ラブコメ小説「博テリア」
IT企業で働く一之瀬博(ハク)は、外出する時も、仕事中でさえも伊達メガネにマスクと薄手の手袋を忘れず、除菌グッズを持ち歩くほどの超絶潔癖男子。
そんな博には、ある秘密があった。
それは、身近にあふれ返る細菌が見えることだった。
小さな人の姿をした細菌達は、それぞれ個性的な見た目と性格で、博の日常を脅かしてくる。
ただ、その一方で博には、味方となる体内の免疫細胞達がいる。
その中で、時々体の外に出てきては会話もする「黒十字」は、博にとって唯一心を許せる友でもあった。
潔癖