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2018年6月の記事一覧

ゆっくり読んで、ゆっくり書く。



小学生だった頃の話。僕が国語の教科書を忘れてしまい、隣の子に見せてもらう機会があった。だが、一緒に読み進めていくとその子はとんでもなく読むのが速かった。1ページを数秒で読み終えてしまう。「何でそんなに速いの?」と疑問をぶつけてみたところ「え?普通に読んでるだけだよ」と逆に不思議がられてしまった

僕は昔から本を読むのが遅く、それは大人になっても変わらなかった。どうやらそれは目に原因があることが

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マチネの終わりに



遅ればせながら、ようやく読み終えた。クラシックギタリストと美人ジャーナリストの切ない恋愛小説。だが、これは単なる恋物語として読むのではなく、おそらく多くの人にとって忘れかけていた優しさや純粋な感情をそっと届けてくれる手紙のような役割を担っているのかもしれない。特にあの震災以来、日本人はとても疲弊してしまっている。自分では気づかないほどに

主人公の蒔野と僕の年齢が割と近いことやギタリストという

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語彙力なんて必要ないのかもしれない



僕が人生で度肝を抜かれた小説の一つにアゴタ・クリストフの『悪童日記』がある。

この小説にはいわゆる「固有名詞」というものがほとんど出てこない。双子の悪ガキが主人公なのですが「ぼくら」とか「ぼくらのうちの一人」という言葉で表現されている。地名も「大きい町」や「小さい町」という言葉が使われていて町の名前すら出てこない

こんな小学生でも理解できる程度の語彙力しか使われてないのに、世界に衝撃を与え

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