悪貨は良貨を駆逐する


イギリスのT・グレシャムが16世紀に唱えたもので、「悪貨は良貨を駆逐する」という。

2023年的な悪貨とはドルとか仮想通貨あたりだろう。これに対して2022年金価格がさらに上昇したが、金は悪貨なのだろうか?

金は貨幣というより資源であり、2022年資源価格は思惑によって乱高下したのでどの段階を持って悪いと判断するかは難しいが、信用経済の基礎になる信用が崩壊しようとしてるので、金は信用の対価であろう。逆に言えば信用が悪で金は良なのかも知れない。今は金を買えとプーチンは国民にメッセージを送り続けて、結果的にドルの基軸通貨体制に大いに挑戦した。

この壮大な社会実験は始まったばかりだが、もちろん経済を善悪で語りたいわけではない。

悪貨が良貨を滅ぼすというのは、欲望の資本主義が資本主義を崩壊させ、人々が共産主義に期待するという意味かなと思う。2022年の合衆国の中間選挙で、レッドウエーブが中途半端に終わったのはここら辺に理由がありそうだ。

トランプの支持層がこの結果を不正選挙の仕掛けがさらに大掛かりになり、かつ大胆になっているという主張を否定も肯定もしないが、コロナの特別対策に依存した選挙民が民主党を支持した構図は何となく理解できる。

日本でも自民党を支持する保守層は、この3年間の300兆円近くのばらまきを無責任に支持しているのだろう。

実際、消費税反対は良いが、バラマキを否定したら、日本では投票したい政党が無くなってしまう。実際投票率は低下傾向で、2022年はそのメカニズムを外国勢力が利用して、宗教法人を実行部隊として選挙や国政に影響力を与えていることが暴露された。

2023年に何が起こるのか?

この年始の予想は、2022年に起こったこれらの事実をベースに予測したいと思う。

2022年 年末に国会が終わった後に岸田首相は防衛費の増額に向けて、今後の大幅な増税を訴え、大いに反発された。年始もこれをリマインドするように岸田内閣は増税の意思をリマインドして新年のお屠蘇気分に水をさした。

政府は国民のやメディアがどれだけ反発して支持率が低下しても増税や社会保険料の負担を増加させる。

一方4月に黒田日銀総裁の任期が満了した後は、金融緩和は本格的に大展開を迎える。実際財務省は一刻も早くこれを終了したくて水面下で全力投入しているのだろう。

金利が上がり、金融引き締めに転換すると、円高になり、賃上げの出来ないメカニズムの日本の経済は結果的に崩壊しながらデフレ傾向に戻されるだろう。

イノベーションが経済を支えるという御伽噺も日本では現実にはならない。なぜなら日本はイノベーションを支えるメカニズムが存在しないからである。

逆転のトライアングルは日本では現実にはならない。

もし日本が復活するとなったら、これを主導する政権が外国勢力の寄生を振り払うか、中国共産党や民主党政権が崩壊した新たな世界のレジメが日本を支配して反対勢力が台頭することによりその外圧で復活する神風に期待するしかない。

それは決して日本にとって良いことではないが、滅ぶよりはましである。

それでも起こるかどうか分からない何かに縋るのは健全ではない。

外国の圧力がなくても、国内で政権を倒し、正しい政治と政府を取り戻し、隣国と協力して新たな経済圏を確立してバブル経済を終わらせて(日本はバブル経済も存在しないけど、コロナバブル終焉の影響は2023年日本を直撃する)時間をかけて立ち直るしか道は残されていない。

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