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#14 ひたすらに耐える時間は続く

※※「#シリーズ」数字の順番でお読み頂くのをお勧めしています※※

(前回のページ)


いまだからこそ、「再生医療」の言葉が多く認知されてきているが
当院もやっとこれを取り入れようと動き始めていた。

具体的にはエクソソームを使用した注射や美容製剤だ。

各業者に製剤をプレゼンしてもらいながら
当院で取り入れていく製剤を模索する。


売り上げ低下についても、
「これ(再生医療)を導入したらお客さんが来るはずだ!」

と院長の浅はかな判断で、始まった導入
当院での美容ナースはもともと少ないのでその中でナースAに担当が決まった。

「とにかく再生医療を早く入れて売り上げをあげよう」


院長はそれが口癖になっていった。

パワハラ事件までは、
どちらかというと私の方が売り上げの心配をしており院長は、私から出す企画や提案に「巷ではこんな施術が流行っているだ。これは良さそうだ。〇〇これって何??どんな施術??」、
正直全くの美容の素人だ。

何も知らないにも過ぎる。

メジャーな治療でさえも簡単な治療法をまとめ院長に資料を渡し理解を深めてもらうそんな作業も私が担っていた。

だがその機能を失ったいま自分で動き始めたのである。





パワハラ院長から私への対応は、

どこかでずっと動きを監視され、何かをすれば文句を言われる。
何もしなくていいから」の発令によって何もできないのに
何もしなければ文句を言われる、そんな状況は変わらなかった。


それ以外の時間は、私を空気として扱うのは変わらない。



罵倒されたり威圧的な態度に直面する方がストレスなので、最初のうちは、空気として扱われるだけでもそれでも良いかなと思っていた。

美容の接客させていただいている時はとても楽しい。
通って下さるお客さんとも、顔を合わせる度に距離が近くなり、気も紛れるのでお客さんの事を考えるとなんとか耐えれていた。


そんな矢先に、また嫌な事件が起ころうとしていた。


つづく





つづく

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