人生に寄り添う一本を
これまでの記事はこちら。
台風が関東を通り過ぎて行った今日、私は久しぶりにカウンセリングを受けに東京へと向かった。
前回のカウンセリングから今日まで、自分の中にあった変化を少しずつ先生に話し始めた。
まず筋トレを続けたことで、心も体もドシっとしてきたこと。
若干の揺らぎはあるものの、1年前に比べてはるかにぶれなくなったというのが大きな変化だった。
あとは、挑戦したいことを順にリストアップしていること。
コンサートに行くという夢があっという間に叶ったことも報告した。
あ、そうそう。韓国語への興味が尽きないことも。
noteを書いていることも先生には伝えていて、このnote上での私の気づきについても話をした。
以前私のところに「おすすめ」として上がってくる記事といえば、性暴力や虐待、トラウマとその治療方法(特にEMDRという治療について)ばかりだった。
今年の5月に治療を受けるまではとても苦しかったし、無意識に自分と同じような状況にある人の記事を探し求めていたのだ。
だが、今はどうだろう。
「おすすめ」記事は、韓国語や推しについてなど、自分が今一番興味のあることに変わっていったのだ。そして、私自身が性暴力について書くこともほとんどなくなった。
もちろん自分の過去に起きたことは忘れていないし、加害者も許してはいない。しかし、被害のその後について自分なりに受け止められるようになり、少しずつ前を向けるようになった。意識のベクトルの方向が変化してきている証拠だと思う。
また、記事を書くペースが変わった。
以前は「毎日書かないと!」という気持ちが少なからずあった。内容の良し悪しは別にして、私は空白が怖かったのだ。
note内には、たった数行でもすごいクオリティーで記事を毎日アップしている方が大勢いる。だが、私はそれをしなくなった。
空白が怖くなくなったのだ。
むしろぽっかり空いた空間を「余白」として楽しめるようになり、心にゆとりが生まれたと思う。私は自分にも他者にも寛大になったような気がすると先生に報告した。
治療を終えて、少しずつ穏やかで豊かな日常を取り戻していることを先生は一緒に喜んでくださった。これまで苦しい状況を生き抜いてきたが、少しずつ視野が広がっていることも先生に指摘されて気がついた。自分と同じように被害にあった女性達のために寄付活動を続けていることもその一つである。
カウンセリングを終えて向かった先は、FUEGUIA1833という香水店。
人生で初めて使い切った香水瓶を持参し、新しいものを購入したいと店員さんに伝えた。
同じムスクが香るものを何点か紹介してくれたが、どれも今の私のイメージに合わない。
なんというか…寄り添ってくれるものがいい。
色々と説明をしてもらい、結局以前購入したMuskara Phero J. を今回も購入することにした。
皮膚の上で私だけの香りを放つ特別な香水。きっとこの香水なら変化し続ける私にも柔軟に寄り添ってくれそうな気がしたのだ。
これからもどうぞよろしくね。
今後も色々なことが起きるけれど、「そういうこともあるよね。」とどっしり構えて受け止められるような気がしている。
挑戦して叶うことも叶わないこともあるだろう。だけど結果はどうあれ、挑戦した自分を褒めていこう。そうすれば私の人生はもっと豊かになる。
この記事が参加している募集
サポートしてくださるとめちゃくちゃ嬉しいです!!