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もったいないお化けは見たことないけど、日本人の心の中にはいるって話。

皆さん、このCM知ってますか?

もしこのCMを知っているなら、あなたは1982年以前に生まれている方かと思います。(ACジャパン 1982年度広告〜Wikipediaより〜)

懐かしいですよね、もったいないお化け。
まだフードロスという言葉さえなかった40年以上前に、「食べ物残すな〜。」と嫌いな野菜が化けて出てくるのですから、子供にしてみればちょっとした恐怖映像です。

私もこのCMをよく覚えていて、食べ物に限らず「もったいないお化けが出るから。」と友達に言っていたように記憶しています。そして大人になっても「もったいないから⇨もったいないお化け」と連想してしまう自分がいるわけですから、小さい頃の刷り込みって怖いです。
さて、元々「勿体ない」という言葉にはこんな意味があります。

⒈ あるべきさまをはずれていて不都合である。不届きである。もってのほかである。

⒉ おそれ多い。身に過ぎてかたじけない。

⒊ 使えるものが捨てられたり、働けるものがその能力を発揮しないでいたりして、惜しい感じである。

コトバンクより

こうして辞書で言葉を紐解いていくと面白いですね。私は2と3の意味でもったいないという言葉を使っているような気がします。

この日本語のもったいないMOTTAINAIという世界共通語になったというのも有名な話です。
環境分野で初めてノーベル平和賞を受賞したケニア人女性でワンガリ・マータリさんという方がいますが、2005年に日本を訪れた際に「もったいない」という言葉に感銘を受けたのが始まりだとか。

環境 3R + Respect = もったいない
Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という
環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、
かけがえのない地球資源に対する
Respect(尊敬の念)が込められている言葉、「もったいない」。
マータイさんはこの美しい日本語を環境を守る
世界共通語「MOTTAINAI」として広めることを提唱しました。

https://www.mottainai.info/jp/

もったいないという言葉は、今や環境問題やSDGs関連で使われるようになったのだなぁというのが私の印象です。

この「もったいなから」と私が個人レベルでやっていることってなんだろうなと考えてみました。

一つは着古した服を10×10サイズに切って、お掃除などに使うことです。
なんとなくそのまま洋服を捨てることに気が引けて、綿ならばなんでも自分で細かく切って束にしてしまいます。水回りをさっと拭くのにとてもいいし、フライパンの油汚れもこれで最初に拭いておけば、水をたくさん使わなくて済むし、水も汚さない。ティッシュなどの紙類を使わなくていいのでとてもいいです。

あとはサランラップですね!
使い終わったらすぐに捨ててしまうのが以前からもったいない!と思っていました。
そんな時に知ったのがこちら。

サランラップでカレー鍋が綺麗になるというのです。別にカレーでなくてもパスタの後などに、使い終わったらサランラップで拭き取るととても綺麗になります。

貧乏くさいかもしれませんが、活用できるものは無駄なく、最後まで使いたいと思う派です。

今では世界でも認知度がある「もったいない」ですが、昔から日本人が使ってきた言葉です。日本人は、たとえもったいないお化けを実際に見たことがなくても、このお化けたちが心の中に住んでいるじゃないかと思っています。それぐらい日本人には当たり前の感覚なのかなと。

環境問題に限らず、さまざまな場面で「もったいないお化け」を思い出してみるのもいいかもしれません。食べ物や物など、最後まで綺麗に始末ができる(使い切る)と、心が清々しくなるのを感じます。


#もったいないから


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