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国家資格キャリアコンサルタント試験の合否発表に寄せて

昨日は国家資格キャリアコンサルタント試験の発表日でした。私が担当したクラスのメンバーからも、合格不合格のお知らせをいただきました。私自身もgcdfの試験を一度目は落ちているので、試験はみずものでもありますし、長いキャリアカウンセラー人生、多少の回り道はありです。一度くらい落ちた方が人の痛みを感じられるとくらい思って、不合格だった人は爽やかな気持ちで臥薪嘗胆しましょう。6月の試験の中止が確定しているので、次は11月です。かなり期間があるので、計画的にゆっくりと学ぶ必要があります。このブログでも学びの素材を何か提供していけないかなと思っています。

合格した人も、ここはまだ一里塚です。これからは長い鍛錬と経験の日々が待っています。別にキャリアカウンセラーを生業としてやる必要はありませんが、日々の業務に日々の生活に学んだことを活かしましょう。キャリアカウンセラーはコミュニケーションのプロフェッショナルです。今、皆さんのまわりには不安な気持ちでいっぱいの人、仕事や生活の予定が根本から狂ってしまってどうしたらいいかわからないでいる人がたくさんいると思います。そういった方の話を聴くことができるはずです。きちんと寄り添うことができるはずです。

受講生には企業人事の人が多数いました。私と同業です。以前にここでも書きましたが、企業人事の仕事はますます「感情労働」化しています(『ますます人事は「感情労働」に』)。単なる知的労働ではよい社員サービスもよい経営支援もできないのが今です。きっと仕事のあらゆる部分にこの経験とスキルは役立ちます。人事の仕事以外でも、メンバーマネジメント、上司や同僚とのかかわりあい、そして家族とのかかわりあいにも役立ちます。在宅勤務が多い人は、従来よりも家族との接点が多くなっていることかと思います。ここでのコミュニケーションは大切です。また、リアルで会わなくても、web上のやりとりにも役立ちます。SNSの短文でのやりとりでも行間を考えることができます。この人は●●について語っているんだけど、それに対してどんな気持ちでいるのだろうと知情意でとらえることができる力を身につけていますから。リアルで会えない機会が拡大している今だからこそ、大切なことかもしれません。

WEBでのコミュニケーションの話になりましたが、いよいよGCDFも4月からWEB開講になりました。キャリアカウンセリング協会から、「【重要】オンライン研修に関するFAQ」というリリースが出ています。とりあえず、理論編からスタートしていますが、来月からはカウンセリング編もWEB化されます。これは新たなチャレンジです。WEB化は慣れるまではやりにくいこと、不便なことなど多々ありますが、1番いいなと思うのは、地方の人に門戸を拡大できることです。現在、GCDFのクラスは、東京、さいたま、横浜、名古屋、大阪、博多でしか開催していません。これ以外の地方の方は、高い交通費を負担して、多大な時間を投資して通っていました。これが全国同じ条件になります。海外からの受講すら可能になります。今、叫ばれている「学びの危機」への対処が思わぬ嬉しい副産物を与えてくれるかもしれません。

担当したクラスの皆さんとも、一緒に呑んで試験をリフレクションしたいところですが、今は時期ではありません。また、かつてのように能天気に集い騒げる日は数年は来ないのではないかと感じています。でも、慎重に丁寧にやればある程度の規模であれば集える日は遠からず呼び込めるはずです。その日まで、オンラインやSNS上でのやりとりを続けられればと思います。

私も今月いっぱいはかなり忙しく、なかなか時間がとりにくいですが、連休は4泊5日の関西呑み歩きの旅をキャンセルしたので時間がとれそうです。あらためて学び直しをしようかと計画しています。

おまけ: 「学びの危機」よりも深刻なのが「酒場の危機」です。当面、私たち酒場ユーザーにできることは2つだけです。➀徹底的に自粛に協力して少しでも早く自体の収束に寄与すること、②コンビニで弁当を買うならちょっと高くなるけど自宅の近くの酒場でテイクアウトをすること。そしていい店の情報はSNS等で拡散すること。是非、この2つもお願いします。「酒場学習論」第7回では『素晴らしき酒場たちと「レジリエンス」』と題した内容を書きました。是非、酒場愛のある方はこちらの取り組みもお願いいたします。

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