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レビューは「率直さ」と「愛情」が不可欠(阿部)

制作ユニットの定例ミーティングで「デザインレビュー」の方法について議論されました。
JBNでは1つの案件のデザイン毎に、デザインセクション内で複数のデザイナーがレビューをして提案まで練り上げています。デザイナー以外でデザインに関わるのは主にディレクターであり、エンジニアや公開後の運用スタッフは積極的に参加していたわけではありません。

さらにひとつ上のデザイン提案を目指し、「個人デザイナーが提供するデザイン」ではなく「組織が提供するデザイン」という意識に変わりたいという思いから、デザインレビューの方法についてレクチャーがありとても勉強になりました。

デザインに関わらず、複数人で1つのものを作り上げる仕事では「レビュー」の質をチーム全体で高めることは、すなわち品質の向上につながる大切なスキルだと改めて感じました。

レビューの心構え

ピクサー流 想像するちから」でレビューに該当する工程として「ブレイントラスト」が紹介されていました。

「ブレイントラスト」とは卓越した作品づくりに向けて、妥協を一切排除するための仕組み。スタッフが忌憚なく率直に話し合いをするための制度

そして、ブレイントラストには「率直な会話」「活発な議論」「笑い」「愛情」が欠かせないとも書かれています。
ブレイントラストの目的は現在の問題点を浮かび上がらせるためにありますが、誠実につくったものをレビューと称して指摘し続けるだけだと、チームの雰囲気がだんだん悪くなることは目に見えています。
もちろん制作物と人を全くの別物と切り分け、お互いに良いフィードバックがつくれるチームは素晴らしいですし、プロフェッショナルだと思います。
しかし、そこは人間。一朝一夕でそこまでのスキルや精神力をつけるのは難しいと思います。

そこで特に大事なのが、「愛情」かなと思います。

良い点も指摘するべし!

デザインセクションでは「指摘する点もあれば、良いところもフィードバックする」という方針を立てていました。
先日、社外パートナーのデザイナーさんに作成していただいたデザインを、JBN社内でレビューする機会がありました。
そこで、社内デザイナーから上がってきたレビューを見て、心が踊りテンションが上がりました。

「全体的にバランスいいですね!」
「見せ方がわかりやすいです!」
「余白や文字のジャンプ率が適切で安定感があります」

などなど、率直な意見とともに良い点を伝えていました。
これはうれしいですよね。フィードバックを受けるデザイナーさんも気分がいいですし、チームとしてもいい雰囲気が流れます。

指摘はしづらいからこそ、良いと思ったことはちゃんと言う。
仕事だと、意識しないと「褒める」なんて日常で忘れちゃいますよね。

はじめてデザインを人に見せるのはちょっと怖い…..

デザイナーから印象的な言葉がありました。

「やっぱり、社内でもはじめてデザインを見せるときは怖いですよ…」

本音ですよね。自分だってアイデアをはじめて伝えるときは緊張します。
ゼロから手探りで進めてきたものが、受け入れられるのか、大きく間違っていないか….いろんな不安がある中で、勇気をもってつくり続けるメンバーの気持ちにも寄り添って、一緒に積み重ねていくことが大切ですね。

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