オードリー若林とさくらももこ
昨日、オードリー若林さんの「社会人大学人見知り学部 卒業見込」を読んだ。
というのも、ツイッターでバズっていたからだ。
バズっていた内容はこうだった。
「春日は、なぜいつも幸せそうで、若林は、いつもつまんなそうなのか。」
おいおいおい、なにその文。
友達レベルに共感できるじゃん。
これは読むしかない。
と思った瞬間には本屋へ駆け込んでいた。
若林さんの本を読んでいて、さくらももこさんのテイストに似ていると思った。
オードリー若林さんと、さくらももこさんは、自分を客観視できる人だ。
そして、等身大の自分を受け入れられる人だ、と感じた。
文章があまりに人間らしくて、つい受け入れてしまう。
そんな人たちだ。
そういう人が書くエッセイは、心にダイレクトに届く。
若林さんの本を、まるで自分のことが書かれているかのように読んでいたら、夜更かししてしまった。
次の日も朝から(それも4時起き!)バイトなのに。
わたしの悪いところは、熱中すると後先考えず行動するところだ。
1つ1つの話は2,3ページで完結する。
短いお話なのに、どれもちゃんとオチがある。
声を出して笑えるお話もたくさんあった。
さすが、芸人さんだ。
面白すぎて、1日もかからず読み切ってしまった。
ダイレクトに文が入ってくるので、
「わたしもそういう環境にいたら同じように行動して、同じ反省を繰り返すだろう。
若林さんの考えを私の考えと捉えて、こうすべきだという意見を素直に実践してみよう。」
素直にそう思えた。
だれもが一度は感じたことはある疑問に、真摯に向き合う若林さんは素敵だ。
「わたし、ひねくれてるのかなあ。」
そう悩んだことがある人は、ぜひこの本を読んでほしい。
「ひねくれているかもしれない」と思う人ほど、自分に対して素直なんだ、とこの本を読んで私は感じたから。
わたしが次に狙っている若林さんの本は、「表参道セレブ犬とカバーニャ要塞の野良」だ。
東京からキューバに行ってきたお話らしい。
わたしの中で、多くの人が旅行に求めるのは、「癒し」だと思っている。
しかし、この本に書かれているのは、そういった癒しを求めた旅行ではないらしい。
あらすじはこうだ。
若林さんは、東大生の家庭教師から学ぶ中で、競争を促進する資本主義と、それに対立する社会主義があることを知った。
競争がない、社会主義。
それはどんなものなのか。そこで生きていくには、競争しなくていいということなのか。
それらを知るために、若林さんは社会主義であるキューバへ発った。
そんな話らしい。
わたしも資本主義制度の中で生きている一員だ。
そして、21歳ながら、競争義務にうんざりしている節はある。
キューバへ行って若林さんが1つの答えを出したなら、その答えを知りたい。
そんな感じで、いま猛烈に興味が湧いている。
読むしかないね。早く本屋さんへ行こう。
それでは最後に、冒頭の若林さんの本の中で、一番わたしにとって印象に残った文を引用して終わりたいと思う。
性格とは形状記憶合金のようなもので元々の形は変わらない。
それ気付いたことが「自分を変える」本を読んだぼくの収穫だった。
結局、今回の人生でこの形状記憶合金から下りられないんだ。と自分を変えることを諦め、自分の性質を受け入れることにした。