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日本人は世界一の外見至上主義?

日本にいてずっと思っていた息苦しさの一つは、日本人があまりに外見を細かく気にしすぎるところだ。外見といっても、もちろんオシャレじゃないよりはオシャレの方がいいし、清潔な方がそうでないよりはいいに決まっているかもしれない。でも、今回話そうと思っているのはそういった外側の話ではない。

人間が本来持つ個性としての外見そのものに対するジャッジメントが日本はあまりにも厳しすぎると言う事についてだ。私はこういった類の内容には今まであえて触れないようにスルーしてきたけれども、昨日ドイツに住む彼女(めいこさん)のYoutubeを見て、書かずにはいられなくなった。

女性が自分の意思でキレイにしたいと思うのであれば、それは全く悪いことではないと思う。女性とはそもそもそういうことがある程度は好きだし、気になるものだとは思うからだ。でも、彼女が絶対に白髪染めもしないと言っているその意味は正当だと思う。そして、彼女が言っている本当のイイ男というのは、経験豊富かつ単なる外見を超えた女性の本質的な美しさについて分かっている、という意見は完全に共感できる。(残念ながら、今の日本ではそういう価値観の男性に出くわす事は決して多くはないかもしれないけど。)

日本は基本的には単一民族、単一言語の島国だから、ある意味メデイアが作った風潮などに国民が一同に操作されるのはそれほど珍しいことではないと思う。そういう意味では、一番儲かる部分に焦点を当てて、宣伝広告というプロパガンダによってみんなの身体的なコンプレックスを刺激する方法は一番容易い。特に美容関係や外見に関する問題で、みんなが関心の高い恋愛関係の要素も煽る事もできる。モテるため、とか好きな人に振り向いてもらう、のようなニュアンスを含み持った言葉でコンプレックスを刺激して人を動かし、結果的にお金儲けをするという事に特に邁進し続けてきた傾向の強い国のように思う。

そして、女性の外見に対する煽りは、ある意味世界のどの国よりもひどいと思う。

それはドイツに住む彼女(めいこさん)もそうだと思うけど、日本の外から見たら本当にはっきりと見える。でも、残念ながら日本の中にいて、その情報にどっぷり洗脳されてしまって、それがほぼ常識になっている限りは非常にわかりにくいだろうし、多くの人がわからないまま、そんなもんでしょ、という水準で生きてきてしまっているように思う。

特にひどいと思うのは、彼女も言っているように、ある特定の簡単にはなれない外見に生まれた人たち(例に出しているのはハーフみたいな感じだけど、実際にはモデルや芸能人など、もしくはそのレベルの外見の一般人など、みんなが憧れるいわゆる一般受けするわかりやすい外見の可愛さなどを持った女性たち)を勝ち組的に引き合いに出すことで、それを逆手にそうではない一般の女性たちのコンプレックスを思い切り刺激するようなやり方で洗脳して行くマーケテイングプロパガンダだ。

そして、その洗脳に見事にハマって傷つき、振り回されてしまっているのは女性たちのみならず、それを当然の事と考え始めてしまう基準を持つ男性たちも、ある意味本質を見失いつつある洗脳下にあるのかもしれない。だから、日本人男性の女性の外見に対する評価は常に著しく厳しいように思うし、その風潮はすでにアイドル中心のメデイア洗脳が始まった頃からずっと作られ続けてきている。そして、ネットで色々検索できる今は、もはやそれがエスカレートの頂点に達しているような感じさえも受ける。(ちなみに、アイドル文化は西洋諸国ではそもそもが存在し得ないし、日本のような市民権はない。)

例えば、もしも女性が何かを強く発言しようとして大きな説得力を持とうとした場合、まずは外見がキレイだったり可愛くなければそれすらもやりづらいところが日本には未だにある気がする。そのぐらいみんながこと女性に関しては、外見のイメージ中心のジャッジメントで生きてしまっているのが日本では当たり前のこととされているように感じるのは私だけだろうか。だから、例えば起業する女子なども、結局はもともと持つ外見的要素の良し悪しが、結果には大きく関係してくるというような部分も少なからずあると思う。

そもそも生物学的に見て、男性は女性の外見に左右されて物事を判断しやすい傾向であることは否めない。でも、だからと言ってそれをどこまでも煽るのはやはり歪んでいると思うし、そのために一般の女性たちをどれだけ傷つけてもいいということにはならないと思う。そして、結果的に女性を一般受けするかどうかの外見ランキングだけで見ることを意識無意識問わずに当たり前と考える一般男性が増えていく限り、いくら日本が表面的にリベラルを訴えたところで、本質的なことは何も変わらなかったりするんじゃないかという気さえする。

私は自分の著書の「NY式ではじめる国際恋愛のススメ」の中で少しだけ書いたけど、NYには日本で付き合ったことがないという女性でいきなりNYデヴューしてしまう人たちがいる。そんな女の子たちが共通して言うのが、「日本では相手にされなかった。」とか「日本は可愛い子しか相手にされないからダメだから。。。」とか言うような言葉だ。

では、実際に彼女たちはそんなに外見がダメなのか?といえば、全くそんなことはない。日本人の男性が好むタイプのアイドル系やタレント系が入ったわかりやすい感じの可愛さとは違うタイプなだけであって、外見が支障になって恋愛できないと言うようなこともここでは全く起こっていない。

だから、問題なのは、そこまで彼女たちに思わせてしまうぐらいに日本人の一般男性が、外見至上主義、外見がトロフィーになる自慢の彼女、と言う勝ち組的価値観に重きを置きすぎていると言うことなのだと思う。それで日本にいて傷つき続けてきた日本人女性の数も実のところ少なくないからこそ、このドイツの彼女もこういったヴィデオをアップしたはずだ。

そう考えると、本当の女性の魅力とはなんだろうと考えた時に、Youtubeの中でドイツの彼女(めいこさん)が語っているような白髪を染めない女性を選べるキアヌリーブスのような価値観の男性が少ない国にいる限りは、日本人女性達が長期に渡ってまわりの厳しいジャッジメントに合わせて無駄に外見に命をかけなければいけない。そうしなければ男性に相手にされないし、男性も女性がもともと持っている外見の良し悪しからしか女性には積極的な興味を持てないという現実が、すでに作られてしまっている。でも、そこで大切なのは、多くの女性のコンプレックスを刺激するような共通の美意識は、メデイアによって作り上げられてしまった部分も大きいと言うことを理解して行くことからではないかと思う。

そして、理想を言えば、そういったトロフィーワイフ的な風潮によって作り上げられて見えなくなっている女性の魅力の本質とは何かと言うことに、まずは一人でも多くの男性が気付き始めることが大事なのではないかと思う。

そうやって本当に成熟した価値観を持つ大人の男性が増えていけば、洗脳大国だった日本も大きく変わっていくきっかけになるように感じるのは多分私だけではないはずだ。

知らなかったんだけど、ブラックフライデーで5日間キャンペーンで¥0になってるみたいなんで、興味があったら読んでみてください。

















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