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羣青

漫画です。
読みました。
ネタバレします。全て読んだ人が理解してください。

すごい、感情が動画のようで、追いつけないくらい。

私は、漫画を読んでいるのか、小説を読んでいるのか、映画を観ているのか、全然わからなくなりました。

人を想う気持ちに名前をつけるのって難しいよね。
その"想い"は、憎しみで、憧れで、哀れみで、愛で恋で、それ以上のすべてを混ぜて混ぜてもう原型なんて分からなくなってしまったんでしょうね。

でも最後はどうにか形に戻してあげることができて良かったです。


出てくる家族がそれぞれ似ているところがあってとても良かったです。
人は生きていく上で、支え合えるように、共倒れしないように、他人と一緒になるって言ってたのが印象的でした。

どうにもこうにも愛してやまない、って人と一緒になるのもいいと思うんですけど、主人公の2人みたいに、相性悪いのになぜか一緒にいる、みたいな腐れ縁タイプの方が人生ラクチンなんじゃないかなと思います。
好きな人には格好つけたくなっちゃうし。
ずっと格好つけてるのは疲れるし面倒くさくなってしまうので。

あとは、この漫画は難しいことをすごくよく噛み砕いてます。
理解と差別についてね。
兄ちゃんはずっと“理解してやる”って言ってるんですよね。それは差別だねえと思ってるけど、なんも言わないんですよね、本当の意味で理解してもらえない、兄ちゃんにはできないことがわかってるから。
難しいよな、連載中にこの漫画を読んでた人々の何割が、あの複雑な表情を読めたんでしょうか。


最近、激重感情女女の物語読み過ぎて辛いです。
同じようなものがあったら教えてください。
ルーツというだけで原作というほどでもないらしいですが、来春Netflixで映画化するらしい。
Netflix入会して待機します。
ありがとうございます。

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