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アジア都市訪問記:カンボジア・プノンペン編

アジア消費者マーケターのNobuです。

先日のベトナム・ダナン編に引き続き、アンコールワットなどの観光業で有名なカンボジアの首都プノンペンを訪れる機会があったので、レポートします。

プノンペンとは

プノンペンはカンボジアの首都で人口は2018年時点で201万人です。日本で言うと、ほぼ札幌市と同じくらいの人口です。

プノンペンの一人当たりGDPは2018年に3,800USDを超えたとされ、耐久消費財の普及が進むレベルまで所得が上がっています。

プノンペンのポテンシャル

プノンペンを歩いてみてまず感じたことは「富が一部に偏っている」と言うことでした。

どこの都市にも富裕層、中間層、貧困層はいるものですが、プノンペンの場合は突き抜けている一部の富裕層、層の薄い中間層、そして大半のそうでない人に分かれるのではないかと。

以下では、それぞれの観点からプノンペンのポテンシャルを解剖していきます。

①モータリゼーション

プノンペンは結構な数の車が走っていて、幹線道路は常に渋滞しています。渋滞していると言うことは基本的にモータリゼーションが進んでいるということ(都市計画がしょぼくて渋滞している可能性もあります)。

特徴的な点として「型落ちのレクサス」がかなり多く走っていることが衝撃でした。

これだけ見ると「なんてカンボジア人は裕福なんだ!」と思うところですが、色々調べてみると、アメリカでの事故車がカンボジアに輸入されているとのこと。

その事故車がどのくらいの値段か分かりませんが、少なくともバイクよりかは高いと思われるので、それなりにお金を持っている人が存在しているのではと感じました。

②不動産

他の東南アジアと変わらず、旺盛な建設プロジェクトが進行している模様。

後述しますが、ここ数年で中国からの投資が激増したおかげで、中国企業が施工主となってコンドミニアム等を建てているケースが多くみられました。

中国資本の投資によって地価が急騰しただけでなく、地元民が住めない高級住宅ばかりが建設されているという報道もあります。

③人々の持ち物

目につきやすいきらびやかな不動産や自動車とは違って、人々の持ち物は質素な印象を受けました。

一部の富裕層と思しき人は最新のiPhoneを使ってたりするものの、その数は限定的であり、大多数の人は安価なAndroid端末か大昔のiPhoneを使っているのが散見されました。

まるで中国の1都市のよう

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個人的に1番インパクトがあったのが、カンボジアの中国化です。

中国の旧正月直前の訪問というタイミングだったからなのかもしれませんが、旧正月を祝うモニュメントをよく目にしました。

そういった季節性のあるものは除外したとしても、明らかに中国語の看板をみる機会や中国語を聞く機会が前回に訪問した5年前と比べて増えたと実感しています。

信号機の棒や建設中コンドミニアムの壁に中国語の広告が沢山貼ってあるのを見て、ここは中国の一都市かと思ってしまいました。

なお、プノンペンはまだカンボジア感が随所に見られるものの、カンボジア南部のシアヌークビルにおいては中国資本の投資が入りすぎて「第二のマカオ」と呼ばれるほど中国化が進んでいる模様です。

実際に訪問してみて

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プノンペンの成長スピードに驚かされたと共に、中国の影響も予想以上に大きいと実感しました。

カンボジアの経済成長率は2011年から連続して約7%という高い数値を保っていますが、2020年代もこのような高成長を続けられるのでしょうか、今後も目が離せません。

番外編:プノンペンのバー

消費者レポートとは全く関係ありませんが、2件バーに繰り出してきましたのでご報告。

1)Sora Sky bar

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プノンペンで1番高いビルと言われているヴァタナックタワーの37階に新しくできたルーフトップバーです。

プノンペンの夜景が一望できます。夜風も非常に気持ちよかったです。

2)Bar ODIN

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日本人が切り盛りするイケてるオーセンティックバーです。

カンボジアにしてはお酒の種類も多く、何より他のバーよりも静かなので思考が進みます。ゆっくりと飲みたい方にお勧めです。

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