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競合他社の広報と絶対繋がっておくべき3つの理由

どの企業にも競合と言える企業があると思います。
どの業界においても、それぞれの企業は熾烈な競争をしていますし、「競合と繋がるなんてとんでもない!」と思う方も多いのではないでしょうか。繋がればすぐにでもノウハウを盗まれるんじゃないか、人材を取られるんじゃないか、などいろいろ心配もあるかと思います。しかし、競合の広報と繋がることにはとてつもないメリットがあります。本日は主なメリットを3つ、お伝えしたいと思います。

1つめのメリット
業界全体で危機に対応することができる

例えば数年前に起こったコンビニの冷蔵庫悪質おふざけ動画問題。これによって、コンビニアルバイトのイメージが非常に悪くなりました。全部のコンビニのアルバイターさんがNG行動をとっていたなどということではもちろんありません。99.9%の真面目なアルバイターさんは酷いとばっちりをうけてしまいました。
しかし、連日テレビなどでおふざけ動画が放映されることで「コンビニのアルバイトはとんでもない」などのイメージを持つ人も多かったのではないでしょうか。
このような時に、
例えば1社ごとに「セブンイレブンはAとBで取締ります」「ローソンはBとCをして防御します」「ファミリーマートはAとCの取り組みをします」と発表するのと、
「私たちコンビニ大手3社はAとBとCの取り組みをして悪質行為を防御・取締りをします」などと言うのとでは、後者の方がインパクトはありますよね。
実際、私の以前在籍していた業界でも、法律が変わるタイミングで業界の声として一緒に声明を出すなどして、業界全体で啓蒙活動や嘆願活動をしたりしていました。その方が、1社単独で行うよりもずっとずっと大きな力になります。

2つめのメリット
良質な記者アプローチ先を増やせる

競合広報と一緒に結構よく行われていのが、合同懇親会です。あまり改まった場でなくても、ちょっとした会食やランチ会などで構わないのでみんなでそれぞれ懇意にしている記者さんを呼び合って、一堂に会するのです。
そうすれば、集まった記者は基本自分の業界に興味を持っている記者さん。しかも、それぞれが自信を持って紹介する記者さんですので、あまりクセのある危険な記者などの心配も少ない。
ちなみに私が事業広報時代によくやっていたのは、「女性同業広報×女性記者ランチ会」です。私は女性同士の繋がりにこれまで何度となく助けられているので、個人的にこうした女性の集まりが好きなのもありますが、これ、とんでもなく盛り上がります。なおかつ、全員ママとかだとますます仲良くなれます…!笑

3つめのメリット
同業他社の動きにあまりビクビクしなくなる

例えば何か不祥事などその業界や企業を揺るがすようなことが起こった時に「競合に追い討ちをかけるようなことを言われるんじゃないか」「他社の対応に対して大きな引けを取っていたらどうしよう」など、心配になりますよね。
ですが、こうした時にも1本電話をして「御社はこの件に対して、どうメッセージされます?社長が対応しますか?」「うちはこう考えているんですが、どう思います?」「何かご協力いただけませんでしょうか?」などと相談してみたらどうでしょうか?
だいぶ、違ってきますね。


もちろん、サービス上では競合には違いありませんから、
・社外秘は話さない
・社外秘を聞き出そうとしない
・あくまでも競合であり友達ではないので節度ある付き合いをする
等々、最低限のルール、マナーはあります。
ですがぜひぜひ、競合の広報とは繋がってください!今まで、競合広報と繋がって、良かった経験しかほぼありません。

頭の堅い上司がいる場合(おしなべて広報のトップの方ってあまり頭の堅い方、いませんが)説き伏せるのは難しいかもしれません。なので、そんな時は「プライベート戦法」です。どんな戦法かというと「元々プライベートで知ってて…」と紹介しましょう。
今の時代、LinkedInやFacebookなどの実名SNSなどを使えば、すぐに繋がれます。同業他社の広報であれば、大抵共通の友人などがいるものです。「この人と繋がりたいんだけど紹介して?」と友人に頼んで、あとは紹介してもらうのみ。
いくら頭の堅い上司でも、部下が元々プライベートで仲の良かった友人を、競合他社の広報だからといって付き合うな、なんて言えません。

ただし、あまりジュニアレベルの広報が繋がり過ぎてしまうのもちょっと危険です。サービス精神を出し過ぎてついつい社外秘を話してしまったり、逆に何一つお互いのためになる情報を持っておらず相手から呆れられたり…と。
ジュニアな広報が競合広報と繋がる場合は、必ず上司も同席したり、事前に話して良い境界線を握っておくなど、ある程度のリスクヘッジは必ずしておきましょう!

今日は、競合の広報と繋がるメリットについて書いてみました。
各業界の広報の方とは結構繋がらせていただいております。もし、「こんな人知ってたら紹介してもらえますか?」みたいな質問がある場合は個別でDMいただければ、ご相談にのらせていただきます。http://jayid.co.jp/contact/


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