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#9 お局さんの言う通り謝罪作戦(2)

※※「#シリーズ」数字の順番でお読み頂くのをお勧めしています※※

(前回のページ)


正直、院長を目の前にするの本当に嫌でした。

昨日、今日の朝の公開処刑・・
殴らんばかりの剣幕・・

どうしようかな・・
またあの態度でこられたら怖い・・・


でも待てよ。
ここで逃げたら、きっとこのまま・・関係悪化にしかならない。

このままだったら、
きっとこの関係は修復することもない。

結果、
お客さんが1番迷惑がかかってしまう・・

いつまで待っても、
院長かららの歩みよりも無いだろう。

私から伝えたいことは、2点

1.態度に関しての謝罪
2.いままでクリニックのためとしていたことを、否定されたのでやり方が間違っていたならと謝罪する。ただし、クリニックのために動いていたこと全てに関しての意見は受け入れるが否定は理由を述べてほしいこと。


その上で、誤解を解き関係を一旦沈静化させ、
お客さんのを今後どうし対応していくのかを検討していきたいと思っていた。



院長がワントップのこのクリニックでは、
多少の院長の横暴がまかり通っていた。

過去に普通診療で通院された患者さんに
怒鳴り声をあげて帰らせることもあったそうだ・・・

美容できたお客さんの口コミの方でも予約を時間が過ぎて来院し怒鳴られたとあったそうだ。

そうなると誰にでも当たる性格で、
その事件が朝だとしても午後の診療まで機嫌を損ねる


その日の夜は決まって、LINEを院内グループに送るのだ。

「今日きた〇〇さんの事で、わいは今日ずっと気が立っていた・・・・まあ、そんなこともある。さて、コロナワクチンの・・・・皆体調に気を付けてくれ、ではまた!」と、一人ブログのような長文章が送られてくる。

正当化し、結局謝罪の言葉は1つもでない。

皆に対して怒っていた訳ではないことをアピールするとともに、フォローを入れるのが怒っていた日の日課でありこれが院長なりの精一杯の謝罪なのだ。

感情を落ち着かすことができないタイプの人間。

そのために、感情的になった院長を沈静化させるには
兎にも角にも受け入れることが1番らしい。

院長の機嫌を損ねることが仕事の最大にコスパが悪いのだ。



どちらにせよ、
院長との関係修復のためには、前に進むしかないのだ。

ちょっと待ってよ。

このまま単に謝罪しにいっても朝の延長にしかならないだろう。

昨日今日と院長は、
仲間がいてやっと人に叱れるのかもしれない。

現に、
二人きりの空間だと滅多な事が無いと話かけてこない。

その場の空間に私と院長だけの方が冷静でいられるかもしれない。


この話合いは、二人きりでするべきかもしれない。



そう思った私は、

私:「それでは、〇〇さん(お局ナース)一応、昨日の非があったことに関しては、謝ります。ですが、、今までやってきたことを否定されるのは、私は納得いかないのでそれは分かってもらいたい気持ちはあります。
ですので、話をする機会を作ってもらえますか? あと、誰かがいるから発言が強くなるとかそんな状況も作りたくないので、(朝の公開処刑の例)1対1で話したいのでこちらに来てもらえるように伝えてもらっていいですか?」


お局ナース:「分かった。」

私:「あと、、、1対1であの剣幕で来られるとちょっと。殴られかねないし逃げれないのでなんかあった時の為に動画を回しておきますね。」


お局ナース:「うん。分かった。」と院長を呼びに行く


すると数分後、、、
遠くから院長のスリッパの足音か近づいてくるところで

私は左胸元にあるポケットにiPhoneの動画を再生し
またポケットにいれて、一部始終を撮影しはじめた。


つづく



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