マガジン一覧

刑政主要目次

矯正協会出版の『刑政』主要目次を毎月公開します

『刑政』令和7年2月号 主要目次

<目で見る矯正> 年末在所受刑者の障害者手帳所持者数及び所持率の推移 <巻頭言> 最良の刑事政策とは...(倉繁英樹/札幌矯正管区長) <施設長を去るに当たって> 焦らず、粘り強く、そして「変化」を信じて(青木治/多摩少年院長) <解説> 札幌刑務所における精神障害受刑者処遇・社会復帰支援モデル事業について(総論)(山田凪歩/矯正局更生支援管理官付専門官) <解説> 札幌刑務所における精神障害受刑者処遇・社会復帰支援モデル事業の実施状況について(馬場将宏

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『刑政』令和7年1月号 主要目次

<目で見る矯正>  刑務共済組合短期給付額の推移 <巻頭言> 年頭の御挨拶(小山定明/法務省矯正局長) <施設長を去るに当たって> 皆さんに感謝 (竹内徹/福岡刑務所長) <新春インタビュー> 2025年の矯正に向けて(森田裕一郎/成人矯正課長,佐伯温/少年矯正課長,吉野智/更生支援管理官,諸冨伸夫/矯正医療管理官) <解説・拘禁刑の開始について(第1回)> 拘禁刑の創設に伴う刑事収容施設法の改正について(渡部淳一/矯正局総務課矯正調査官) <解説>

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『刑政』令和6年12月号 主要目次

<目で見る矯正>  矯正医官の定員・現員の推移と病院移送延べ日数の推移 <巻頭言> 匿名・流動型犯罪グループの台頭と矯正処遇(藤本哲也/公益財団法人矯正協会会長)  <解説:被害者等心情等聴取・伝達制度 運用開始から1年> 被害者等心情等聴取・伝達制度の今後の展望と課題――東京矯正管区管内の実例から(八木岳陽/東京矯正管区第二部成人矯正第二課長,草薙亜礼/東京矯正管区第三部少年矯正調整官)  <読物> 性犯罪再犯防止指導を経験して考えること (犬塚貴浩/

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『刑政』令和6年11月号 主要目次

<目で見る矯正> 全国矯正展における来場者数及び売上高の推移 <巻頭言> 矯正のこれからのために(関雅義/仙台矯正管区長) <論文> 少年院集団行動――希望につながる集団行動訓練(小野田桂子/東京女子体育大学准教授) <読物> 「許す正義」――職親プロジェクトに学ぶ人生更生術(中井政嗣/日本財団職親プロジェクト代表、千房(株)代表取締役会長) <読物> 出所者を社会で支えるということ――しゃばの空気をおいしくする(山田真紀子/(一社)よりそいネットおおさか

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刑事政策文献情報

矯正図書館の新着受入資料から、刑事政策に関連する論文記事等を掲載します。

刑事政策文献情報 2025年2月

▼罪と罰62-1 ・特集―女性犯罪者の実態と処遇……森本加奈 〈論説:令和6年版犯罪白書〉 ・現代社会の写し鏡としての犯罪白書―令和6年版犯罪白書のルーティーン部分を読んで……安井哲章 ・女性犯罪者の生きづらさやニーズに対応するために……渡邉和美 ・最近の犯罪動向と犯罪者の処遇―令和6年版犯罪白書から……西平俊秀 ・女性犯罪者の実態と処遇―令和6年版犯罪白書の特集から……芦沢和貴 ・〈海外の刑事政策のいま〉モンゴル国の刑事政策に関する法制度整備支援……後藤圭介 ・組織の不

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刑事政策文献情報 2024年12月

▼ざ ゆーす25 〈立ち直りを支える人と社会と〉 ・エビデンスから考える非行少年処遇―反省は1人でもできるが 更生は1人ではできない……浜井浩一 ・トークライブ:社会を変えたい!―映画で伝えたかったこと―少年院と少年の素顔を描いたドキュメンタリー『記憶』『記憶2』……中村すえこ, 高坂朝人 ・社会的自立に欠かせない3つのこと……須藤三千雄 ▼犯罪学雑誌90-2 ・犯罪者処遇における真実の探求―処遇効果の最大化を目指して……大江由香 ▼法と心理24-1 ・刑事施設

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刑事政策文献情報 2024年11月

▼更生保護75-10 ・保護司活動の安全・安心を確保するために……法務省保護局 ・〈特集・生活支援〉生活困窮者自立支援制度について……厚生労働省社会・援護局生活困窮者自立支援室/福岡県における暴力団からの離脱・就労支援対策……福岡県警察本部暴力団対策部組織犯罪対策課/生活困窮者自立支援事業の実際について……近藤博基/居場所とつながり、仲間とつながり、地域とつながる―川崎若者就労・生活自立支援センター ブリュッケの取組……三瓶三絵/自立準備ホームにおける生活支援について……

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刑事政策文献情報 2024年10月

▼罪と罰61-4 ・特殊詐欺の関与者の刑事責任に関する近年の裁判例……菅原奉文 ・特殊詐欺防止指導について―函館少年刑務所……貞包隆満 ・特殊詐欺事犯指導の効果と特徴―窃盗犯との比較から……谷岡明 ・駿府学園における特殊詐欺非行防止指導の取組について……出海孝市 ・特殊詐欺事犯者―犯罪関与プロセスの類型化と処遇への示唆の試み……大塲玲子 ・特殊詐欺の現状と対策……藤田佳宏 ・高齢者の特殊詐欺における被害リスク要因―介入方策の有効性を考える……齊藤知範 ・日本

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協会雑誌(戦前)基本文献案内

矯正協会発行の雑誌は、明治21年の大日本監獄協会発足後直ちに発刊した「大日本監獄協会雑誌」に端を発し、多少の変遷を経て、今日の「刑政」に至っています。このうち戦前に刊行されたものは当図書館のwebサイト上で公開していますが、相当な分量に及ぶ情報への案内として、webサイトで読める文献の中から矯正・更生保護の歴史の上で顕著な活躍をした人物が書いたものに着眼した10選を以下に紹介します。

はじめに

  矯正協会発行の雑誌は、明治21年の大日本監獄協会発足後直ちに発刊した「大日本監獄協会雑誌」に端を発し、多少の変遷を経て、今日の「刑政」に至っています。  このうち戦前に刊行されたものは矯正図書館のwebサイト上で公開していますが、相当な分量に及ぶ情報への案内として、webサイトで読める文献の中から矯正・更生保護の歴史の上で顕著な活躍をした人物が書いたものに着眼した10選を以下に紹介します。  執筆当時の状況を背景に必要な策を論じたものが主ですが、できるだけ現在の矯正・更

佐野尚

 「監獄の改造に就き或る人の問に答ふ」 (↑クリックするとPDFが開きます)    大日本監獄協会雑誌6号(1巻6号)明治21年10月  佐野尚(嘉永4(1851)年―大正13(1924)年)は大日本監獄協会の創設者の一人で、長く「大日本監獄協会雑誌」の編集を担当、自ら多くの記事を執筆して同誌の内容の充実に努めた。不平等条約の改正に向けた我が国の監獄改良のために差し当たり欧米の監獄制度についての知識が求められる中、フランス語を学んだ佐野は多くの海外文献を紹介したが、この文は

小河滋次郎

「刑の執行の原則は何くにある」 (↑クリックするとPDFが開きます) 警察監獄学会雑誌第1巻第1号 明治22年4月     監獄則(明治22年)及び監獄法(明治41年)の起草に関与するなど、我が国の監獄改良の指導者として著名な小河滋次郎(文久3(1863)年―大正14(1925)年)が内務省に入って3年目の25歳で発表したもの。刑法等に関する論稿も多かった小河が、刑罰についての基本的観点から、懲戒主義と感化主義を斟酌折衷して初めて完全な刑罰執行となること、個人の年齢、罪質

留岡幸助

「感化院設立の急務」 (↑クリックするとPDFが開きます) 監獄雑誌8巻1号 明治30年1月   教誨師として接した監獄を改良し、犯罪者を改過遷善する方途を求めて渡米し、ゼブロン・ブロックウェイ(Zebulon Reed Brockway 1827–1920)のエルマイラ監獄で学んで明治28年4月に帰国した留岡幸助(元治元年(1864)年―昭和9(1934))は、非行少年の感化事業を「一路白頭に至る」仕事(This one thing I do.)とすることを決意した。この

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矯正院法時代の少年院に関する文献目録

 大正12(1923)年に矯正院法施行に伴い、少年院が発足してから令和5(2023)年に100年となります。   ここに御紹介する文献目録は、矯正院法時代の大正12年から昭和23年までの期間に雑誌等に発表された文献に、矯正院法時代の状況を知る職員がその後に執筆した文献等を加えた目録です。  矯正協会矯正研究室の紀要『矯正研究』No.3に掲載された小島富美子著「矯正院法下の少年院に関する文献目録―少年院制度100周年に向けての基礎資料としてー」から、執筆者自身が当サイトのた

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佐野尚

 「監獄の改造に就き或る人の問に答ふ」 (↑クリックするとPDFが開きます)    大日本監獄協会雑誌6号(1巻6号)明治21年10月  佐野尚(嘉永4(1851)年―大正13(1924)年)は大日本監獄協会の創設者の一人で、長く「大日本監獄協会雑誌」の編集を担当、自ら多くの記事を執筆して同誌の内容の充実に努めた。不平等条約の改正に向けた我が国の監獄改良のために差し当たり欧米の監獄制度についての知識が求められる中、フランス語を学んだ佐野は多くの海外文献を紹介したが、この文は

小河滋次郎

「刑の執行の原則は何くにある」 (↑クリックするとPDFが開きます) 警察監獄学会雑誌第1巻第1号 明治22年4月     監獄則(明治22年)及び監獄法(明治41年)の起草に関与するなど、我が国の監獄改良の指導者として著名な小河滋次郎(文久3(1863)年―大正14(1925)年)が内務省に入って3年目の25歳で発表したもの。刑法等に関する論稿も多かった小河が、刑罰についての基本的観点から、懲戒主義と感化主義を斟酌折衷して初めて完全な刑罰執行となること、個人の年齢、罪質

留岡幸助

「感化院設立の急務」 (↑クリックするとPDFが開きます) 監獄雑誌8巻1号 明治30年1月   教誨師として接した監獄を改良し、犯罪者を改過遷善する方途を求めて渡米し、ゼブロン・ブロックウェイ(Zebulon Reed Brockway 1827–1920)のエルマイラ監獄で学んで明治28年4月に帰国した留岡幸助(元治元年(1864)年―昭和9(1934))は、非行少年の感化事業を「一路白頭に至る」仕事(This one thing I do.)とすることを決意した。この

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