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次男が不登校になってから、丸2年経過しました。とうとう3年目突入です。
この2年であったことを書き留めておきたいなと思いますが、それはまたの機会にまとめてみたいです。

正直なところ、明るい不登校児だと思っています。彼は色々な葛藤を乗り越えて今に至っているはずなので、彼の本当の気持ちはわからないですが、はたから見守っているわたし(親)の感覚です。

板書が苦手だった次男

ところで、次男は板書が苦手でした。ワーキングメモリが少なかったため、一度に覚えて書くということ、書いた後に続きを書くために黒板を見てもその続きがすぐに見つけられないことで、板書にとても時間がかかっていました。ノートが白紙だったり、途中で終わっていたりすることはしばしば。

音読の時も、今自分が読んでいる場所を見失ったり、行が変わったときにすぐに次の行に目を移動させること、読みながら次の文字を追うことも難しかったようで、行を飛ばして読んでいることもしばしば。ですが、読むことに必死で、文章の内容を把握することは二の次のため、行を飛ばしていても自分では違和感に気づいていませんでした。

おうち生活の中で取り組み始めた「点つなぎ」

そんな彼、学校に行かなくなってから始めたことの1つに「点つなぎ」があります。暇で仕方がないと言い始めたのが、不登校になってから1年くらい経過した頃でしょうか。数独が好きな私の横で、「パズルみたいなのあるかな?」と言ったのがきっかけ。数独は彼には難しかったので、夫が本屋で試しに「点つなぎ」を買ってきてくれました。

・1から順に点をつないでいけばいいシンプルさ
・出来上がったときの形が何なのかがわかる楽しみ
・点つなぎの後に回答する簡単なクイズがあること
・景品応募ができること
そんな魅力にひかれて、次男は少しずつペンを進めていきました。

今やっている点つなぎは3冊目。「そろそろやりたいな」と思ったときに買ってきて取り組むスタンスなのですが、先日熱心に点つなぎに取り組んでいる次男がいました。応募締め切りが間近だとのこと、せっかくだから全部やってしまいたいという気持ちで、朝からずっと机に向かっている次男。全部やらなきゃという使命感なら無理しなくていいんだよって声をかけると、「やりたいからやるんだ」と話してくれました。

点つなぎからの気づき

点つなぎをやっている次男の様子をちょっと見ていたのですが、思うことがありました。

点つなぎって、ビジョントレーニングに適しているんだな…ということでした。

スタート番号である「1」を紙面から探し出すという作業。そして、次の番号を探しつつ、その番号まで線を引くという同時作業があります。

最初は、「1」を見つけたら、鉛筆を離して、次の「2」を探す。見つけたら、「1」と「2」を繋げて、また、鉛筆を離して、「3」を探す…というような作業を繰り返していた次男。見つけられないと、イライラしている時もありました。

そのうち、「ママ見つからない、一緒に探して」と言えるようになり、イライラも減っていました。そして、だんだんと慣れてくると、「1」をすぐに見つけることができるようになったり、今いる点から鉛筆を離さずに次の番号を探せるようになったり、次の点へ線をつなぎながら次の番号を探すという作業ができるようになったりと、彼の中でレベルアップしていました。

同時作業や文字を見失いやすかった次男ですが、点つなぎを通して、目の動かし方や同時作業の時の感覚、運筆力を少しずつ身につけたようです。そして、どこにそんな集中力があったのか?と思うくらい集中する次男を見て、驚いたものです。

集中力や運筆力を磨くために、幼児向けのワークもたくさんあることは知っていましたが、目的を持ってトレーニングをしたわけではなく、遊びの中で自然と養われたことが良かったのかなと思います。タイミングがあるとも言えますね。

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