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蝉・ロックアイス・知ること・世界平和

倉嶋さんの家の冷蔵庫がお釈迦になったそうですが、私の冷蔵庫はしばらく前から氷をつくるのを嫌がるようになりました。彼も頑張っているので無理強いしてはいけないので、最近はロックアイスを買ってます。ロックアイス、いいですね。つい氷を使い過ぎます。ロックアイスといえばコクボですが、コクボは千葉県八千代市民の誇りだと20年前くらいに八千代市民の恵比寿さんから聞きました。八千代の花火大会では最後にコクボ協賛の凄い花火があがり、市民は全員で「コクボありがと~う」と叫ぶのだそうです。いい話ですね。

さて、という事情で毎朝7時前に氷と牛乳を24時間スーパーに買いに行くのが日課になっています。この時間でもすでにセミが鳴いてます。凄い声です。ワンワンときます。夏の初めに新大阪の駅に降り立つと、いつもいつも大阪のセミはうるさいなと思ってましたが東京のセミも負けていません。地の底からも空からも聞こえてくる感じです。とても昆虫の鳴き声とは思えない音量です。この音がセミの鳴き声だと私は知っているからいいですが、まったく知らない人が聴いたらこの世の終わりがきたと思いかねません。五輪で来日しているセミのいない国の選手たちは大丈夫でしょうか。この大音響は、成虫としての寿命が極めて短いセミという昆虫の生命の叫びなのです。

そして、そろそろセミの亡骸をコロコロと路上で見かけるようになりました。ベランダの開放廊下やベランダにもいます。ここまで上がってきて精魂尽きたのでしょう。これもセミという昆虫の生命のはかなさを知っているから何気に見過ごせますが、知らないと結構驚きます。あちこちに同じ生き物が転がってるのですから。ある日、フクロウがばたばたと空から落ちてきた…、「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」ですね。放射能の影響で、弱い生き物から次々と息絶えていく、そんなディックのSF的ガジェッドがありました。セミの生態を知らないと、日本という国はやはり放射能の影響で昆虫がばたばたと空から落ちてきている危険な国だと思いかねません。なぜ、この同じ昆虫ばかりが道にコロコロと屍を並べているのか…。これ、不思議でしょうね。そして気味が悪いと思います。

私たちは、セミという昆虫を知っているために、このような妄想や恐怖に陥ることはありません。やっぱり、知っているって大事。知識は大切、学ぶことは生きること。知ることは、偏見から自分を遠ざける。知ることは、恐怖から自分を遠ざける。知ることは、無用ないさかいを遠ざける。GCDFの第11回の授業で語っていることです。本当に真摯に知ることを皆がするようになれば、戦争もなくなります。もちろん企業内の組織の壁なんて軽いもんです。

暑い夏です。世界平和のためにも学びましょう。

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※酒場写真は秩父の「とりせい」。秩父出張は前乗りでしたが、前日の梯子酒の最後の店、そして最も印象に残っている店です。時間的にアルコール提供ぎりぎり、すでに焼き台の火は落としていてお客はなし。でも、温かく入れていただけました。チューハイを注文。大変に高齢のお母さまが1人で営業。週に2日だけ店を開いているとか。酔いにまかせて失礼にもお母さまに年齢をうかがいます。教えていただけません。もう一回聞いてみます。「島倉千代子と同じ」。「うーん、わからない、教えて」。「うーん、梅宮辰夫と同じ。あー、2人とももういないけどね」。とても可愛らしいのです。そして、まわりの人がいろいろくれるのといって、持ち帰ろうとしていたタッパを出してくれて、そこからいろいろとお惣菜をくださります。超満腹ではありましたが、嬉しくいただきます。そうこうしているうちに息子さんがお迎えに来られました。本当に素敵なお店です。本当に素敵な街です。酒場って素晴らしい。

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