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赤い殺意 (1964) 日活

今村昌平監督

原作は女性週刊誌に連載された 藤原審爾さんの同名小説。

春川ますみ演じる 愚図で鈍重
無知で善良な女・貞子の ふてぶてしさが圧倒的。

これまで人の言いなりに 流されて来た貞子が
秘密を持ち、追い詰められていくうちに
次第に したたかな女に変わって行く。

そして貞子の鈍重な動きに つき合っているうちに
威圧的で暴力的だった男たちが
いつしか貞子のペースに巻き込まれ
やがては彼女のしもべと化していく・・・

この『赤い殺意』は 今村監督自身
ご自分のベストと認めていた 作品だったそうですが
配役や予算、フィルムの使用量などで会社と衝突
結果、この作品を最後に 日活を退社 独立されました。

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