雪の日の朝
島根県の松江駅の売店でお弁当を買った時にこんな事がありました。
「あなどう湖弁当(穴道湖弁当)を下さい。」
「しんじ湖弁当(宍道湖弁当)ですね。お手拭きは必要ですか?」と笑顔で教えてもらいました。
この話は他人にしたことはありません。世界遺産の松江城を知っていても宍道湖はマイナーな存在で知名度は低いです。そこから説明する必要があります。冗談じゃない!冗談にもなりません。
この時のことを松江在住の甥に話しました。
「宍道湖を穴道湖と読むのは理解できる。」と興味が無さそうでした。
地元の松江では宍道湖を「しんじ湖」と読むのは当たり前で、穴道湖と読むことはまずありません。
この話には感情の喜怒哀楽を刺激して化学反応を起こす炎ががありません。
線香花火のように春夏秋冬、どの季節でも思い出になるような要素もありません。
周囲に誰もいない状況でマッチを擦って、束の間の火遊びを楽しんだ程度の感触しかありません。しかし、この話を何処かに点火して、何とか活用できるようにしたい。
早朝の窓を開けた時の雪景色を見て、頭の中を真っ白にしました。しかし、何も浮かびませんでした。
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