見出し画像

バルベルデ は、映画「プレデター」「コマンドー」に登場する架空の国だが、私は自分の小説に取り入れた。

 私の小説では、南米にある国という設定で、バルベルデ共和国(架空の国)Republic of   Val Verde を創造した。バルベルデ は、映画「プレデター」「コマンドー」など、シュワルツェネッガー主演の映画の舞台になっている。「プレデター」では中米の国らしき設定だが、「コマンドー」では、ロサンゼルスから空路で12時間の距離にあるだと、客室乗務員がメイトリクス(シュワ)に話す場面がある。また、「ダイハード2」では、テロリストたちの逃亡先という設定になっている。

 ウィキペディアにこの国についての記事があるが、私は独自に設定を考えた。バル・ベルデとはスペイン語で「緑の谷」という意味だそうだ。アメリカ・テキサス州には、バルベルデ 郡(val verde country)が、中米ドミニカ共和国にもバルベルデ 州という地域がある。また、バル・ベルデという名前を持つ人たちも少なからず存在するので、検索すると、彼らのこと、特にこの苗字のサッカー選手の情報が多く表示される。

 私の設定では、バルベルデ はブラジルの隣国で、米ロサンゼルスから飛行機で12時間の距離にある。首都はサン・カルロス。国際空港は首都にあるエスカロン国際空港のみ。この名前は「ダイハード2」に出てくるらしい。
内陸国なので、海辺はない。人口は約800万人。愛国者学園のある愛知県とほぼ同じ。世界的に見れば、この国は小さな発展途上国である。

 公用語はスペイン語と少数民族の現地語。共和制の政治体制で、大統領が国家元首。政界も経済界も親米派が大多数を占めているので、米国とのつながりが強い。そのせいか、流通通貨は現地通貨と米ドル。軍や警察の装備は、みな米国製。移民もそのほとんどが米国へ行く。マイケル・ゴンザレスの母方の祖母の出身国でもある。基本産業は、農業と、小規模のボーキサイト(アルミの原料)の採掘業。

 軍は志願制で、陸軍と空軍のみ。社会では陸軍の存在が大きく、空軍派はそれが不満。国境でもあるいくつかの川の警備は、陸軍の監視艇部隊が担当している。軍の任務は、かつては自国と周辺国の共産ゲリラ対策だった。今は、ジャングルの違法開発の取り締まりが主任務。

 国土はジャングルと高地。起伏が激しい自然環境のせいで、アマゾンほど開発は進んでいない。しかし、開発推進派と自然保護派の対立はひどい。保護派の人々が多数、行方不明になった事件が第二次世界大戦後に3回あった。その後、彼らの@@@@が見つかったことから、彼らは推進派に@されたと国民は考えている。また、保護派に連なる先住民の村がひとつ、壊滅した状態で発見されたこともある。しかし、事件は未解決のまま。その悲惨さから、彼らは宇宙人に@されたのだという伝説も広まっている。映画「プレデター」は、その伝説を下敷きにしたと、国民の多くは信じている。

 また、両者の対立による小規模の殺人事件は時々発生しており、それが国民の精神的な重荷になっている。犯罪捜査にあたる警察の士気は悪くないが、効率の悪さと、推進派が政界に食い込んでいることで、捜査が捗らず、ほとんど解決していない。


続く

大川光夫です。スキを押してくださった方々、フォロワーになってくれたみなさん、感謝します。もちろん、読んでくださる皆さんにも。