間にしかできないこととは?人間らしさとは?
…想像力を働かせること、いまここにはない遠い未来を想像すること
→人間以外も社会性を持つ、哺乳類でも昆虫でも
→人間以外も言葉で音声コミュニケーションを取れる、異なる意味を持つ鳴き声を組み合わせて文章を作っている
→人間以外も文字を使える、フェロモンは文字、マーキングのおしっこもウンコも文字
→人間以外も道具を使える、巣作りという建設工事ができる、木や氷を使って食べ物をとる
→人間以外も死を悼む


1-2. 考える
…答えが出るという前提で建設的に考える
→問いがあって想像力を働かせている


1-3. 悩む
…答えが出ないという前提で考えるフリをする
→問いがないまま想像力を働かせている
→変化を生まない活動に時間を使うのは無駄


1-4. これからの時代は自分で考えることが求められる
…今までは求められてきていない
→言われた通りにやるのが重要だった、とにかく拡大、単純

→たくさんの価値観が生まれた
→これからはたくさんの価値観を1つにまとめあげることが重要になった、共通認識


1-5. クリティカルシンキング・ロジカルシンキングはデータからいい感じのストーリーの骨組みを作る作業
…言葉・数字・文字以外のデータ、システム2の作業
→合意ができるとは限らない、人が動いてくれるとは限らない、目的を達成できるとは限らない
→ガリレオが地動説を唱えても誰も信じなかった・動かなかった、めちゃ論理的だが
→ストーリーには骨組みに加えて肉が必要、感情
→ストーリーは直感から始まる、システム1の作業
→優劣はない、制約から生まれるだけ


1-6. 2項対立などで論争して物事の優劣を決めようとするのはなぜか?
…条件を満たせない制約の中を生きてる人間が自分を正当化するため

・❶か❷かという不毛な論争
…物事を考えるのに必要なことを考える
→本当は論理か直感だけではないが物事を単純にしたい人間が2つに絞る、絞った方がが筋がいい場合もある
❶論理的な能力が高い
❷直感的な能力が高い
→ここから得られるのは❶❷の全てを満たすことが必要だということだけ、❶だけでも❷だけでもいけない

→❶だけしか満たせない❷だけしか満たせないという人間が自分を正当化したがる
→❶か❷かという論争になる
→この辺からは意味がない、だが全てにおいて制約は必ず発生するため意味のない正当化が始まる
→敗者と敗者がぶつかってマシな敗者を決めているだけに過ぎない
→これらは全てに当てはまっていく

・❶を持つのがいいか❷を持つのがいいか
…持ち家か賃貸か、論理的か直感的かなど
→どちらも持てばいい、どちらも持って状況に合わせて使い分けるのがいい、どちらも持てる選択肢が増えたのが今までの経済
→制約があり持てないから論争になるんでしょって感じる
→ここまでで止まるのは凡人の考え、自分も凡人だから大体論争で終わってしまう、お疲れ様でした

→❶を持つ人間・❷を持つ人間が必要に応じて交換できる経済を作ればいい、ここからの経済
→あらゆるモノに対して経済圏を作りそれを利用できるというサービスに変える、今までの経済で選択肢が増えたからこそ、ここからの経済では1つにまとめることが必要、役割を分ける、ここでは家が例だが

→『❶か❷か』ではなく『❶も❷も』、
❶を持つ人が❷を一時的に利用して❷を持つ人が❶を一時的に利用できる、❶❷を持たない人でもコミュニケーションがとれて人間として好かれれば❶❷を一時的に利用できる
→コミュニケーションや礼儀は何者でもない自分が使える唯一の武器ではないのか?

→❶❷の合計数は激減する、質の低い❶を扱う企業・質の低い❷を扱う企業は淘汰される
→『❶か❷か』みたいなことでしか人間として差別化を図れない人間は推進しない、それを成り立たせるビジネスがほとんどだからほとんどの人間は推進できないはず
→次の時代を牽引していくのは『❶か❷か』みたいなことで人間として差別化を図らない人間、そういうリーダーもいるよね、そういうリーダーの企業に投資すればいい


1-7. 一般常識を捨てる
…問いを解くより問いを見極める、一つ一つを速くやるよりやることを削る


1-8. 価値のあるプロジェクト
…問いの質が高く・解の質も高いプロジェクト
→問いの質の方が大事、解の質が高くても問いの質が低ければ価値は0に等しい
→労働量で達成しようとしても無駄
→本当に取り組むべき問題は3%、ほとんどは取り組む必要のある問題ではない


1-9. 素早く何回転もさせること
…根性に逃げるな、どれだけ稼働したかではなくどこまで変化を起こせるかで対価・評価をもらえ


1-10. 必要な問いは2つ
…⓪目的と❹問題
→1つだと勝手に思い込むから人間は悩む、これができずに起こるエラーにつては【エラーマネジメント】を参照する
→目的から意思決定までを考える

⓪目的、〜のために
…まずはじめに必要な問い

→要求・制約・手段

❶目標
…達成したいレベル、定量・定性

❷現状
…今のレベル、定量・定性

❹問題
…目標と現状のギャップ、2番目に必要な問い
→現状維持がしたいとは目標と現状に向き合いたくないということ、問いが生まれない、そもそも目的がない可能性、目的があれば目標は見失わない
→目的がない人間は現状維持をしたくなる、目的がない人間は現状維持しようとして悩む、問いがないまま想像力を働かせて考えるフリをしているだけ


❺原因
…ギャップを生む

❻問題点
…影響の大きい原因

→⓪目的❹問題を考えることから逃げた人間は触れやすい情報を❻問題点だと認識して飛びつく、目の前の消化できることに逃げる
→その原因は❹問題を考えることで原因ではなくなる可能性、その❹問題も⓪目的を考えることで❹問題ではなくなる可能性
→❻問題点から考えても無駄、原因追及をしていいのは⓪目的❹問題を考えた人間だけ


・原因を見つけるために問題を4回分解する
…数学的分解(足し算で分解、掛け算で分解)、概念的分解
→仮定が必要、結論ありきで分解しプロセスで仮定の間違いに気づければ良い
→まずは直感的に感じていることを構造的に表現する

・フレームワークの罠
…で?となる、何が言いたいの?抽象的すぎる、評論家
詰めが甘い、なぜこれで整理したのか、なぜ一番の課題だと思うのか、判断基準がない

❼課題
…問題点の解消、〜することで

❽解決策、意思決定
…複数の具体的なアクションから選択

・考える順番
…当たり前
→当たり前の対極
→2つを深堀り
→課題は課題じゃないのかも、発想を広げる
→目標と照らし合わせる

・原因と解決策はセットで検証

・失敗したらどうするのかまでを常に考える

*チェックポイント
・言葉の定義は明確か
・どの課題にリソースを集中するか
・解決策の実行・継続がイメージできるか



問いから始めるアプローチ

1-11. ❶ 問いを見極める
…問いの質を高める

・何に答えを出すためのものか?
…明確でないと生産性が低く失敗を招く、やってるうちに見える、やらなくても分かる
→検証できればすごそうというアイデアは出るが、
実際にインパクトがあるか・説得力ある形で検証できるか・顧客にそれを伝えられるかは分野に詳しくないとわからない
→分野で直接経験のある人の知見が生きる、知恵袋的な人を持てるかどうかで顕著な差が生まれる

・仮説を立ててポジションをとる
…市場規模はどうなっているか?という問いではなく、市場規模は縮小してるのではないか?という問いを持つ
→必要な情報・分析すべきことがわかる、分析結果の解釈が明確になる
→とにかく言葉にして表現する、言葉にしない限り概念をまとめることはできない、問題をどのように捉えているかが明確になる、言葉にできなければ仮説が甘い
→視覚思考型の人間は言語思考型が言っていることを理解できる、
言語思考型の人間は視覚思考型の人間が言っていることを理解できない
→主語と動詞を入れる、where what how、比較表現を入れる

・なんちゃって問題に惑わされない
…サービスが低迷、サービスを今のままか新しくするか?
→まずは低迷要因、市場が縮小しているのか競合との争いに負けているのかがわからなければ、サービスの方向性の修正が問題なのかがわからない
→問いっぽいものが見えたら本当に今考えなければいけないのかを考える
→まずは主語を考える、主語を変えても成り立つ問題は甘い
→直感に反しているものを探す、肌感覚の常識が反証された時の方がインパクトは大きい
→新しい構造で説明する、情報のつながり、共通性・関係性・グルーピング・ルール

・考えるための材料
…一次情報、加工されていないデータ、現場の人間の声、色眼鏡をつけてみた情報で考えない
→電話など、インタビューを申し込む
→一次情報から得た感覚を持ちつつ常識を素早く掴む
→数字をインプット、これを知らないと議論しても意味がない
→問題意識をインプット、背景・常識、これを知らないとその分野の人と会話が成り立たない
→フレームワークをインプット、どの問題がどう整理されたか、
問題を取り巻く要因がどう位置づけられるか、ノウハウではなく原則を見る
→集めすぎない・知りすぎない、自分ならではの視点がなくなる

・材料はあるのに問いにたどり着けない時
…変数を削る、視覚化する、理想から逆算する、だから何とくり返し仮説を深める、極論を考える


1-12. ex) 問いを深める
…『〜は間違い』という問い、何を間違いとしているかが曖昧
→『〜は一律に起こっているとは言えない』という問い、現象にムラがあるのは当たり前
→『〜は…で起こっている』という問い、ポジションが限定されたため結果をはっきりさせやすい
→『〜の根拠とされるデータに偏りがある』という問い、検証のポイントが明確になる
→『〜を主張するデータは偏っていて取得・処理に公正さを欠く』という問い、データと取得・処理方法が本質的な問題なのではないかと考える


1-13. ❷問いを解けるレベルまで小さくしてストーリーを作る
…解の質を高める

・活動の全体像を明確にする
…問題の構造とその中にある小さな問題を洗い出す
→できるだけ早い段階でたたき上げを作る、ストーリーは検討が進むにつれて書き換えていく

・問いを分解する
…部分ごとの仮説を明確にし最終的に伝えたいメッセージが明確になる

・ビジネスコンセプト=ターゲット×モデル

・ターゲットを分解
…where、どこを狙うか
→どんなセグメントに分かれていてどこにどんな特徴があるか、
時間経過でどこにどんな変化が起きているか

・モデルを分解クリティカルシンキング・ロジカルシンキング
…what、何をしたらいいか、how、どう実現するか
→バリューチェーンにどう存在するか、どう顧客を引き寄せるか、どうお金を作るか

・ストーリーを作る
…必要な問いの意識・前提の共有、問い・小さな問いの明確化、小さな問いについての検討結果
→why・how を並べる、空雨傘紙


1-14. ❸ストーリーを検証するために必要なアウトプットのイメージを描いて分析を設計
…解の質を高める

・軸を整理
…分析とは調べることではなく比べること
→どのような軸でどのような値をどのように比べるか
→比較・構成・変化、要素側・結果側
→数字を入れてイメージを具体化、精度もイメージ
→データを取得する方法を明示、どんなソースから得るか

・理解とは情報をつなぐこと
…神経系には記憶装置がない、あるのは神経同士のつながり
→閾値を超えないインプットは意味を生まない、不連続な差しか認識できない
→情報がつながるという経験を繰り返すことで記憶に変わる

・深い理解には時間が必要
…脳は意味があると思うことだけ認知、意味があると思う場面に何度も遭遇することが必要
→プロセス・歴史的経緯


1-15. ❹段取りよく検証

・理想的な実験
…論理も実験も簡単でどんな結果が出ても意義のある結論ができるもの
→仮説は正しくなくていい、答えありきでない

・欲しい数字・証明が出ない
…新規性の高い視点で仮説を立てた場合
→構造化して推定する、どのように分けて組み合わせれば全体の数字・証明を出せるか
→複数のアプローチで推定する、重要な数値が出た時にざっくり検算できる

・自分の知識・スキルでは進まない
…データが出ない、想定より時間がかかる
→他人に頭を下げまくる
→期限を設けてその期限で見切りをつける、多くの人間が失敗するのは固執するから
→持っている手札・手法の数がバリューを生み出す


1-16. ❺論拠と構造を磨いて報告書・論文をまとめる

・デルブリュックの教え
…聞き手は無知だと思え、聞き手は高い知能を持つと想定せよ、賢いが無知
→本当に面白い・本当に大切というものだけあればいい、他はいらない、複雑さはいらない


1-17. グライダー能力
…受動的に知識を得る力
→基礎で重要
→AIはグライダー能力が高すぎる、グライダー能力だけの人間は代替される


1-18. 飛行機能力
…自力で知識を発見・発明する力
→応用で必要
→グライダー能力・飛行機能力の両方が必要、どちらかが欠けてはいけない
→両方身につける事を放棄した人間はいつもの二項対立の無駄な議論に逃げる


1-19. 人間の頭は朝がゴールデンタイム
…体力がなくなると重要性に気づく、人間は年齢と共に自然に還っていく
→朝食前に色々と終わらせたい、食べると消化に血液がとられて頭がぼーっとする
→朝食を抜いて朝食・昼食を一緒に食べればいい、ブランチは効率がいい


1-20. 起床から昼過ぎでやること
❶身支度
❷重要な作業
❸朝食・昼食を一緒に食べる
❹散歩、筋トレ
❺昼寝、頭がスッキリする


1-21. 限界まで考えたら時間をかけることが大切
…世界にはどんなに頑張ってもできないことがある、唯一できることは時間をかけること
→時間が経つと無意識に自分を導いてくれる
→人生の目的なども一緒、だが寿命がない中で気づいてどうするの?
→目的レベルではない、目的より下位のレベルの話、手段など


1-22. DMN、デフォルトモードネットワーク
…ぼーっとしてる時は脳内で神経活動が活発になっている
→ぼーっとすると脳内情報が整理される


1-23. 忘れることが大切
…知識を入れるだけならコンピューター・AIに任せればいい
→睡眠は忘れるためのシステム
→現代人は睡眠だけで忘れられない情報量の中に生きている、パンクしやすい
→意識的に忘れる
→1つの物事に捉われているということは頭を使ってなくて容量が余っているだけでは?


1-24. 何事も肯定することが大切
…肯定する人と付き合え
→弱者同士では他者を借りて肯定し合うことが大切、強者は自分で自分を肯定できる


1-25. 自分の頭の中を披露するだけということが大事
…答えとしない、自分の成長が止まる、他者への押し付けになる
→まず自分はこうしてます、あなたはどうですか?と問う、そこから肯定も否定も生まれない
→それはどうやって導いたのですかと問う、そこから肯定も否定も生まれない


2. クリティカルシンキング 28項目

2-1. ロジカルシンキングは最適解へ向けた必要条件であるが十分条件ではない
…論理的に正しいことは山ほどあるが大概はトレードオフ
→ロジカルシンキングだけでは解決や改善ができない
→本当に必要なことは論理的な答えを導くことではなく前提におけるベストな答えを導くこと
→選択肢のどれにフォーカスすべきか、どんな選択肢の組み合わせがベストかを考える


2-2. クリティカルシンキング
…前提を仮説で置き、その前提仮説に基づいて答えを論理的に導く

→クリティカルシンキング = 主体的な前提設定 + ロジカルシンキング 
→モデルとダイナミズムで考える、ビジョンで考える
主体的な前提設定、明示されていない前提について掘り下げる想像力、気づく力
❷ロジカルシンキング、気づいた問題について分析したり解決策を正しく考えたりする力
→素早く判断できる、経験値のない事柄でも判断できる、判断の根拠を説明できる
→設計の問題、正しい答えが出ていない
→運用の問題、答えに沿って正しく実行できていない


2-3. 自分はどんな感じで考えているか
❶マニュアル型ロジカルシンカー
…目的・前提そのものに気づかない、行動しない

❷独りよがりロジカルシンカー
…目的・前提を考えずに自分なりのロジックで行動する

❸対人力のあるロジカルシンカー
…目的・前提を理解できてないが、ステークホルダーに質問して目的・前提理解し、それに合った行動をする

❹対人力のあるクリティカルシンカー
…目的・前提を理解できていないが、自分なりに目的・前提を考えた上でステークホルダーに質問して理解し、それに合った行動をする

❺真のクリティカルシンカー
…目的・前提を理解し、それに合った行動をする


◯主体的な前提設定

…これができて初めてロジカルシンキングが役に立つ

2-4. ❶クリティカルシンキングを進めるには
…想像力を働かせるトレーニングを行う
→思考の寄り道、既存パターンを変えるためにあえて思考を転換させる・ロジックから外れる
→今はAIに補助してもらえる


2-5. 想像力とは主体的に問いを設定する力
…気づきのサイクルを短く速く回すことが重要
→事前に明確な価値判断基準を持ち合わせる必要がある、ないと思考停止する


2-6. スキーマ
…当たり前でしょと思うこと
→クリティカルシンキングの邪魔をする
→思考・行動パターンを変えるということはストレスになること
→環境が変わっている可能性が低いのに検証するのはめんどくさいと思う
→実は環境が変わっていないと思いたいだけ


2-7. 思考のクセ
❶考える目的を失うクセ
…情報収集と整理を行ってるとそれ自体が目的となる、分析のための分析
→伝えたいこと、メッセージから考える

❷プロセス偏重のクセ
…作業プロセスしか説明しない
『ニーズは?⇒ アンケートで見えると思います』
→仮説を見え隠れさせる
『ニーズは?⇒ 中身よりスピードかと思います、アンケートで見えるはずです』

❸主体性を喪失するクセ
…人が言ったことに対して乗っかる
『ですよね』
→自分のロジックを持つ
『〜かと思います』

❹裏返しの結論のクセ
…対症療法的
『疲れた⇒ 休もう』
→原因を解決
『疲れた⇒ 寝不足か、早く寝る習慣をつけよう、仕事の時間が長すぎるのか、それ以外の時間の使い方が下手なのか』

❺一般解で満足するクセ
…具体的な行動に繋がらない
『太った⇒ 食べる量減らそう⇒ 運動しよう』
→具体的な個別解、体重計に乗る、可視化

❻フレームワークに依存するクセ
…あくまで考えるためのツール
→So whatやWhyを見つめよう
歴史的経緯⇒現状把握(フレームワーク)⇒シナリオを描く(ダイナミズムと戦略)

❼カテゴリーで考えるクセ
…Whyに答えない
『理屈っぽい⇒理系だから』、『いい人が採用できない⇒中小企業だから』
→なぜかを説明する

❽キーワードで思考停止するクセ
…キーワードでまとめると具体性にかける、抽象レベルで思考が止まる
→キーワードでの時間・プロセスを見る、共通認識


2-8. トリガー効果
…一部の情報から大きなパターンを一気に認識することができるという脳の機能
→引き出されるパターンは感情に強く作用する、前提や事実を見落とす可能性
→同じように思えても何をもって同じなのかを説明できることが重要


2-9. 当たり前でしょという前提のパターンを形成する要因
❶直前の記憶
❷総合的なバックグラウンド
❸感情的なバックグラウンド
❹様々なパターンの間の結合状態
❺遠い過去の歴史から蓄積された知識
→これらから脱出するために思考の寄り道、既存パターンを変えるためにあえて思考を転換させる・ロジックから外れる


2-10. ニューロン
…情報処理用に特別な分化を遂げた細胞
→パターン化のシステム、結合が強いニューロン(道路)、結合が弱いニューロン(寄り道)
→寄り道から道路に戻るのは簡単、振り返ると近道だったことに気がつく
→関連性のないものから発想をスタートさせて意識的に脳に揺さぶりをかける


2-11. ❷想像力を働かせるトレーニング
…AIの補助で時間をかけずに進めることができるようになった

・ブレインストーミング
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)時間を決め、問題に対し連想されること・関連しそうなことをどんどんあげる
(ⅲ)アイデアを一目で把握できるようにまとめる
(ⅳ)アイデアを似たもの同士で分類
(ⅴ)分類ごとにタイトルをつける
→行うのは一人でも良い、アイデアの質より量を重視、参加者全員のアイデアを平等に扱う、アイデアを批評せずどんなアイデアでも歓迎する、さらに連想しアイデアを膨らませる

・マインドマップ
(ⅰ)紙やホワイトボードの中心にテーマを置き丸で囲む
(ⅱ)テーマと関係するアイデアを挙げ枝分かれした線上に書く
(ⅲ)同じようにしてさらに連想されるアイデアを枝分かれした線上に書く
(ⅳ)アイデアが出尽くすまで続ける
→無地のものを横向きに使用、真ん中にテーマを置く、3色以上を使って描く、枝に関しては根本は太く先に行くほど細く書く、言葉は意識的に丁寧に書く、マークや記号、文字の色や太さで記憶のフックを作る

・ウィッシュフルシンキング
(ⅰ)願望を文章化
(ⅱ)現状の制約条件や前提条件を無視
(ⅲ)願望を達成する方法をブレインストーミングなどで考える
(ⅳ)アイデアを組み合わせたり代用したりできないかを考える
(ⅴ)自分の強みをアイデアに対して活用できないかを考える
(ⅵ)具体的なアクションプランを立てる
(ⅶ)アクションプランを実行し見直しながら願望を達成できるように進める

・ランダムエントリー
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)ランダムに情報を得る、辞書で言葉を採用しインターネットで検索してサイトを訪れる
(ⅲ)その情報と問題との関連性をブレストなどで考える

・メタフォリカルシンキング
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)問題を別の分野の視点から比喩で表してみる
(ⅲ)比喩で表わされた問題をどう解決できるかブレストなどで考える
(ⅳ)そのアイデアを元の問題の解決にどう適用できるかを考える

・アサンプションスマッシング
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)問題の前提をリスト化
(ⅲ)前提を覆してみる
(ⅳ)前提を覆すことで新しいアイデアを得る
(ⅴ)そのアイデアを深掘る

・フォースルール
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)スポーツや法律からルールをランダムに取り上げ書き出す
(ⅲ)ルールについてブレストで考える
(ⅳ)キーワードなどと問題を結びつけてアイデアを得る
→ルールの持つ要素、場所・時間・性別
ルールの持つイメージ、明るい・清潔・汚い
ルールが満たしたい目的、犯罪を防ぐ・交通混雑の回避・予算の削減

・サーチ&リアプライ
(ⅰ)問題を文章化
(ⅱ)問題へアプローチ
(ⅲ)アイデアが見つかれば現状の問題に適用してみる
→似たような問題を以前に誰かが解決していないか、別の方法で解決できるのではないか、誰か組織内にこの問題を解決できる人はいないか、今までの問題で同じような問題はなかったか
似たような問題を抱えている分野は他にあるか・このような問題を解決した事例はないか


2-12. ❸気づきを反映させる意思決定と行動

(ⅰ)前提を疑う
…なぜ?ほんとに?

・自分の感情を捨てて現象を 100%受け入れる
…異なる立場における評価や感じ方について冷静にまとめる、自分の隠れた偏見に気づく
→認知的不協和、心を安定させるためにあえて考えないようにしてしまう、こじつけてしまう

・実現可能性について一旦忘れる
…多くは実現可能性を判断する段階で選択肢が大幅に減る
→どういった前提なら実現できるかを考えることができない
→まずは方向性を決めてどの部分を妥協・工夫するかを考えていくべき

・一般的な問題か例外的な問題かを考えてみる
…両者を混同して捉えることから判断ミスは生まれる
→過度に一般化しがちな人はイメージ先行の感情型で極度に単純化する独りよがりの人物、そうなる状況は避けたいがそんなことは滅多に起こらないだろう


(ⅱ)前提を具体化
…具体的には?を考える

・時間軸に注目
…時間軸を考えない意思決定は単なる希望的観測や思いつきの夢
→今重要なこと、将来重要なことの 2 つの論点で判断、一気に投資しない

・あえて真逆の代替案をあげる
…中立的にトレードオフを考える努力をする
→当たり前でもあえて書き出す、確かである裏付けをする

・程度問題に注目
…正論はみんなわかっている、難しいのはどの程度かを考えること
→程度問題を重視しない意思決定は意味のない Todo リスト、どの部分が、どこより、どの程度

・前提に意思を入れる
…Mustなものは満たしてもプラスにならない、Betterなものでデメリットを上回れば良い


(ⅲ)前提からシナリオ化

・グレードで分ける
…付加価値と価格のトレードオフを検討
→高いものから安いものへ、分割、心理的ハードルが下がる

・不確実性で分ける
…変数が全て良い時、悪い時、その中間
→ストレス時でも思考停止しないように、平常時とストレス時では正反対の精神状態に陥る

・リスク志向で分ける
…ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターン


(ⅳ)シナリオを評価

・メインシナリオと代替案の違いを理解しメインシナリオを決定
…対極的な方針を掲げてゼロベースで検討、お金や時間のトレードオフ

・意思決定後のシナリオプランニングと不確実性対策を行う
…ブラックスワン、起こるかわからないが起これば致命傷、起こっている中で認識できない

・それぞれの案の今後の動向を対策を検討


◯ロジカルシンキング

…これだけできても意味がない、主体的な前提設定が必要

2-12. 合意できたものが答えになる
…答えは相手が決める、合意に至るまでに相手が欲しい情報はどう判断しているかという価値観
→質問する、必要な情報をもらう、相手に気づきを促して価値観を知る、価値観を共有
→対面する意味は伝達よりも情報収集、相手の反応を受け取って対応する


2-13. 意見と事実を混同して根拠としない
…相手が気付けば信用を失う、誰も気付かないとトラブルが発生する
→数字も意見である


2-14. ❶ロジカルシンキングの基礎的事項
(ⅰ)因果関係の有無の確認
…原因と結果の関係性が見られる、論理展開の流れを検証できる

・初期仮説は雑でいい
…20%が目安、作業しながら改善
→短時間で効率よく、常に行動を意識

・演繹的論理展開
…前提ルール→観察事項→結論
→前提ルールを設定できるかがポイント

・帰納的論理展開
…複数の事実・意見→法則性→結論
→自分の価値判断基準と情報取得のためのアンテナがポイント

*論理の落とし穴を見つける
・前提が欠けていないかどうか
・例外と言える事例で論理を作っていないかどうか
・因果関係はあるがどちらが最初の原因かわからないケースを単純な因果関係と認識していないかどうか
・相関関係と因果関係の違いを見誤っていないかどうか

・論点に分解する
→個別の論点にする
→論点ごとに仮説検証
→論点ごとに結論を出し合成して最終決定


(ⅱ)モレ・ダブリの確認
…指摘を受けるときは大体モレがある

・フレームワーク
…意味のある切り口
→フレームワークは自分で作れるようになることが重要
→フレームワークを大量にインプットする、フレームワークをそのままアウトプットに使って振り返って改善


2-15. ❷ロジカルシンキングの実践的事項
…これらだけでは解決志向の考えには至れない、主体的な課題設定などをした後に考える

・原因追求のロジックツリー
…問題から第1原因→第2原因→第3原因を考える
→Whyを繰り返す

・問題解決のロジックツリー
…原因追求のもので明確になった原因を先頭に解決策を考える
→So howを繰り返す


2-16. ❸ロジカルシンキングの応用的事項

(ⅰ)仮説思考
…仮説検証サイクルを短く早く回して本質にショートカット
→限られた情報から対象を絞り優先順位をつけて効果的に攻めたい、複数の選択肢を点数化

・現状維持バイアス
…現状に不満はあるが新しく踏み込んだら未知の大きな失敗が待っているかもしれない
→動けない、行動をためらう、もっと考えてからにしよう
→メリットデメリット、コスト(時間、お金)を考える
→リスクの低い実験をして小さな失敗を積み重ねる、何もしないことのリスクを抑える

・確証バイアス
…都合の良い情報にだけ目を向けてしまう、成功間違いなしと思い込む
→逆は必ずしも正しいとは限らない、妥当である可能性が高いだけ、正しいのは対偶クリティカルシンキング・ロジカルシンキング

・データは点ではなく推移で考える
…量か割合か、推移の比較で見えてくるものもある

(ⅱ)導入部のストーリー展開
…状況(知ってる事実)→複雑化(知らない事実)→疑問(どうすればいいか?)→結論

・グッドストーリーとバッドストーリーをバランスよく、失敗は事前に共有
…バッドストーリーの立案は関係者を巻き込んで合意をしておく、引き出しの数を増やす


◯モデルとダイナミズムで考える

…ダイナミズムを理解してモデルを変えることで課題を解決
→現象を変えようとするのは無駄
→本質=モデル(構造)×ダイナミズム(因果っぽいもの)

2-17. ❶モデル作成

・モデル、構造
…枝葉のないシンプルな図
→正のループ(エスカレートする)、負のループ(均衡をもたらす)

→1枚に描き切る、要素と因果関係を含む、相関は無視して因果を考える

・モデルの要素
(ⅰ)インプット元
(ⅱ)アウトプット先
(ⅲ)競争関係
(ⅳ)協調関係、シナジー
(ⅴ)影響者、間接的
→レイヤーを変える、どのレベルでの戦いか?
→主語を変えてチェックしてみる、意外性はあるか


2-18. ❷ダイナミズムを読む

・ダイナミズム、因果っぽいもの
…モデルが時間経過で生み出す動き、結果
→ストック(滞留)、フロー(通行量)、非線形

→作用と反作用、各要素の視点から


2-19. ❸モデルを変える一手を打つ

・変局点を考える
…どのような形で、どのようなタイミングで

・相転移を考える
…非連続、うまくいくいかない、いつから起きそうか

・レイヤーの奥を考える
…根源的ドライバー、フラれた→ケンカ→…→性格の不一致
→因果の終着点とは、意味がわかるかも、二元論で考えるべきなのか?
→ストーリーが語れるか?


2-20. ❹行動・フィードバック
・モデルを変えてダイナミズムを求めているところへ変える

・レバレッジポイント(大きな変化をもたらす)を見つける

・前提を鵜呑みにしない、そもそも

・原因と結果は近接していると限らない

・考える範囲を影響のある範囲まで広げる

・視座をあげる、解くべき問題と解こうとする問題、直面する問題を通して見ると偏る


2-21. モデルとダイナミズムで考えるためのトレーニング
・記事などのタイトルから連想

・思考の型を増やす、アナロジー

・思考の見える化を行う

・自論を他人にぶつける

・哲学・古典を学ぶ、答えのない問題に取り組む

・歴史を学ぶ、根源的ドライバーを見つける


◯ビジョンで考える

…直感と論理をつなぐ、今までの思考も大事だがそれだけでは勝てなくなってくる
→AIが普及した世界で人が行うべきは新たな価値やビジョンの創造

2-22. VUCA
…Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)
→正解が存在しないこともある
→そもそも正解がない前提で考えるべき
→一定のリスクを取りながら成功できる戦略を
→新しいゲームを作る(80%)、戦略思考やフレームワーク(20%)
→手を動かしながら考える


2-23. 他人ベースでなく自分ベース
…自分はどう感じているか?
→自分のビジョンを追い求める、根本の関心がどこにあるのか?
→妄想する、知覚する 、組替する、表現する


2-24. 自分ベースを阻害する要因
❶モチベーションが足りない
❷インプットの幅が狭い
❸独自性の追求が足りない
❹アウトプットが足りない


2-25. トランジション理論(終わる→中立→次へ)
…世間の動き→気になる、気になる→ビジュアル化→ネーミング


2-26. 現場論
…すぐ実行できるかだけを考えて実行するものを絞る
→ここでは正論や大局論はいらない
→いつから、いつまでに、誰が、どうやって、どのくらい、できなかったらどうする?


2-27. 空雨傘紙理論
…現状把握から解決策実行までを考える

❶空、Fact、調査
…空を見る
→ハードデータ(統計・定量)、ソフトデータ(ヒアリング・記事)を集めて考える
→空しかできないと資料屋、自分だけが完全主義だと思い込む

❷雨、Why、分析
…雨が降っている
→なぜその行動が必要なのかを考える
→雨しかできないと予測屋、自分だけが頭がいいと思い込む

❸傘、What、提言
…傘を持とう
→何を行動とするかを考える
→傘しかできないと行動屋、自分だけが実行力があると思い込む

❹紙、How、計画
…傘を持とうと紙に書く
→どうやって行動をしていくかを考える
→紙しかできないと心配屋、自分だけが現実の困難を直視していると思い込む


2-28. 現場を動けなくするもの
❶新しいことへの不安
…慣れたのがいい
→リスク開示、メリットを伝える

❷抵抗勢力
…非効率の甘い汁を吸う
→サラリーマンならやり方次第で変えれる

❸宦官
…責任やリスクは持ちたくないが保護されたい
→社長直結などにして邪魔が入らないようにする


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などありましたら、お声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。

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