見出し画像

★前回までの記事はこちら

面談に行くと決めて、私と一緒に中学校に行った次男。
職員玄関から入り、担任の先生がいらっしゃるのを待っていたのですが、他の先生がいらっしゃり、「前の生徒の面談がまだ終わっていないようです…」とのことでした。

やむを得ず、玄関の横で待機することになってしまうのですが、ここでまたわたしはハラハラしてきます。
「いつまで待つの?」と言い出したらどうしよう…
「帰る」って言ったらどうしよう…
人目のつくところで待っていて、大丈夫かな…
色々なことが頭の中で浮かんできますが、次男は表情を変えずにただただ待ち続けている様子。自分の気持ちを悟られないようにすることで必死な母。

そこへ、小学校時代お世話になった先生かつ、三男の担任の先生がたまたま通りかかりました。(我が家は小中一貫校なので、小学校の先生もいます)その先生は常々次男のことを気にかけてくださっていました。ちなみに数時間前の三男の面談の時に「次男も面談に行けたらいいなと思って、1回家に戻ってみる」ということも伝えていたのでした。通りかかったものの、次男には「こんにちはー」とあいさつしてさらっと去っていくという気遣いをして下さり、でもわたしには「来れたんですね~」というアイコンタクトをしてくださいました。次男も声には出さなかったもののお辞儀して挨拶。

10分ほど待ったところで担任の先生がいらっしゃり、面談が開始。この日も次男は私服です。でも、前回から約2週間で2回目のご対面に先生は嬉しそうでした。次男も言葉は少ないものの、先生と受け答えをしており、自分で説明が難しい時はわたしに助けを求めてくることはありましたが、何とかコミュニケーションは取れていました。疲れるだろうから短めにするねと先生も配慮してくださり、「この先どうしたいか、考えられたらいいなと思う。ずっと休んでいたから、無理かなと思っていることがあるかもしれないけれど、可能性はたくさんあるから。」と言いながら、面談している部屋は教室に入れない生徒さんが日中使っている場所であることをお話してくれました。次男の反応は「うん…」とだけお返事はするものの部屋の様子を一通り見まわしていました。

野球部のこともそこまで追求せず、帰り際に「予定表が必要なら送るからね。いらなかったらそれでもいいから」と、淡々と話す先生に、次男はお礼を伝えていました。

帰り道に「配布物を自分で受け取りに来れたらいいね…かぁ」とつぶやく次男。今後進路を決めるときに、誰もが校長先生から調査書を受け取ることになるため、配布物を受け取りに来るところから少しずつ始めてみるのはどうか?という先生のご提案があったからです。次男にとってはかなりの勇気を持って学校に足を運んだので、次の目標のようなものを示されたことに複雑な気持ちを抱いたようです。それでも、「来てほしい!」「来て!」というニュアンスでおっしゃっているわけでないこと(先生は来てほしいと思っているのは事実ですが)、先の見通しを説明してくださっていることはわかっているからこそ、葛藤するものがあったようです。

わたしは「うん、そう言っていたねぇ」と反応しておいたのですが、どういえばいいかなと迷っていました。ちょっと背中を押してもいいかの?と思う一方で、ようやくここまでこれたから逆戻りは嫌だなと言う気持ちもあったからです。

ところで、面談は12月初旬でした。中学2年生が終わるまであと3ヶ月ちょっと。結論として、学校に配布物を受け取りに行くときは誘ってみてその時に決めるスタンスをもう少し続けることにしてみました。結局、その後は学校に足を運ぶことはないまま中2を終えることになりましたが、担任の先生に対する嫌悪感はなさそうで、私と先生が話してきた日は「どうだった?」と聞いてくるようになりました。

せめて年度末のあゆみは自分で受け取れたら…と思ったのですが、あゆみを代わりに受け取ってきた私からの一言で次男は「えっ!」と驚くことになるのです。続きは次回綴ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?