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135 まだ見つかっていなかった何か。まだ表現されていなかった何か。(稲田)2022/5/30

Web制作したり、Web活用をしていると「インサイト」という言葉がよく出てきます。分かっているようでモヤッとする言葉なので、ぼくは高広伯彦さんが解説されているブログを定期的に読み返しています。

個人的には下記の説明がとてもしっくりきました。興味ある方はご一読ください。

消費者の「ニーズ」というのは、必ずしもブランドや商品に向かうものではない。つまり、潜在的なものであったとしても、顕在的なものだったとしても「ニーズ」があるからといって、それはブランドや商品を買う理由にはならないのである。そこで、その「ニーズ」と「ブランド」を結びつけるものは何なのか?というとそれが「インサイト」と呼ばれるものである。

マーケティングリサーチの「インサイト」とアカウントプラニングの「インサイト」の2つの共通点はどちらも、Something has not been able to be seen/expressed before. つまり、まだ見つかってなかった・表現されてなかった何かだということにある。

特にアカウントプラニングにおける「インサイト」とは、「消費者の頭のなかにある、"買う理由"や"きっかけ"になりそうなんだけれども、まだ見つかってない何か」なのである。マーケティングリサーチにおける「インサイト」がリサーチをしている側にとって「まだ見たことないもの」なのに対し、アカウントプラニングの場合はむしろ「消費者にとって(頭のなかにあるけれども)自覚されていないもの」を指すという点も違う。

まだ見つかっていなかった何か。
まだ自覚されていなかった何か。

禅問答のようですが、大切な視点だと思います。

BtoB企業のWebマーケ支援を複数社するようになって、「まだ見つかっていなかった何か」「まだ自覚されていなかった何か」を探すのがWeb制作会社の大切な仕事のひとつなんだなあ…と思うようになりました。難しいけれど、面白い。


「インサイト」って何? それは「潜在的ニーズ」の話でもなく、単なる「消費者理解」の話だけでもなく。


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