「問い合わせしたくなる」サイトの面構えを短歌の作り方から考える(阿部)2023/07/14
数日前に、baigie扮谷さん(@sogitani_baigie)、同僚の稲田さん(@inada_h)がツイートが流れてきました。
自分も「うんうん」と心のなかで頷きました。たしかに、この2つの面構えは感覚としてあるのですが、うまく言語化できない。
ところが、たまたま聴いていた歌人の穂村さんの短歌の作り方が、この面構えの出来に関連するのではと思いました。
穂村さんは短歌をつくる初心者に向けて「短歌は昔からあるものだから、短歌の形をなぞってしまう。言葉の冒険の仕方もわからない」と話し、続けてはこんなことを言っていました。
サラダ的な短歌、たくあん的な短歌
これはWebサイトの表現にも当てはまるぞ。
どこかから借りてきた素材を今っぽいデザインで並べても、それはきれいなサラダでしかなくて、その会社らしさは全く出ない。当然、面構えも無個性なものになってしまう。
そりゃ、「この人(このサイト)はなんだか信用できないぞ」ってなりますよね。
一方、たくあん的なサイトはどうかというと、やはり個性がどこかしこに立ち上がってくる。他社と差別化できる技術やサービスが本当にあるかどうかは別で、自社は何を売りにするのか、何を強みとするのかを意思を持って形づくることで信頼できる面構えになってくる。
この意思ややり切るぞという企業、経営者、担当者の熱意が発酵や加熱を生み出す。
以前書いたnoteも同じことを考えていたのかも。よくできたテンプレをなぞっただけでは、本質的には他と何も変わらないサラダ的なサイトができてしまう。それがサイトの嘘臭さにつながっている
人間も歩んだ人生によって面構えが変わると言われますが、サイトも同じ。表面を取り繕っても良い面構えにはならない。信頼される人、サイトはやっぱり意思がある。
紹介したポッドキャストはこちら
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?