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いつかは胃袋を掴めるかな

料理上手な女性は素敵だ。
できることなら、男の胃袋を掴めるほどになりたい。
かといって、料理教室に行ったり夢中にはなれない。

•根気のない性格
•時間配分
•コスト
•価値観
が、その理由として挙げられる。

アスリートは食事もトレーニングの一つだという。
美食家は食事を芸術のように扱うかのよう。
内臓疾患があれば、食事も治療の一環ともいえる。
寝る暇も惜しい研究者は、お腹が満たせばそれでいい。

このように、食事の価値観は人によってさまざまだから面白い。

世の女性たちが男性の胃袋を掴もうと頑張っても、
・腕をふるった豪華な料理は落ち着かないと言われたり
・ボリュームがありすぎて、あなたのせいで病気になったと言われたり
・自分の好きな味と全然違うと言われたり

努力も虚しい結果に終わることも多いそうだ。つまり、男性はお袋の味を求めている人も多い、ということらしい。

最近、自炊を再開したのだが、まことに悲しいことに「美味しい」と言われたことはたったの数回だけだ。
「おふくろのご飯は美味しかった」とか、コンビニご飯や出来合いのおかずばかり「これ、美味しい」と言われる始末である。

以前の夫は何でも美味しいと言って食べてくれた。
時間もあったから、魚を捌いて握り寿司を作ったり、ピザを生地から作ったり、ぬか漬けや干物もお手製にしていたりと楽しんでいただけに、時折無性に悲しくなるのだが、それでもめげずに頑張るつもりだ。

外食は手軽で簡単だけど、ボリューム過多だったり、糖と脂肪が多かったり、油も酸化してたりする。お弁当のプラスチック容器が溜まってくると罪悪感さえ感じる。

食養生』の観点が私の根底にある。
要するに健康は食事からというものだ。

できればオーガニックがいいのだろうけど、あまり神経質になり過ぎるとかえって逆効果になるのではないか。体の機能を高めるためにも多少の毒素は必要だと私は思ってる。

普段の生活には高級食材も不要だ。
たまのご馳走を楽しみに、普段は懐にもエコロジーでいきたい。だけど美味しくありたい。安い食材を美味しく、豪華にするのがかっこいい。そんなマジックやテクニックをもっと身につけたい。

そう。
私は『胃袋を掴む』ことは生憎できていないのだ。
食費も限りがあるし、旨味、甘味、塩加減などの方程式も知らない。

それでも少しずつ進歩していきたいと思う。