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『ランニング×ファッション』というオリジナリティ BEAMS牧野 英明さん(前編)

セレクトショップ「BEAMS」の社員として働きながら、全日本マスターズで入賞を果たすなど、様々なランニングシーンで活躍されているランニングインストラクターの牧野英明さんに、ランニングに対する思いやランニングアドバイザーの魅力などについて伺ってきました。前編では、ランニングを軸としたオリジナリティがどのように作られたのかお伝えします。

フルマラソンを走って変わった価値観
28歳くらいの時に体を動かさないとなと思い始めて、大会にエントリーすれば嫌でも走るだろうってことで、東京マラソンにエントリーしたんです。でも、そんなノリだったから申し込むときに初めて参加費が1万円もするのかって知ったくらいで(笑)

 その時が初マラソンだったんですけど、練習も12kmとかしか走っていなくて、補給とかも全然知らなかったです。20kmくらいで、初めて体のエネルギーが枯渇するのを経験して、とたんにやる気がなくなりましたね。そしたら沿道のおばちゃんがチョコをくれて、食べたらめっちゃ元気が出て(笑)

 そんなことも経験しながら42kmを走ったわけですが、走る前は人が42kmも走れるとは思ってませんでした。10kmですら車で移動する距離だと思っていましたから。でも、一回フルを走ると自分の中でハードルが下がって、今では5kmくらいの距離だと逆に車で移動するのがもったいないみたいな感覚になりましたね(笑)

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ファンランナーから競技者へ
 その頃はまだ”ファッション感覚”で走っていましたね。なので、そこまでストイックに取り組んではいなかったですし、週1回も走っていなかったです。そんな時に、たまたま会社の同僚4,5 人とレ―スに出たんです。仲間とレースに出るのって旅行と一緒ですよね。「行く途中も、終わってからも楽しめる」みたいな感じで。 そこから、思いを共有できる仲間がいると、ランニングってすごく面白いなと思うようになりました。

 その頃から、外部のランニングコミュニティにも入るようになったんですけど、そこでよく「フルどれくらいで走るの?」って聞かれるんですよ。これって、ランナーあるあるだと思うんですけど(笑) それで、その頃はまだ4時間くらいだったので、もっと自分の名刺代わりになるようなタイムが欲しいなっていう心境の変化が生まれました。

 そこから違うチームのインターバルトレーニングとかにも混ぜてもらうようになって、しっかりした練習に取り組むことの充実感も感じるようになりました。そこからはタイムもトントン拍子でしたね(笑) 楽しく走ることももちろんですが、競技者として色々な大会や具体的なタイムを目指していく方に今は重きを置いています。

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振り切って生まれたアイデンティティ
 今まではファッション・洋服が自分の人生の中心にあったんですけで、それが今では完全にランニング中心の人生になりましたね。前はスニーカーもいっぱい持っていたんですけど、今は『本気で走れる』ランニングシューズしか持たないようになりました(笑) でもそれが結果的に『いつでも走り出せるファッション』っていう自分のオリジナリティの確立に繋がったと思っています。極端に振り切ることで、自分のキャラができることを実感しました。

 ファッション業界で、ただファンランナーとして走っているだけだと、こんな風に面白がってくれないと思うんです。ファッションという業界にいながら、ランニングインストラクターという資格も持っていて、加えて指導者ではなくガチで走っているっていうのが、自分にしかないアイデンティティだと思っています。なので、これからも本気で競技者として上を目指すことが、自分のやるべきことで、そこだけを突き詰めていくだけって感じですね。

 ランニングアドバイザーの資格も、フルマラソンのタイムに加えて、自分自身にもっと説得力を持たせたいと思って受講したんです。今では名刺にも載せていますよ。名刺の肩書が会社の役職だけだと何をやっているかわからないじゃないですか。『ランニングアドバイザー』が入っていると、名刺交換したときにみんなそこに食いつくんですよ。「へえ〜!」って感じで(笑) ほんと効力は大きいと感じています。そこから仕事も広がることもありますよ。(後編へ)

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 後編では、実際にランニングインストラクター資格まで取った牧野さんに、ランニングアドバイザーの魅力や今後の活動についてお話いただきます!

ランニングアドバイザーの詳細はこちらからご確認ください!

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