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2021/09/13

起きると全米オープンの決勝がやっていた。
ジョコビッチ対メドベージェフ。
今のジョコビッチはほぼ敵無しで、誰かが止めなければいけないなぁという感じだった。
しかし結果は3-0でメドベージェフの勝利。
しかも彼はグランドスラム初優勝だそう。
ジョコビッチの敗退よりもそっちに驚いた。
優勝インタビューで「今日は夫婦の記念日なんだ。負けたらプレゼントをどうしようかと思っていた。」と少し笑いながら語る彼はとてもお茶目だった。
また、無敵のジョコビッチが瞳に涙を溜めているのも、心に迫るものがあった。


今日は1年ぶりに会う友人と、今月会うのが3回目の友人と3人で出かけた。
会う頻度にすごい差があるのに、3人とも何事も無かったように振る舞える。
いい関係だと思う。
場所は近所の大型ショッピングモール。
平日という事もあって、いつもより閑散とした建物の中を歩くのは大学生が多い印象。
聞こえてくる足音や話し声は少なく、床からの照明の反射光がいつもより多く目に入る。

2人と高校受験からの仲の私は、久しぶりに会えたことが嬉しくて、ほとんど休みなく話していた。
カバンが欲しいという友人の希望で色々見て回るうちに、私が先に服を2着買ってしまった。
別の友人もボタンシャツを購入してその場で着ていた。

アパレルショップの店員さんは本当にコミュニケーション能力が高くて、私に服を買わせるため以外に他意はないのだとわかっていても、話しかけられるとつい満面に喜悦の色を浮かべて、色々と話してしまう。
まさに立板に水。
私はその立板の上を存分に流れさせていただいた。
実際ファッションに疎い私は店員さんとの会話から学ぶことも多くて、楽しみながら勉強させてもらっている。
私は普段はおとなしく、人付き合いも悪くなりがちなので、友人も店員さんと滑らかに会話する私を見て、呆気に取られていた。
そんな私の問題に今後なりそうなのは、店で買わないという選択肢をかなり取りづらくなること。
元々あんまり上手く断れない私にとってこの問題は重くのしかかるはずだけど、大抵話しかけられるほどに店に留まっている場合は、何かしら買おうと思っているので、別に私は困らない。
少なくとも今のところは。
たった数分の会話だったけれどすごく楽しかった。
たまに知らない人と話してみるのはとてもいい気保養になる。
基本的に同じリズムを刻み続ける日常の中で、ささやかなアクセントとして機能する。
1か月に1着服を買うのは大学生にとってはなかなかな出費だけれど。

服を買うのに飽きた私たちは、大きな本屋さんに行った。
オレンジ色のあたたかな照明で、全体的に木を使った棚が並んでいる。
静謐とまではいかないけれど、物柔らかな雰囲気のある空間。
私はこの本屋さんが好きだ。
今までに行ったどの本屋さんよりも、落ち着いた雰囲気がある。
久々に会う方の友人は、前に会った時は資格試験を頑張っていた。
けれど英検1級、TOEIC990点満点と英語力をこれ以上ないほど完璧に証明することができる今、何をすればいいのかわからなくなっているそう。
今はドイツ語の検定を頑張っているらしい。
こういう人に会うと「私も頑張らなきゃ!」と刺激を受けられるのでいい。
FP2級に加えて簿記3級も取ってみたいな。

資格の数で就活が全て決まるのであれば、今私は確実に弱者の部類だ。
FP3級しか持っていないし、あれは保険や金融、税理士、不動産関係でなければ、個人的に使う以外は役に立てにくい。
統計学は確かに好きだけれど「大学でできるようになったこと」として何も挙げられないという事態を回避するために学んでいる側面がある。
そして統計検定という出来てから日の浅い検定が、どこまで信憑性を持って評価されるのかは正直わからない。
就活では「コミュニケーション能力」とやらが査定の対象になると聞いたこともある。
私自身、コミュニケーション能力はたまに褒めてもらえるけれど、そこまであるわけではなくて、多分平均的。
やっぱりお調子者や集団の中心にいる人気者には勝てっこない。
そして私には人脈が無い。
人脈を網の目のように図示したら、私は隅の方に来るタイプ。
知る人ぞ知るというほど存在感がないわけではないけれど、集団の中心には絶対ならない。
ゲームで言えば、ストーリーにそこそこ絡んでいたけど、終わってみたら忘れているモブキャラ的立ち位置の人。
これが最も致命的かも。
コロナのせいもあるだろうけど、多分無くても私は血の通った人脈を作れなかった。
就活はもしかしたら自分史上最も分が悪い戦いになるかもしれない。
背筋が寒くなった。

本屋でこんなものを購入した。

表紙はこのリンク先のものと異なり、なぜかエヴァンゲリオンの綾波レイが飾っていた。
エヴァに無知だったので最初は素通りしかけたが、エヴァ好きな友人が私にその存在を教えてくれた。
中身は、例えば「好き」は「愛好」「好意」「好感」「嗜好」「贔屓」「夢中」「お気に入り」「意に適う」「心惹かれる」「目がない」などなどと、感情を色んな風に言い表せる辞典。
言語学的な意味ではなくて、もっと単純に言葉が好きな私は、その本に魅了された。
「もう日記で『嬉しい』『楽しい』を濫用する日々からさよならできる!」
なんて気持ちが無かったわけでもないけれど。
言葉を使いこなすのはなかなか難しいので、しばらくは稚拙な言葉で書き続けるのだろうけれど。
いつかもっと洗練された、人の心すらも動かせるような文章を書けるようになりたいな。



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