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アジア出張を劇的にアップデートする手法:空港編

アジア消費者マーケターのNobuです。

当記事は前回の「アジア出張を劇的にアップデートする手法:持ち物編」の続編です。

今回は「空港内」にスポットを当てて、貴方のアジア出張をより快適にアップデートする手法をいくつか紹介します。

両替はATMキャッシングで行う

アジアの通貨といえば韓国ウォン、人民元、香港ドル、タイバーツ、シンガポールドルなどがあります。

それらの外貨を入手するために、思いつくところだと
①国内空港で両替
②金券ショップで両替
③外貨両替専門店で両替
④現地空港で両替
⑤現地の両替専門店で両替
⑥ATMキャッシング

この6つがメジャーな場所でしょうか。

そのうち①-③は国内ですが、①は論外、②も基本的に手数料は高く、③はお店を選べばそれなりに良いレートで両替できる場所もあるといったところ。

海外の④はまあまあ手数料が上乗せされていることが多く、⑤は非常に良いレートのお店があるものの出張レベルだと行くのが面倒臭いと思います(在住ならば話は別)。

ということで、アジア出張には⑥ATMキャッシングが良いと思っています。

ATMキャッシングの魅力はまるで銀行からお金を引き出すが如く、たった少しの操作で即座に現地通貨が引き出せるところ。

アジアの主要空港であれば至る所にATMがありますし、ほとんど並ばないのですぐにキャッシュが手に入ります。

ただ、キャッシングというとATM使用手数料(毎回数百円)と金利(年利18%)から、抵抗感のある方も多数いらっしゃると思います。

そのデメリットを払拭するのが「アコムACマスターカード」や「セディナカード」です。

このカードで海外ATMキャッシングをすれば基本的にATM使用手数料は発生しません。

金利に関しても、その日にスマホから繰り上げ返済ができるのでほとんど金利は発生しません(セディナの場合は3日後から繰り上げ返済が可能なので多少の金利は発生する)。

さらに、マスターカード利用時の為替レートも他のカードより良い場合が多く、全てを含めた為替手数料は0.4-0.5%程度に落ち着くことが多いです。

仮に1万円両替したら40円程度の手数料です。安いですね。

国内の空港で両替するとATMキャッシングの10倍の手数料を取られるケースがままあります。

マイナー通貨ほど為替手数料は高くなりますが、ATMキャッシングだとアジアのどの通貨でもほぼ同じ為替手数料で両替ができるので、アジアでは非常に使い勝手が良いと思っています。

プライオリティパスを持っておく

プライオリティパスとは世界1,300箇所以上の空港ラウンジに原則無料で入室できるカードです。

フライトの待ち時間は人それぞれ過ごし方があると思いますが、忙しいビジネスパーソンは集中して仕事したいですよね。

あるいはせっかくならラウンジでゆったりするか、深夜便ならフライト前にシャワー浴びたいですよね。

プライオリティパスで入室できる空港ラウンジは通常であれば数千円かかりますが、航空券とプライオリティパスを提示するだけで入室できるようになります。

このカードのイケているところは、アライアンスの縛りがなくLCCの航空券であっても入室できるということ。

毎回ビジネスクラスに乗れる方は問題にならないのですが、いずれかのアライアンスの上級会員持ってるだけだと、違うアライアンスのエコノミーに乗った時にラウンジ入れないことがあります。

特にアジアはLCCが発達しているので、出張でLCCに乗る方も多いと思いますが、そんな時にプライオリティパスは威力を発揮します。

また、プライオリティパスで入れるアジアのラウンジは総じて綺麗でご飯も種類が豊富でシャワー室も完備しており、アジア出張するなら持っておいて損はないカードだと思います。

なお、プライオリティパスを安く入手するには「楽天プレミアムカード」や「セゾンプラチナアメックス」が年会費が比較的手頃でオススメです。

ABTCカードを持っておく

外交官と同じように優先レーンが通れる特権カード、それがABTCです。

アジアだとよく遭遇するのですが、入出国審査の前に長蛇の列ができて、死ぬほど待たされた経験はありませんか?

アジアにおいては入出国審査がかなり混雑しており、ひどい時だと1時間以上待たされることもざらにあります。

ベトナムやフィリピンは特に入出国審査前において長蛇の列ができることが多く、時間の無駄は深刻を極めます。

ところが、このABTCカードを保持していると専用の優先レーンで手続きができるため、ものの数分で入出国できることになるのです。

現在、ABTCカードが使える地域は19か国となっています。

オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム

ビザ免除でビジネス渡航できるという恩恵もあります。特にロシアは一部の都市を除いて必ずビザが必要なのでABTCは大いに威力を発揮することでしょう。

また、隠れたメリットとして「あらぬ疑いをかけられない」もあります。

私も一時期とある国に仕事で頻繁に入国していた時は、入国審査官から入国の目的をしつこく聞かれた挙句、パスポートに「Not for working」と追記されたものです。

現地で労働していないことを念押しするような内容でしたが、そのようなコミュニケーションで一々ドキドキするのは時間の無駄です。

この点、ABTCカードを見せれば出張で来ていることを直に証明できますので、入国審査で揉めることもないでしょう。

なお、具体的な内容や申請方法は外務省のページが詳しいです。気になる方はチェックしてみてください。



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