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オーストラリアのホームステイ事件簿。実際にあった信じられないホームステイでの大事件を5つ。(高校生編)

今日は、高校生がホームステイをしている中で実際に起こった凄かった大事件を5つ紹介します。高校留学を考えている人は参考にしてもらえればと思います。

1 週末、生徒はベビーシッター。そこで大きな事件が。

30歳前後の夫婦と2歳の子供の家庭での出来事です。月に数回はその夫婦は生徒に2歳の子供の面倒を見てもらって、外食などを楽しんでいました。(これは大問題です。)で、その夫婦が外出している間はその生徒がベビーシッター、ある日、生徒が目を離している隙にその2歳児がソファから態勢を崩して落ちてしまいケガをしてしまいました。

まだ、英語も十分でなかった生徒は私に連絡をして、すぐに救急車で病院に搬送されました。私が状況を含めてホストに事情を説明しました。ホストは激怒。生徒に怒りを爆発させますが、未成年の高校生にベビーシッターをさせて平気で外出していることが大問題であることを夫婦は理解しておらず、学校のスタッフも怒り。子供のけがは大したことはなかったですが、当然生徒はすぐにホームステイを変わりました。

2 生徒の部屋から何度か現金が盗まれた。犯人は?

大学生と高校生の娘さんがいる家庭にホームステイをした生徒の話です。その生徒と話している時に、机の引き出しにお金を10ドル置いておいたらそのお金はなくなっていた。と、伝えられました。で、それから1週間後にも同様の連絡が。で、私もさすがにおかしいと思い二人で理由探し。ただ、どう考えても、ホストファミリーが盗んだということは考えられない。もう、その家庭には2年以上もホームステイしているし、10ドル程度を盗む理由もまったくない。

で、一つの可能性として、大学生の娘さんのボーイフレンドの存在が。毎回彼がステイ先に来た後にお金がなくなっていた。ということが彼女の口から出てきました。彼女と話し合って、ステイ先の人にも事情を詳しく説明しました。

で、ホストファミリーと生徒にボーイフレンドが来る日にそのボーイフレンドが犯人かどうかをはっきりさせるために芝居を打ってもらうことに。生徒の引き出しにわざと5ドル札を置いて、ステイ先の人たちもそのボーイフレンドが盗みやすい環境を作ってもらいました。そして、彼とその娘さんが外食に行った時に机の中の5ドル札があるかないか確認しました。

そうしたら、見事に5ドルがなくなっていました。その娘さんはボーイフレンドと別れたようです。

3 何度も生徒にお金を貸してほしいと頼むホストマザー。そのお金は何に使った?

シングルマザーの家庭にホームステイしている生徒。月に1度か2度ホストからお金を貸してほしいと言われていたようです。(少額のために私にも連絡はありませんでした。)生徒もまだ15歳で、実際にホストが給料をもらうとお金は毎回返してくれていたようです。なので、生徒自身も、それがホストから自分が信頼されていると勘違いをしていたようでした。

で、なぜこの事件が発覚したかというと、生徒が嬉しそうにホストとイタリアンレストランで食事をした。との連絡が。えっ?お金に困っているんじゃない?と生徒に尋ねました。本人や他の生徒からもその家庭が生活に苦しく、大変だったことも聞いていたので。そうしたらスロットマシンで大当たりをしたとのこと。高校生だからスロットマシンがどんなものかもわからなかったようです。生徒にお金を借りてギャンブル?そこで事件が発覚。学校に伝えようか?と尋ねましたが、その生徒は本当にそのシングルマザーが大好きだったようで、私がその生徒にはお金の貸し借りは今後絶対にやらないという条件で最終的には卒業までその家庭でステイを続けました。

4 たどり着いたホームステイ先は大豪邸。しかし家の中に入ったら頭が真っ白に。

渡航前にホームステイの詳細が送られてきて、グーグルアースで検索すると、ホームステイ先のお宅はなんと大豪邸。ちょっと生徒も興奮気味。日本からシドニーの空港着いた生徒をステイ先に送る時も大興奮。で、到着。大きい。4階建てくらいの大きな家。部屋もたくさんある。で、家の中に。

中に入ると、10名以上のアジア人と遭遇。おやおや?で、ホストと対面。普通のおじいさん。特にお金持ちの雰囲気もなし。結論から言うと、この家は20人以上の生徒をホームステイさせているいわゆるビジネスホームステイ。食堂に案内されると、朝だったこともあり、20人ほどのアジア人が、テーブルで食事をとっていました。朝は、シリアルの大きなパックが2つと、山ほどの食パンが並べており、コーヒーや紅茶はセルフサービス。

これが噂のビジネス丸出しホームステイなのか。と、思いました。主に社会人を対象に行っているホームステイ先ですが、その生徒は学校の指定した民間の語学学校に高校に入学する前の半年間学ぶことになり、その学校のスタッフが高校生と知らずにホームステイ先をアレンジしたようです。

もちろんすぐにステイ先は移動しましたが、到着までの期待感が高かっただけにかわいそうなことだったです。

5 3か月ぶりに会った生徒は15キロ増量。見違える凄さに、いったい何が起こった?

田舎の私立高校に留学した生徒は、だいたいですが、身長は155㎝、体重は45kgくらい。普通よりもちょっと痩せているくらいでした。学校のことや留学生活のことを聞いても特に不満もなく楽しく留学生活を過ごしていると思っていました。ホストファミリーの家族構成は夫婦と、中学生と高校生の男子が3名でした。あまり、女子生徒で、ホスト先に3人も近い年齢の男子がいるという構成はなかったので少しびっくりしましたが、本人も気にしてなかったし、会った時にもいい家庭だったので私も気にはしていませんでした。

で、その生徒と3か月ぶりの再会。

えっ!一瞬目を疑ってしまいました。

顔も体もパンパンになった生徒がいました。もちろん、本人も鏡で自分の顔や体型を見ているので気づいていないわけではないです。

聞いたら、毎日食事はステーキ。また、食事の後には毎日アイスクリームが食べ放題。ステーキもアイスもおいしくておいしくて。という状況だったようです。育ち盛りの3人中学生と高校生の家庭の食事は高校生の女子生徒には見慣れていない光景だったようです。

太っていた期間は、髪の毛でほほを隠して、写真も全く撮らなくなったようです。しかし、その後クリスマス休暇で日本に戻ってきて2か月間自宅で過ごしました。オーストラリアに出発する時には完全に昔の姿に戻っていました。ステイ先は変わりませんでしたが、ホストマザーに頼んで食事は野菜中心の食事にしてもらったようで、それ以降太ることはなかったです。

しかし、黒歴史として知られたくない事件となったと思います。

ホームステイは、寮と違って、どうしても各家庭で違いが出てしまいます。また、しっかりと生活を管理されている寮生活と違って、学習面や英語力などでも平均的に伸びは良くないことも事実です。

これから留学を考える人はそのことも含めて学校選びを考えてもらえればと思います。

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