見出し画像

カルチャー(組織文化)の重要性について再認識

今日は、タイトルの通り組織文化の重要性について再認識をしたことを書いていく。

先日、朝倉未来選手がご自身のYouTubeのチャンネルで「日本人は侍だったので戦闘民族。世界の格闘技界でもっと活躍してほしい」というような趣旨のことを言っていた(朝倉選手のチャンネルは昔からの仲間と一緒にコンテンツを作っている。彼らとのやり取りを見て自分が10代、20代に仲間と過ごしたことを思い出し、郷愁的な気持ちになる。企画も面白くて寝る前でもついつい見てしまう)。
これと少し似た話で、よく欧米人の「狩猟民族」と対比して日本人は「農耕民族」と言われることがある。個人的には特定の時代においては、環境がその国民性を定義づけていると考えている。例えば昔の人が血気盛んだったとしても、今の人がそうだとは限らないと思う(当然といえば当然かもしれない)。つまり、国民性は普遍的なものではなくて、時代と共に移り変わる環境の影響を受けて継続的に変化するものだと思う。そして、集団の行動は国民性ではなく環境から受ける影響が大きい。
そうであるならば、環境そのものをコントロールすることが集団を動機づける効果的な方法だろう。それを現代の会社組織に当てはめれば、環境の重要な一部を組織文化が構成するのだと思う。シャインのモデルに基づけば組織文化の本質は「基本的仮定」(組織内で暗黙的に共有された前提)であり、感染症が蔓延してしまっている2020年7月現在のような特別な状況において重要な役割を発揮するのだろう。

例えば在宅勤務、ペーパーレス(電子化推進)等を進めることに対しては、一部の人は積極的に進めたいと感じていたものの、「何となく気持ち悪い」「何となく質が低下しそう」といった意見もあった。しかし、一度会社全体が在宅勤務やペーパーレスを導入することを決めたら、過去の慣習を変えることに迷いはなく良いスピード感で進められた。この背景には「トップの迅速な意思決定」や「変化に対する柔軟性」といった組織文化があるのだと思う。Pros/Consがあるのは当然だが、この組織文化が有事の際にマッチしていたという事だろう。

一方で、組織文化そのものは組織内に根付いた価値観なので短期間に容易に変えることは難しい。例えばボトムアップでInnovativeなアイディアを生む組織文化が必要なケースも多いが、トップダウンでそのアイディア創出の機会が失われてしまうこともあるかもしれない。これからはダイナミックな環境変化に適応していく柔軟性が必要だろうし、そのスピードも求められるだろう。さらにはその中でもCreativityを発揮していく必要がある。この先重要になる組織文化とはいったいどんなものなのだろう。

よろしければサポートお願いします。次の記事の励みになります。