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#15 勝手な解釈

※※「#シリーズ」数字の順番でお読み頂くのをお勧めしています※※

(前回のページ)



パワハラ院長との関係は相変わらずで、
いつものように空気のように扱わられ周りのスタッフからの伝書鳩が届く。

そんな生活が一時経った。
最初の事件から約2週が過ぎたころだった。



私は、いつものようにご予約で来ていたお客さんを接客し、カウンセリング内容を確認していた。


70代の女性 美容では初めての来院
(当院では保険診療もしている。その診療に関しては、古くから通ってくださっている。)

シミを消したいと希望があった。


シミは眉にかかりそうなくらいの瞼の上に1つ
ビー玉(小)くらいの大きさがあった。


治療をするうえで1番重要視していることの中に、

シミがいまよりも濃くなることは避けたい。そのような希望があった。
(それは治療後の一時期であっても濃くなるのが嫌だ・・・)


打ち解けていくうちに、2か月後に、習い事でしている日本舞踊の舞台を控えている。少しでも濃くなってしまうことも避けたいとのことだった。


当院でのシミをとる治療には、2種類の機械での方法があった。


その中の1つは、どの美容クリニックでも有名なシミ取りレーザー
とても大きなパワーが必要な美容レーザー。照射はパチんっと輪ゴムが弾けたような痛みではあるがそれと同時に眩しいくらいの光が目に射す。



その光を直視することは禁止されており、照射側も専用のサングラスを装着する必要がある。


残念ながら今回このお客さんの場合は、目の上のシミが対象なので、危険なゾーンになるので違ったシミへのアプローチが必要となる。
(医師によっては照射するところもあります。)

さらに施術後は、一度火傷した状態を作るので。
約2週間肌の肌色の保護テープが必要になってくる。
保護テープは治ってくる時に無意識に触ったりしないように皮膚の擦れや紫外線防止、周囲バレを防ぐための役割がある。


色は肌色があり、目立ちにくいことはありますが
絆創膏を顔のシミの部分に被せたようなものなので違和感があるといえばある。



次に2つ目の治療法、光の出ないタイプの高周波でのシミ治療。


それをシミの部分に、間隔を明け数回施術するとシミが無くなっていくと言われている。先述した機械に比べるとマイルドな機械なので術後に肌色の保護テープの必要はない。



どちらの機械も共通して言えるのが、
レーザーの照射をするとシミが一時的に濃くなる。

(一旦皮膚を焦がすので色が濃くなる。それが吸収されると同時に瘡蓋ができる。)


普通の怪我のように瘡蓋ができて治っていく段階がシミ治療にもありえるのだ。


今回のお客さんは、濃くなるのを避けたい。
では、、治療は舞台を終えてから考えるべき。


そのような判断になった。


シミを消したいお気持ちも強く、決めかねているご様子でいらしたので。

照射できる2つ目の機械で、本当は必要ないけれど、隠す目的で肌色の保護テープを一応はって過ごすこともできなくない。

肌色のテープといっても薄っすら見える可能性もあることを説明した。


その日は、悩まれた末、お客さんの大切なご予定を優先とし何もせずにご帰宅されることになった。



その話を、パワハラ院長に報告する私、

ナースMちゃん、:
「〇〇様ですが、今後の予定があってどうしても・・・なので・施術なされないことと・・・」


話を遮るように喋りだすパワハラ院長

パワハラ院長:
「あかんよ!話聞いてたんやけど、おたく目の上にあの(1つ目の使用してはいけない機械)レーザー使う気だったでしょ?保護テープの話してたよね。」「あんなん、(1つ目の機械)目に入ったら医療事故ですよ!!!!また、いろんなこと勝手に間違った話して勘弁してくださいよ。あの方は・・・・」


ナースMちゃん、:「・・・。」
また、勝手に怒りモードに入った
一通りパワハラ院長の言っていることが止まるまで聞く。


ナースMちゃん、:「先生勘違いされているようなので。訂正したいのですが・・途中からお話聞かれていたら分かりずらかったと思いますが。
2つ目の機械には、肌色の保護テープは必要ないですが、施術後の一時期濃くなる時期に茶色のテープをされても〇〇様が、良いならそう隠す方法・コンシーラーなどで目立ちにくくする方法もありますよ。と話たまでです。」
「1つ目の機械は選択肢に入れていません。」


パワハラ院長:「そ・・そうか。もうええわ。」




何がもうええのか。


何故こうも上手く噛み合わないのか。
何故で否定から入るのか。

何故そこまで冷静ではいられないのか。
何一つ共感できない。

聞き耳を立てて、
お客さんとの話を聞いていた所に気持ち悪さを感じてしまった。

途中から話を切り取って、勝手な解釈をするには辞めてほしい。



今回だけではなく、
他の事に対しても揚げ足を取れば
事実確認もせずに一方的に、お怒りモード

そして次は、空気として扱う(いない存在。)


空気・空気・・お怒りモード・・空気・・そして時にお怒りモード


こんな感じで数日が過ぎていった。



つづく










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