歴史オタク・三国志オタクだった学生時代の思い出を語らせてくれ。

弟の部屋に積まれていた「漢文 句形マスター」でなぜか学生時代の思い出がフラッシュバックしたので、ちょっと僕の昔話に付き合ってください。

今よりもっと内気で陰キャだった小学生時代、僕のバイブルは「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」と「コミック版日本の歴史」シリーズでした。

昼休みはずっと図書室にこもってこればっかり読んでいましたし、そもそも大量に冊数があったので飽きることなく無限に読んでいられます。

こんなのばっかり読んでたおかげで歴史にだけはやたらと強く、他の時間はいまいちパッとしないのに社会科の授業で歴史をやっている瞬間だけはヒーローでした。
今考えると陰キャすぎる…

”信長・秀吉・家康の中で誰が一番戦国乱世を天下統一に近づけたか?”
というテーマでディベートの授業をやった際には、
大多数が信長・秀吉を支持する中で幼馴染と二人だけで家康を支持し、有り余る僕のオタクパワーを駆使して舌鉾を振るい、他の派閥から大量の離反者を生み出し、最終的には家康派を最大派閥にしてしまったこともあります。


そんなこんなで、歴史の授業だけイキリ続け、気づけば小学6年生。ちょうどこのくらいの時に出会ったのが「三国志」でした。

当時読んでいた漫画風のいわゆる「小学生向け」のものとは違い、ゴリゴリに文オンリーで構成された200ページ×5冊組くらいのめちゃくちゃ分厚くてでっかい本です。

どう考えても小学生向けではないその本は、クッソ分厚くて赤黒い感じの辞書がたくさん並んでいるコーナーの隣にひっそりと並べられていました。

図書整理の最中にそれを発見し、その日に借りて家に持って帰りました。


これまでに経験のない完全活字オンリー作品だったので読むのに大量の時間を必要としましたが、
その時間に見合うだけの重厚なストーリーと登場人物たちの熱い交流、そして男児たるもの一度は憧れる、かっこよすぎる戦闘シーンを「三国志」は全て備えていました。

私は「三国志」にどんどんのめり込んでいきました。


桃園の誓いに始まり、玄徳の人望が趙子龍を引き寄せ、さらに諸葛孔明をも迎え入れ、遂には三国時代の一端を担う大大名にまで至るサクセスストーリー。

特に赤壁の戦いが大好きで、この戦いが描かれている巻だけやたらと何回も借りなおした記憶があります。


高校時代に至ってもその情熱が衰えることはなく、その影響は授業にまで及んでいきます。

というのも、高校で使う電子辞書って、「○○の名作」みたいな機能があって、そこで「走れメロス」みたいな世界各国の文学作品が読めるようになってたりするんです。

そこで見つけてしまったんですよ。「三国志」の三文字を。

確か吉川英治のやつだったかな。全部で八巻ありました。

面白くない授業とか、暇な授業はずっと電子辞書で調べものをする振りしてずっと三国志を読んでました。


板書を写すだけのくだらん現代文の授業を聞くよりも関羽の素晴らしい男ぶりに感心しているほうが楽しかったし、
倫理の授業でつまらんソクラテスの話をされるよりも趙子龍の暴れっぷりと諸葛孔明の策略の前に翻弄される相手を見てるほうが心躍りました。

挙句数学の授業で電子辞書を開き出し、先生に「それ要らなくない?」とキレられたのもいい思い出です。

「電卓を使いたかったんです!」と言い訳して、余計に怒られたりもしました。


歴史オタクだったおかげで日本史とか漢文の授業では無双だったし、そのおかげで大学受験でもいい思いをさせてもらったけど、その分モブコンプレックスは拗らせたし、もう小学校時代の友達は数えるほどしかいません。

今も連絡とってるのは1人…w


最近はあまり接する機会がなくなってしまったけど、時々両親の城めぐりに付き合ったりするときにすごく楽しめたり、「鎌倉殿の13人」とかも前提知識があるから面白く見ることができたりして「歴史が趣味でよかったなあ」なんて思うこともあります。

一番長いこと好きでい続けてるのは間違いなく歴史だし、これからも多分好きだと思う。

「何者かになりたい」っていう僕のルーツも歴史の偉人漫画から来てるし。


今の自分が生まれる土台にもなってるから、歴史って僕の中で大きいなって改めて考えたってお話でした。

そんな感じで。

上手く締まりませんでした。現場からは以上です。

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