フォローしませんか?
シェア
jenet
2024年1月22日 23:16
某日の午後1時頃、私はマントルおじさんに出会った。私は神社で鳩に餌を与えているところだった。マントルおじさんは自然に現れた。「やあ。動物が好きなのかい」「動物が好きなわけではないんです。動物に餌付けするのが好きなんです」マントルおじさんは水色のハットを被り、水色のズボンを履きサスペンダーをしている。背が高く、きっと180センチはゆうに越すだろう。「うむ。餌付けが好き、ね。それはおじ
2024年1月25日 17:12
私たちは40分くらいの間、黙々と地面を掘り続けた。そろそろ互いに疲れてきた頃(マントルおじさんは60歳を超えているようだ)、私のスコップが何か金属のようなものにぶつかり、カキンという音を立てた。そのとき、マントルおじさんの眼が一閃した。「そらきたぞ!」こう叫んでマントルおじさんはまるで体力を取り戻したかのように、凄まじいペースで掘り出した。瞬く間に鉄製の梯子が地中から姿を現した。私はまさ
2024年1月25日 22:44
マントルおじさんの家はたいそう可愛らしかった。若い女性の部屋のようでもある。壁は暖かみのあるオレンジ色だった。ちなみにテーブルクロスは赤に白の水玉模様だった。私がテーブルについて待っていると、マントルおじさんは大きな皿にたくさんのクッキーとカフェオレを入れたポットを運んできた。「このクッキーはもしかしておじさんお手製のものですか」「そうじゃ。なかなかの出来じゃろう」私たちはひとしきり無