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人生には新しいステージってのが、ある。

ステイホームで、私もぬか漬けを漬けてみることにした。
漬かりすぎたり、漬からなさすぎたり、なかなか難しい。ただ毎日かき混ぜていればいいってもんじゃないらしい。
それでも、いつか美味しいぬか漬けが作られるように、毎日かき混ぜる。
ちなみに名前をつけた。「ぬかこさん」である。

人生には新しいステージがある。
若い頃は、それは「自分の変容」だった。小学校に入学したり、大学生になったり、社会人になったり。結婚したり、子どもができたり。会社を辞めたり、起業したり。
ところが年齢を重ねると、それは「自分の周りの変容」によって引き起こされるようになる。親がボケたり、亡くなったり、叔父伯母が亡くなったり。そして、子どもたちが独立していったり。
全部予定調和であるので、淡々と受け止めるべきなのだろうが、これがなかなか。。。

4年前、娘が一人暮らしをすることになった。その時、「娘ロス」に泣き暮らすのではないか、と思ったのだが、全然その気配はなく、習い事を増やしたり旅行に行ったりと、ひとつ重りになっていた肩の荷が下りたので、楽しく暮らした。
今年息子が社会人になり、もうひとつの肩の荷が下りてしまった。「絶対県内に配属になる」と言う息子の言葉を信じていたら、なんと300km離れた地に配属になった。配属が決まってから一週間で赴任。住むところを決め、家電や什器を揃えて、車の手配をし、あれよあれよと引っ越しの日になった。それが昨日。

「娘ロス」にならなかったのだから「息子ロス」にもならないと思っていたが、なった。

正確には「子どもロス」ではなくて、今までのいろんな思い出がつまった「家」に一人残された寂しさ、である。

子どものご飯の心配をしなくてよい。
子どもの外出に対して心配しなくてよい。
「出掛けてくる」と声をかける必要がない。
帰りが遅くなっても誰にもなんにも言われない。
家の中のどこで寝てても誰にもなんにも言われない。
呑んだくれて寝てしまっても誰にもなんにも言われない。

「気楽な生活」なんだろうけど、今は寂しい。

確実に、人生の新しいステージの始まりである。

私は「朝ごはんカフェ」をやっているが、そもそも朝ごはんをちゃんと作ろうと想ったのは、子どもたちに食べさせるため。その子どもたちがいなくなった今「朝ごはんカフェ」は、なんだかむなしい。

なので、私はこれから「酒の肴」を楽しむことにした。もうこの歳だし、そんなに「栄養摂取のための食事」に気を遣わなくてもいいかな。酒に合う美味しい肴作りに励むのだ!

そんな決意をした初日は、
・牛肉のバター焼き おろしポン酢乗せ
・ぬか漬けタルタルソースとエビフライ
・パプリカときゅうりのぬか漬け

お酒は日本酒を冷やで。

ぬか漬けタルタルソースが旨かった!
手作りマヨネーズ消費の為につくったのだが、オリーブオイルベースのマヨネーズに刻んだぬか漬けがいい具合に合う。タルタルソースを食べるためのエビフライは、スーパーで買ってきた。いいのだ。主役はぬか漬けタルタルだ!

次は、切り干し大根を使って肴をつくる予定です。

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