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恋人と別れた後の世界は美しかった

先日、と言っても結構前に、お付き合いしていた彼と別れた。彼は韓国に住んでいる韓国人で、全く日本語が喋れない人だった。私が韓国へ旅行に行った際に出会い、恋に落ちた。近くて遠い韓国、コロナの影響で会うことすら難しくなってだんだんとすれ違うようになり、その溝をついには埋められなくなってしまった。自然消滅にも近いのかもしれない。

電車の窓からの景色の美しさに気付いた

彼とお付き合いしていた頃は、移動中は基本的に携帯を見て、常にカカオトークで連絡をとっていた。韓国では一般的に連絡の頻度=愛の大きさという考えが浸透しているらしい。私も頑張って彼に合わせていたが、最後には疲れてしまった。
彼と別れて携帯を見る回数が明らかに減り、移動中に景色を眺める時間が増えた。
友達とハメを外した朝帰りの電車の窓から見た、朝日の登る様子の美しさ。日が沈むのを見ながら聴く、虫や鳥の声。夜空に浮かぶ月や星たちの姿。
世界はこんなにも美しかったなんて、すっかり忘れていた。

価値観の合う恋愛がしたい

彼は日本語も分からなければ日本文化にも触れたことのない、韓国在住の韓国人。対する私は韓国語の分かる、10年来の韓国フリークの日本在住の日本人。言語も文化も合わせよう、理解しよう、と奮闘していたのは最初から私だけだったのだ。でも彼も悪くないし、私も悪くない。ただ価値観、育ってきた環境、共有してきた常識が違うだけ。
だからこそ次は、言語の壁も文化の壁もない人と関係性を築けたら良いなと思っている。日本に住んでいる日本人と完璧に価値感が合うわけではないし、個人差だってもちろんある。それに「日本人と付き合いたい」と言ったからといって実現できる保証なんて勿論ないけれど。

これにて私の長かった国際遠距離恋愛は幕を下ろした。清々しい気持ちで次へのステップを踏み出したい。

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