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「素直」は悪いことじゃない
先日、友達と話している時に、「素直だぁ!」と感動されました。
相手はきっと、どちらかというとポジティブなニュアンスで言った言葉だったろうに、私の心に起こったのは「自分はダメだ」という思い。
どうしてだったんだろう?
あとから考えてみると、そのように感じた理由が分かりました。
私は無意識のうちに、「素直」「純粋」などと言われることを、「無知」と繋げていたのです。
私は小さいころ、「あ、UFO!」というひっかけによく引っかかってからかわれていました。基本的に性善説で、騙されやすく、それは馬鹿にされること。
馬鹿にされたり、からかわれるのが嫌で、「もっと人を疑えるようにならなきゃ」と思っていた気がします。
世の中には人を騙そうとしている人がいることも、嘘をつくことが癖になっている人がいることも知っているけれど、やっぱり大抵の人は優しい性根を持っているんじゃないかと思っている。
それって、ダメなことなのかなぁ。
いや、そんなことはないはず。
素直に物事を見る力は、すなわち人を信用できる能力。
その人の在り方を受け容れる力を持っているということ。
人は信頼や愛情がないと繋がれないから、誰も信じられなくなったらそれこそ生きていくのがしんどい。
適度に自分のことは守りつつ、人の優しい部分を見て人と関わっていく。
それができるのって、「素直さ」や「純粋さ」を持っているからじゃないかな。
素直な心って、たぶん悪いわけじゃないんだよ。
自分はダメなわけじゃないんだな。
心のバランスが不安定な時は、この傷つきやすさが恨めしく思えることもあるけれど……。
私は逆に、「誰も信じない」という態度では生きていけないと思うから、自分の長所だと思って活かしていくしかないし、活かせる力だと思う。
自戒も込めて。
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