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「食」を変えたら、長年の持病が次から次へと治っちゃった話(3)

合同会社JC1の中井川功です。前回の続きです。上の画像は、「GI-MAP検査」という、腸内フローラ(腸内細菌叢)の状態を非常に詳しく調べることができる検査の、ある「項目」を切り出したものです。

「GI-MAP」検査はアメリカの医療機関に依頼するもので、検体を空輸して調べてもらいます。お金もまあまあかかるのですが、どうしても調べたいことがあったので、依頼したのです。検査結果は3週間後ぐらいにメールで送られてきました。
 
私が見たかったのは、画像の下のライン「Anti-gliadin IgA」の部分でした。IgAとは免疫グロブリンとも呼ばれますが、ひとことで言うと「抗体」のことです。

新型コロナウィルス流行の時にも「免疫」や「抗体」に関する報道がたくさんありましたが、人間が体内に侵入する外敵(細菌やウィルス)を不活性化するためにつくる分子(=抗体)のことです。

Anti-gliadinは「抗(アンチ)グリアジン」という意味で、グリアジンとは、前回ご紹介した小麦に含まれる「グルテン」を構成する物質のひとつで、腸粘膜に穴を開けて悪さをする張本人、それこそがこの「グリアジン」なのです。
 
私の場合、「抗グリアジン抗体」の数値が右の端っこにあり、数値は288H(HはHighの意)と非常に高値を示しています。この数値により、私はグルテンに非常に高い感受性を持ち、下痢や腹痛、倦怠感や抑うつなどを発症しやすい「グルテン不耐症」である可能性が高まりました。というか、ほぼ「グルテン不耐症」だと思います。

長年「下痢便」で悩まされてきたその理由が、なんとなく「おなかを壊しやすい体質」だと思い込んでいた真の理由が、62歳になった今、遂に判明したのです。
 
私は、私の腸に謝りたい、すまなかった(涙)
 
この数値を眺めていて、私は思いました。抗グリアジン抗体がこれだけ高いということは、小麦由来の食品を食べるたびに、グリアジン(抗原)が腸粘膜を攻撃し、穴を開けようとする動きに対して、私の腸は「グリアジン抗体」を作って、何度も何度も腸を守ろうとしたことを意味しています。

しかし、その度にグリアジンに防御を突破され、腸粘膜に穴が開き、リーキーガットを起こして、ひどい下痢になったのだと思います。グリアジン抗体の、その悲痛な戦いは、私が初めて「下痢便体質」を自覚した中学生の時から半世紀以上も、数えきれないほど続いたに違いありません。
 
私は、私の「腸」に謝りたい!長い間、負担をかけて「すまなかった」と心から謝りたい!検査結果を見て、私はそんな気持ちでいっぱいになりました。私の腸はなんと勇敢で、健気で、誠実なんだろう。これからは、だらしなかった過去をあらため、腸を労り、罪滅ぼしをしよう!私はそう決意しました。

だから、私は今日も「グルテンフリー」「カゼインフリー」「シュガーフリー」を続けています。それが今の私にできる、数少ない腸への「恩返し」であり、「罪滅ぼし」なのです。
 
そんな食生活を続けていたら、意外なことが起こりました。「下痢体質」だけでなく、それによって引き起こされた「痔」や「急性胃腸炎」、あるいは、疲れた時に口の周りにできる「口唇ヘルペス」や、顔の皮膚がカピカピになって剥離する「超乾燥肌」、突然襲われることがあったみぞおちの謎の「痛み」、睡眠中の足の「痙攣」など、病院に行くほどじゃないけど、私を大いに悩ませてきた体調不良や不定愁訴が、次から次へと治ってしまったのです。

マイ・スムージー❤️


私は今回の経験を通じて、「何を食べるか」より「何を食べないか」のほうが、何倍も健康に大きな影響を与えることを知りました。

私はラーメンもお寿司もピザもハンバーガーも食べません。そんな禁欲的な生活は味気ないのでは?と、よくいろんな人に言われますが、全然つらくないのです。それどころか、毎朝、自分で作る野菜と果物のスムージーを飲むと、全身のミトコンドリアに栄養を手渡しているような感覚に陥って、とっても幸せな気持ちになるのです(そういうことは他人に言うと変人扱いされるから、弊社のボスにはやめなさい!と言われているのですが、書いてしまいました)。

私にとって「細胞が喜ぶ食事」、その代表は酵素たっぷりのキウイと小松菜、ブロッコリー、アボカドのスムージーなのです。それが毎朝、楽しくて、幸せで仕方ないのです。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!