ルパン一味の皆さま、あの世にも盗みたい宝石はありましたか?
訃報はいつも突然にやってくる。2019年には原作者のモンキーパンチ氏と石川五右衛門役の声優さんが亡くなり、今年は次元役の声優さんが…。
ご冥福をお祈りします。
子どもの頃に「かっこいい大人とはどういうものか」を方向づけてくれた『ルパン三世』は、もはや私の原風景の一部と言ってもいい。
『ルパン三世』とは、ひたすら大人趣味の作品だった。
物心ついた頃から再放送を観ていた。ストーリーはまだ理解できていないにしても、大人っぽい雰囲気とテンポよく動き回るキャラクターから目が離せなかった。
「元気な少年」も「かわいいヒロイン」も出てこないのに、どうしてこんなに面白いんだろう。
泥棒は悪者のはずなのに、この人たちはかっこいい。
大人になったら、最高の仲間とこんなにも自由に何処へでも行けて、好きなものを手にできるんだ…。
何かのコラムで、“ルパンたちの年齢がどのくらいに見えるか訊いてみると、不思議とどの世代も自分より少しだけ上の年齢を答える” というものがあった。
あぁ、わかるような気がする!
あきらかに20代にはない色気、ということは30代?
人生経験を考えたら40代かも?
でもあの身体能力で40越えはちょっとキツい…???
私はそろそろルパンたちの年齢に達しているか、もしかすると越してしまったか、というところだろう。
それでも彼らは、いつまでも憧れの自由な大人の姿だ。
それにしても…。
誰もが知るキャラクター…ルパンたち然り、ブラック・ジャック然り、平成世代なら名探偵コナンも当てはまるかな、彼らは本当に命を吹き込まれて生きていると感じる。
実在していないというだけで、それぞれ人格を持った者としてたしかにこの世に存在する。
作者冥利に尽きるというか、物語を作ったり描いたりする人にとって、これ以上の生きた証はないのではと思う。
そして、命を吹き込む=声を吹き込む声優さんの偉大さを、あらためて感じている。
次元役の小林清志さん、なんと半世紀以上に渡って活躍されていた。私も子どもの頃から、その声を当たり前に聴いてきたんだ…。
ふと思い出した。もう7〜8年ほど前になる。
TOHOシネマズで懐かしい作品をリバイバル上映している枠があり、『ルパン三世・カリオストロの城』を観たことがあった。テレビで何度も観ていたのに、スクリーンで観るとさらに良かった。
そう、ルパンといえば…
ショーケース中の宝石を掃除機で吸って盗んでいくあの大胆手口!
大きめの石を使った指輪だとか、紋章風など重厚感のあるジュエリーを作って仕事仲間と見せ合うようなとき、
「ねぇこれ、どう?ルパンっぽいと思わない?」
「あはは、いいね〜!盗まれそう」
(※最上級の褒め言葉)
なんて会話になることが多々ある。
怪盗ルパン一味の皆さま、いよいよ仲間がそろいましたね。
あなたたちが盗みたくなるような宝石で、ジュエリーをたくさん作れるように、私もがんばって生きてます!
画像引用元
https://www.lupin-3rd.net
https://twitter.com/castle_gtm/status/954345441742614528
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