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梯子酒記録08 八戸 2019年06月

久しぶりに梯子酒レポートです。ちなみに過去はこんな感じです。今日は第8弾ですね。
第1弾は、博多
第2弾は、荻窪・西荻窪
第3弾は、熊本
第4弾は、江東区・江戸川区
第5弾は、野毛
第6弾は、北千住・千駄木
第7弾は、内房線・外房線

で、第8弾は、八戸。行ったばかりのアップです。今は釜石でまだ三陸滞在中ですから。昨日も書きましたが、八戸は本当にそそられる街でした。今回の訪問は34年ぶり。前回は大学の卒業旅行。卒業直前に結構、他の友達が海外とかに卒業旅行に行く中、何も予定がない友達と二人で暇だねぇと話していたら「うちの実家が八戸なんだけど来る?」といわれて行ってみた以来の訪問です。今回もたまたまですが10年勤務した会社を卒業した卒業旅行(?)。大人の休日倶楽部パスの期間と有給消化がうまくぶつかったので実現できました。

新幹線で八戸に降りて八戸線で本八戸駅に行き、ホテルに荷物を置き、遅い昼飯を兼ねてどこか街中で食堂呑みでもするかと思っていたのですが、八戸線が大混雑。どうみてもほとんどが大人の休日倶楽部パス。確かに東京からだと八戸駅に降り立った時点で、もうもと取ってるからお得この上ないので混雑は当たり前。しかも大半の人は引退世代。曜日も関係なし。このまま放置しておくと、いずれ事故が起こるからもう宣伝しないで欲しいなどと勝手に思ったりします。で、そんなことを考えつつ、本八戸に着きましたが、なんか下りるのがもったいなくなり、もう少し乗っていることに。この無計画さが1人旅の楽しみ。せっかくだから海が見たいと思い、駅と海が近いところまで行くことにします。で降りたのが「種差海岸」という駅。無人駅なので一番前のドアしか空きません。2両目の後ろに呑気にいた私は、混雑している先輩たちを押し退けて一番前のドアまで必死に進んで何とか下車に成功。とってつけたような駅舎を出て、海に向かう途中に食堂が見えます。しかもラーメン推し、ウニ丼もある、で遅い昼食兼前ラー。先週から痛風の薬を倍ほど呑んでいるのでどけだけウニを食べても大丈夫。

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天気は今一だけど、海にいくとここはなかなか凄い場所です。芝生が海のぎりぎりまで生えている。馬がいないのが不思議なくらい。晴天だったらすごく綺麗だろうなぁと思う。

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で、すぐに次の汽車で本八戸に戻る。途中で車窓から大学4年の時にいった記憶がよみがえってくる蕪島を見学。で、ホテルに荷物を置いて、さっそく街歩き。昨日書いたとおりに横丁だらけの中心街に興奮しつつ、今晩の目星をいくつかつけます。で、夕暮れまで時間があるのでどうしようかなぁと思っていたら、いい場所見つけました。

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実は私は無類の書店好き。書籍よりも書店が好きかもしれません。そして、こういう書店は特に嬉しい。「びっくり」の棚から中国SFのアンソロジーを発見して購入。滅多に読まないですよね、中国のSFってのは。そして、この店、期待とおりに店内のでこでもコーヒー飲みながら本を読めます。ただし、アルコールは売っていなません。で、しばらくコーヒーでくつろぎます。そして、翌日、残念ながらこの本は三陸リアス線に置いてきてしまったようです。

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今回は「ばんや」のみ行こうと決めていて、あとは行き当たりばったりの梯子酒の予定。それにしても「ばんや」のこの姿、前提知識なしで通りすがっても絶対に入る店です。で、短編を2つ読んでもまだ「ばんや」が空かない時間なので近くに数件あったサバ推しの店のうち、露骨にサバを推している店に立ち寄り。これが一軒目になるのか、それとも三軒目か呑み始めます。「サバの駅」という名前の店です。

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この銀サバの串焼きは旨いです。そして菊駒の燗です。あと、鯖をいろいろ食べながら、「ばんや」が開くのを待ちます。ここは、まあちょっとお値段高かったかな。

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「ばんや」です。開店数分でどんどんお客が吸い込まれます。まずは、豊盃。ぐいのみに相当入っているな、これ。アテは大皿から、ツブと身欠き鰊を選びますが、この2つはほんとに好きです。いつでもどこでも頼んでいるような気がします。

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「ばんや」を出たら横丁エリアに向かいます。昼間の散策で絶対ここ来てみようと思った「プリンス」が3軒目。「れんさ街」にあります。写真のオリジナルカクテルは昼間に行った「種差海岸」。確かにこんな感じだったかもなあ。「蕪島」も呑んみました。青かったです。最後の写真は「令和」のタイポグラフィ。よく見ると「八戸市」と八戸の市章になっている。凄いじゃないですか。混沌きわまりない素敵な空間の中でマスターと常連とどんどん時間がたちます。後で寄った別の店で「あそこは市長も行くらしいよ」と聞いたけど、確かにそれがありえそうなマスターでした。ファザードは怪しいですが、けして怪しくはない店なのでご安心を。

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そのあとは横丁歩きが楽しくてどんどん歩いていたら、もう横丁がないエリアまで来ちゃいました。そこで愛くるしい看板をみつけたので、癒されたくなって入店。「つなぐ」というワイングラスで日本酒を出す店でした。陸奥八仙の「どぶろっく」を呑みながら話していると、なんとオーナーは2年間、陸奥八仙の蔵で蔵人をしていたとのこと。そして、玉川なんかも置いてある。東京の酒屋から引いているそうな。応援したい店です。

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で、そろそろいい加減さが増してくるのですが、店を出てほんの数歩歩いたところにバーの看板を発見。これは第六感的にいい店のように思い、すかさず入店します。地下だったかな。八戸で20年(だったかな)やっている、その割にはお若く見えるマスター。5軒目として来るには申し分ない感じのバーです。バーの〆酒は個人的にはネグロニなんだけど、スポットの浴びていないところで写真撮影してたみたい。

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で、横丁エリアに戻り、また徘徊を続けます。たぶんこれは「たぬき小路」かな。次は「オールドシューズ」というバーに入ります。なんかバーが結構、目立つ街です。スナックばかりでバーがあまりない街もあるし、いろいろです。日本酒と焼酎が充実したバー、そしてマスターと常連がいい人のバーでした。また、豊盃呑んでたらしいです(写真からの情報)。お客さんも増えてきて、つまみもどんどん出てきたような記憶がある。「AREA」のマスターが「先輩がやっているいい店で日本酒が吞める」といっていたのが多分ここじゃないかというような気もするが、メモも記憶もないので確かではない……。何をどれだけ吞んだか、そして食べたか、記憶がない。そして居心地がよかったのは間違いない。

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そしてスマホに残っている最後の店、7軒目。たぶんこれ以上は行っていないように思います。みろく横丁に店出してたんだけど、今年は選に外れたのでここに店を新たに出したけど大変、と語るママと結構長いこと話していたような気がするが、何をどんだけ吞んだかはまったく知らないし、写真もほとんどない。宴の最後はそんなものかもしれないが、落ち着けたありがたい店だった。

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横丁で何体か見掛けたゆるキャラ「よっぱらいほやじ」に見守られていたからか、胸もキュンとせずに翌朝を迎えます。なんてラッキーなんだ、今日も吞める、ということです。

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数駅先の陸奥湊駅前の市場で、買った魚を食べられるスベース(ちゃんとご飯とか出してくれて)があるというので、朝飯はビール買ってそこでにしようかと思って来てうろうろとしたんですが、一人でやるのはどうにも盛り上がらないなぁと思い、方針変更。近所にある超有名店だという「みなと食堂」に行きます。そして混んでない。ヒラメ漬け丼(だったかな)が超有名らしいが、迷わずウニ丼。日頃はめったに食べない白米を食べ、めったに呑まないビールを飲み、ウニを食べ続けているので、体にはよくないなぁと思うが、それが背徳というもの。聞けば近くに陸奥八仙の蔵があり、随時見学ができるみたい。そんなゆとりはない八戸滞在だったが、次回は行きたい。次回は八戸2泊で来そうな気がするので…。

そして、いよいよ八戸を離れます。久慈で三陸リアス線に乗り換え、宮古経由で石巻(正確には鵜住居)に向かいます。それにしても三陸リアス線、混んでます。まったく座れない。大人の休日倶楽部パス利用での乗車分について、三陸鉄道にはどのようにJRから利益がシェアされるのかが心配になります。

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