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息子の卒業と成長

息子が小学校を卒業し、卒業式では多くのお世話になった先生や職員の方とお話しすることができたのでそのお話。

みなさん「おめでとう」という言葉とともに息子の成長について本当にあたたかく話してくれて、本当にありがたいなと思ったのだけど、その中で話題になったのが息子の「センス」と「人との距離感」。

もともと奥手(というかADHD、ASD持ちのため)で誰かと話すことが得意じゃなかった息子。彼の好きなことは世の中の「普通」からギャップがあって、親としてもその好きなことは「特別なこと」として扱うしかなかったのが親として小学校生活最大の悩みだった。

悩む時間も長かったけど、いつしか僕が「その『好き』をなりふり構わず最大限加速させること」、妻が「彼の周りにとにかく『楽しい』と思えるお友達が増えること」を中心に役割を分けて時間をかけていくことになっていて、それに応えるように息子もどんどんと成長してくれた。

もともと一方的に何か好きなことを話すだけの息子は、自分の好きなこと・得意なことで仲間を作り、「誰かのために何かを作ること」をすごく率先してやるようになっていた。僕もそういう仕事をしているのですごくよくわかる。それってすごく勇気のいることだし、精神的に大変なこと。

彼はお世話になった先生にサプライズでメッセージを送るため、クラスみんなで集まって動画を撮り、オンラインで打ち合わせをしながら複数人で動画を編集し、これまた有志で企画したお別れの会で流したらしい。パッケージやラベルのデザインをしてDVDを渡すということも自分でやってのけた。僕はその話を横で聞いていただけ。DVDとケースを買ってきたり、悩んだポイントを聞いて一言アドバイスしたくらい。

クオリティもさることながら、子供たちだけで企画して自分たちがそれぞれ「自分の得意なこと」(うちの息子は編集とデザインが得意だけど、みんなに声かけて収録をセッティングしたり、パッケージの絵を描いてくれる子もいた)を集めて誰かのために動いていたということが感動的だった。これを「尊い」と言わずしてなんと言おうか、、、。

ちょっと話が逸れちゃったけど、とにかく「好きなこと」と「社会で生きること」が絶妙なバランスで成り立ったことが本当に奇跡のような話だなと感じたし、これからもそのバランスで悩みながらいろんなことに挑戦してほしいなと思った。

4月から中学生。どんな世界が待っているのか、楽しみだな。

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