Q36. 最後に西浦先生が紹介されていた (その前の7日間の感染者数/直近7日間の感染者数)と少し似た指標として 、(直近7日間の感染者数/現在の累積感染者数) という指標(「K値」)を大阪大学の中野先生らが提案されています。 今後、K値のようなものを、実効再生産数を補完する指標として、分析に使うことは考えていらっしゃるでしょうか?

<Rt緊急勉強会に寄せられた質問に対する回答> 18th May 2020

質問: 最後に西浦先生が紹介されていた
・その前の7日間の感染者数/直近7日間の感染者数
と少し似た指標として
・直近7日間の感染者数/現在の累積感染者数
という指標(「K値」)を大阪大学の中野先生らが提案されています。
今後、K値のようなものを、実効再生産数を補完する指標として分析に使うことは考えていらっしゃるでしょうか?


西浦博教授からの回答:
 現時点では使用を考えていませんが、大変興味深い分析だと思っています。
 ただし、Dispersibility ratioやReproduction numberと違って、これまでの幾多の学術研究によって数理的特性や閾値定理などがしっかり検討された上で実用性を議論できている段階ではありませんので、それらの点について具体的な値が何を意味するのか、ということに関してはとても興味を持っています。





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