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024 あり方・なすべきこと

先日、音楽座ミュージカルとキャリアコンサルタント国家試験の話から「あり方」について、ちょっと考えてここにも書きました。3ヶ月にわたりグループコーチングの手法を使って新任執行役員研修をやった影響かもしれないし、慶應МCCの組織版スーパーバイザー養成講座を受講している影響かもしれないし、公私ともに役割のチェンジに迫られているからかもしれません。
自らのあり方を問い、自らのなすべきことを問うことは、人事部長だけでなく、あらゆる組織リーダーに必要なことだと思います。それを疎かにして、Howの不足解消ばかりに奔走するのは本質的ではありません。自らのなすべきことを問うとは、まさにWhatを考えることであり、私達のような旧来型日本のビジネスパーソンにとっては最も苦手な取り組みであり、多くの人にとっては下手をすると必要性を意識すらしていないことです。Whatは与えられた所与のものとして素直に受け入れ、Howからの奮闘が自分の役割と誤解しがちなのです。
私はありがたいことに、新規組織、新規ビジネスの立ち上げの仕事を何度もやらせていただきました。その手の仕事では、Whatを立てないと始まらないので、多くの人よりは少しは鍛えられたところがあるかもしれません。Whatを立てたのであれば、関係者にわかりやすくWhyを語る必要もあります。これはやりたいこと、やるべきことをスムーズに進めるために、極めて重要です。ここまでを心を込めて考えれば、すでにHowはほぼ自動的にリスト化されてきているようなものです。あとは、丁寧に人様の手も借りて肉付けしていけばいいわけです。ここで1番大切な人様は、言うまでもなく自組織のメンバーですが、それ以外、つまり自組織以外の誰の手と知恵をお借りするかは、リーダーとしての腕の見せどころです。これまでのビジネスキャリアのあり方が、実はそこに表れるものです。

※本稿、「人事部長引継ぎ」の一環です。詳しくは、コチラへ。


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